2011-03-30

普通学級での授業

4年生と5年生の普通学級を対象に、地震についての授業を行いました。                     各3クラスずつです。 ブラジルでは大きな地震はほとんど起こりません。                     だから、毎日のように地震のニュースをテレビで見ても実感がわかないのが現実です。            生徒の中には、 地震と津波は全く関係ないと思っている子や、                            先に津波が起こると思っている子もいるくらいです。                                                                                                     そこで、テーマを「なぜ地震は怖いの?」に設定し、                                  大きな地震が原因で、今日本に何が起こっているのかを一緒に考えました。                   パワーポイントでグラフや写真、映像を見せながら                                   地震が引き起こす様々な問題を挙げていきました。                                                                                   久しぶりに                学習課題やキーワードの紙を    用意しました。              何度も同じ授業をするときはやっぱり便利だなぁと実感。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  避難訓練を行ったり緊急用持ち出し袋を常備したりしている日本のことを紹介し、                2005年福岡での体験談(福岡県西方沖地震)を話したりしました。                         あんなに避難訓練を毎年やってきたのに、                                        いざ現実となると足がすくんで何も考えられず行動できなくなったことを今でも覚えています。                                                                              同時に、津波の映像や、今の日本の状況を写した写真を見せました。                       地震の恐ろしさは、揺れたときの怖さだけじゃない。                                   家族や家、食料、安心できる生活、健康など、                                      たくさんのものが地震によって奪われるのだということを伝えました。                          また、食料品を買い占める人や犯罪が増えているということも話し、                         地震は人々のモラルまでも奪うのだということも付け加えました。                                                                                            授業の最後に、感想と日本へのメッセージをカードに書いてもらいました。                     まだ4クラス分しか読めていないですが、                                        みんな一生懸命に書いてくれたことがよく分かります。                                 いくつかを紹介します。(訳が正確でないと思いますがお許しください)                                                                                             心配しなくていいよ。          わたしはみんなを信じています。   すべてがよくなるように、        わたしたちブラジル人は        応援しています。                                                                                                                                                                             すべての家族が出会えますように。                        そして食料や水も届きますように。                                                                                                                     日本で起こっていることを       とても心配しています。        でも、きっとすべてうまくいきます。  信じて、神様がついているよ。     希望は絶対に死なないんだ!                                                                                                                                                                                             今日の授業の内容が、果たして本当によかったかどうかは分かりません。                     どれだけ生徒たちに伝わったのかも、正直なところ分かりません。                          言葉のやりとりが難しく、心に残る問いかけや語りかけもできなかったと思います。                でも、普段のノートの字よりも丁寧に書かれた感想カードを読んでいると、                     なんだかうれしくて涙が出ました。                                                                                                               今後は、今日の授業を受けて鶴を折ったり日本語の歌を歌ったりします。                      子どもたちが真剣に取り組んでくれたこともうれしいですが、                             わたしの授業のためにいろいろ手伝ってくださる先生方にもとても感謝しています。               折り紙の紙だって、日本のように簡単に手には入りません。                             音楽の先生も快く協力を引き受けてくださいました。                                  この学校のいろんな人たちの心の温かさを感じます。                                                                                                        明日もがんばるぞ!!

2011-03-25

Vamos estudar comigo!!

                                                             
今年度から、わたしの授業は月謝制になりました。
(昨年までは無料の授業でした。)
サッカーやバレエなど、
同じ時間帯に行われている他のクラブ活動の実施体制と合わせるためです。

たくさんの生徒に参加してほしいけれど、
授業料が必要となると、ちょっと話が変わってきます。
同じ月謝を払うならサッカーをやりたい!!という子は多いと思います。
まだ授業が始まって間もないので
受講生は確定しておらず、毎回少しずつ増えてきている感じです。
それでも、やっぱり去年よりは集まりがよくないと思います。



そこで、少しでも授業に興味をもってくれたらいいなと思い、
Vamos estudar comigo(わたしと勉強しようよ)!!という内容の
宣伝用ポスターを作りました!!






学習する内容や
授業の時間帯などを書き、
今年から対象となる高校生には
あまり関わったことのない生徒が多いので、
わたしの写真も紹介がてら載せました。

「わたしの写真『』」ってゆうか
わたしの写真がメインみたいに
なっちゃってるんですけどね(笑)







周りには、 日本文化に関する写真を散りばめました。
早速、ポスターを見た生徒から
「スーパーマリオは日本から来たの?」 と質問されました。
意外と知らない子は多いみたい。



今日はこのポスターを
小学校の校舎と中高生の校舎の両方に持っていき、
学校のいろいろなところに貼ってもらえるようにお願いしました。







学校を出るときに早速発見!!


送り迎えの保護者の方々も通る
通路の壁に掲示してありました。







さて、このポスターの効果がどんなものか、楽しみです♪♪♪

2011-03-23

あと一年

新年度に入って、ずいぶん活動の幅が広がってきました。


今は…
・6年生~8年生対象の日本語・日本文化の授業を週1回
・3年生~5年生対象の日本語授業を週4回(2クラス×2回)
・9年生~高校生対象の日本語・日本文化の授業が週1回
 ※上の授業はすべて希望者を対象として行っています。

これらの授業とは別に、
4,5年生の普通学級を中心とした、
地理、日本文化、ポルトガル語の授業を単発で行うことが決まっており、
さらに今後は
音楽や美術などの授業も少しずつさせていただく予定です。
充実した毎日ですが、いろんな課題もあります。


《課題1》
わたしは小学校勤務の経験がないので、国語以外の教科を教えるのには不安が…。
しかもポルトガル語で授業をするので、準備がかなり必要です。
とくに4月1日に行う予定のポルトガル語の授業!!
日本で実践してきたことを生かした言語関係のゲームを行うつもりです。
かなり不安だけど、わくわくする気持ちもあります。頑張ります。


《課題2》
6年生~8年生と9年生~高校生の授業時間は100分!!
これも今までやったことがないです。
生徒たちの集中力がもつか…。
現地の先生には、「間に休憩なんて必要ない」と言われたけど、さすがに100分は長い!!

今のところ、様子をみながら休憩を5分とか10分とか入れるようにしています。
感心するのは、
生徒たちが休憩の間に黒板の前に集まって、
習った字の復習をしたりわたしに質問してきたりすることです。


                                          
日系の子とそうでない子は
ちょうど半々の割合ですが、
そういうことに関係なく、
みんなモチベーションが高い!!
かなり助けられています。



↑ ↑ ↑ 休憩の間に、ひらがなを復習する生徒たち
                                                            

《課題3》
今わたしが受け持っているのは、3年生(8歳)から高校生(16歳)までの生徒。
みんな日本語の知識はほぼゼロからのスタートですが、
これだけ年齢が離れていると、教え方をクラスごとに変える必要があります。
生徒が興味をもっていることも、年齢によって異なるので、
絵カードや写真のネタも変えています。
小学生の授業ではジャスティンビーバーや『NARUTO』、
中高生はおたく系アニメっ子が多いので『黒執事』とか『ボカロ』など。
最近のアニメにはちょっとついていけてないですが。。。
 


                                          
ただ、
年齢が違っても、共通で使える内容もあります。
数字を1から10まで導入したあとの指ずもうは、
学年に関係なく盛り上がりました。


                                          
勝つためには早く数えないといけないので、よい練習になったと思います。
また、
昇順に慣れたら降順でもやってみたりと、飽きずに繰り返せるところがよかったです。
                                                             

                                                             

ああ、もう3月も下旬。
帰国まで、いよいよ1年を切りました。
できること、やりたいこと、どんどん挑戦していきたいです!!
                                                                   

2011-03-20

言葉の力

書店に並ぶ前から話題になり、賛否両論だった齋藤智裕の『KAGEROU』。
別に水嶋ヒロのファンでもないですが、何となく気になっていました。
ブラジルではまだ買えないので、日本から送ってもらって読みました。






白地に青い十字架が描かれた表紙。
内容も、この表紙のように
明るくさわやかな雰囲気で 、
一気に最後まで読むことができました。






それに、
読むのを少し止めて、わたし自信を振り返ったり考えさせられたりする場面も
何か所かありました。
「すごく泣ける!」というわけではないけれど、
単純におもしろい本だと思うし、読んでよかったと感じます。


ですが、ネットのコメントを読むと、本当にひどい言葉がたくさん並んでいます。
もはや「書評」とは呼べないものばかり。
作者本人はもちろん、そのコメントを読んだ人も不快に思うようなものが多いです。
この本のコメントに限らず、地震に関する書き込みもそうです。
被災地の方々が読んだら悲しむだろうなというものが多々あります。




それらを読んでいるうちに、
わたしが新任だったころに出会った一つの言葉を思い出しました。

人を傷つける言葉は、2倍の力になって相手に伝わり
人を幸せにする言葉は、2分の1の力でしか相手に伝わらない。


人を楽しませたり喜ばせたり幸せにしたりする言葉ほど、難しいと思います。
相手の顔が見えないネット上では言葉が暴走してしまうのも分かります。
でも、
やっぱり言葉は人を傷つけるためにあるのではないと思うのです。


新しい学習指導要領でも、発信者としての言葉の力を育むことが重視されています。
言葉を世界に手軽に発信できる機会が増えていくほど、
自分自身の言葉の力が試されるということ。
わたしみたいなちっぽけな国語教師ができることなんて、たいしたことじゃないけれど
それでも
人を幸せにする言葉を発信できる力を授業で伸ばせるよう、努力したいと思っています。
                                                        

2011-03-15

20000kmを結ぶ10mのロープ

今月21日に行われる予定だったロープジャンプ大会が、
地震の影響により中止になりました。

本当ならば、明日の夜には空港に集合しているはずでした。
21人の生徒たち全員にとって、初めての日本だったので
大会中止の連絡を聞いた彼らはとても残念そうでした。



しかし、大会が中止になっても、すべてが終わったわけではありません。

ブラジルには無かった長縄を知ることで、
子どもたちの日本に対する関心は確実に高まりました。
そして今
日本で起きていることを、以前よりも身近に感じてくれているのではないでしょうか。
地球の反対側に位置する国だけど、
縄跳びを通して、心の距離はぐっと縮まったと思います。

ブラジルの子どもたちが、たった10mの1本のロープに出会ったことで
20000km離れた日本を近くに感じられるようになったのです。




これから、
縄跳びに参加していた子どもたちを中心に、
鶴を折ったりメッセージを書いたりする活動を行います。
少しでも地震やその被害について理解を深めた上で
折り紙やメッセージに取り組めるといいと思い、
各クラスを順番に回って、地震についての授業もすることにしました。

同じ縄跳びの大会に参加する予定だった東北エリア代表の小学校とは
未だに連絡が取れない状況だと聞いています。
「出会うはずだった人」に送るメッセージということで、
子どもたちがさらに日本を身近に感じ、心を込めて書けるといいなと思います。

ですが、いろいろなサイトを見ると、
物資などを今すぐ送っても、
結局届かなかったりうまく活用されずにゴミになったりするケースが多いということなので、
輸送経路や支援物資受け入れ機関がある程度整うまで、
今はブラジルの生徒たちと、日本が少しでも早く元気になるように祈りたいと思います。

2011-03-13

新人歌手です!!

↑↑↑ただしオチあり。。。









やった!!
カラオケ大会でトロフィー&賞状をもらいました。
調子にのって、久し振りの自分撮り☆







…と言っても、
伴奏CDに合わせて歌うタイプのカラオケ大会は今回が初めてだったので、
わたしが参加したのは「新人」という一番下のカテゴリーです(笑)
そのカテゴリーの中でよい成績をとると、次の大会からランクが上がります。


大会は普通「新人」から歌います。
わたしの出演順は2番!!ということで、
朝は5時に起きて急いで準備してバスと地下鉄を乗り継いで会場まで行き、
8時から歌いました。。。







昨年末から練習していた
「また君に恋してる」を歌いました。

めっちゃ緊張しました。








さて、今回のトロフィー受賞にはウラがあります。
今日は朝からかなりの大雨で、会場が2回も停電になるくらいでした。
そんな雨の中、会場まで来るのが大変だったのでしょう。
「新人」カテゴリーの出演者は、わたし以外みんな欠席だったのです。。。
つまり、1人中1位!!ということ(笑)
そんなに簡単に1位なんてとれるものじゃないよね。





家に帰って飾る場所に困り、
とりあえずテレビの上に置いてみました。
1人中1位なのに
場所をやたらとるこの大きさ。
なんか切ないです。

しかも、これを家まで持ち帰る
地下鉄10区間とバス30分の間、
ものすごく目立っていました…。









でも、やっぱり賞をもらったら
それなりにうれしいものだなあと思いました。


また4月に参加する予定なので、次もがんばりたいです!!

2011-03-12

地震

今(というか年末からずっと)、家のテレビが壊れています。
だから、11日の朝も
東北地方太平洋沖地震のニュースを全く知らないまま普通に過ごしていました。



日本で大きな地震があったことを知らせてくれたのは、友だちからの電話です。
ブラジルでも、この地震のことは朝のニュースで大きく報じられていたようです。
ニュースを見てわざわざ電話をくれて、わたしの両親の安否も心配してくれました。
学校に行くと、先生や生徒たちがわたしの顔を見るなり
「家族や親戚はどこに住んでるの?北の方?」と心配してくれました。
KUMONの先生たちも、
「家族や友だちの安否を確認して、すぐ知らせるように!!」というメールをくれたし。
わたしの周りにいるブラジルの人たちにとって、「日本=わたし」なんだなと感じました。
そして、日本の悲しいニュースを見て、わたしや家族の心配をしてくれるブラジルの人たちの
心の温かさに、改めて感動しました。



家に帰ってから、急いでネットのニュースを見ました。
被害状況は想像できないほどだし、余震もまだ続いているみたいだし、とても心配です。
カラオケ教室の先生の知り合いのうち5人は、宮城や山形に住んでいて、
5人とも未だに連絡がとれない状況だそうです。

一刻も早く、日本で暮らす人たちが安心して生活できる日が来ますように。。。

2011-03-09

かわいい!!カーニバルの衣装

今日は、先日見に行ったサンパウロのカーニバルで
かわいいと思った衣装の写真を紹介します。







「ブラジルのカーニバル」と聞くと、
こんなすごい衣装(←)のイメージが強いと思います。
実際に、想像を超えた衣装がたくさんありました。
もはや「衣装」と呼べないのでは…という
極限の状態のものもいくつかありました。

日本の温泉の文化について、
「人前で裸になるなんて恥ずかしい!」と言う
ブラジル人は多いです。
でも、明らかにカーニバルの方が
人がいっぱいいるしテレビでも放送されるし
恥ずかしいと思うんだけどなぁ。。。




でも、こういう露出度の高い衣装ばかりではありません。










こちらは
パレットをモチーフにした衣装。
カラフルな筆がついててかわいいです。


















ゴムボールやぬいぐるみなど
子供の遊び道具の衣装もありました。
細かいところまで工夫されています。


















この衣装は、
電球が頭についているところが
とてもかわいいです。

パレット、ボール、電球の衣装は
すべて同じチームのものです。
このチームは昨年の準優勝チームらしく、
衣装ひとつとっても
やっぱり「ハク」があります。






さて、ここで
わたしが着たいと思った衣装best5を発表します!!






                                       
                                         
  
第5位

青と黄色のレースが
かわいいワンピース。










                                       










第4位

色が好きです。
両腕についてる
半透明の水色と黄色の布が
とてもきれいでした。










第3位                                
てんとう虫の衣装。
水玉模様のリボンがついています。
背中にしょってる傘みたいなのも
すごくかわいかったです。














                                       
第2位

オレンジと黒の羽根で作られた衣装。
ハロウィンぽい色の組あわせに、
金の靴とガーターがかわいいと思いました。













そして第1位は・・・!!












                                  



魔女の衣装です。

色もかわいいし、
帽子も杖もあって完璧です。
先がとがった靴も!!
着てみたいなぁ。。。








                                                                

あまりにもかわいいコスチュームが多かったので、
衣装着たさに、来年はカーニバルに出たいなと考えています。
実は、今年のカーニバルにも出るつもりでいたのですが、
ギリギリで定員オーバーになってしまいました。

見るのも楽しいけど、
やっぱりブラジルは自分から「楽しんだ者勝ち」の国だなと
今回のカーニバルを通して感じました。
来年はぜひ挑戦するぞー!!

2011-03-06

カーニバル!!

ブラジルと言えば、カーニバル!!
すごいでしょ、この衣装!!




「カーニバルはリオ・デ・ジャネイロ」というイメージが強いですが、
毎年この時期になると、ブラジルの各地で大々的に行われます。
5日から9日までの5日間は、カーニバル休暇で学校も休みになります。
まさに、国を挙げての一大イベントです。

ところが、周りのブラジル人たちに聞いてみると
 ・サンバはあまり好きではない
 ・音響がうるさいので生で見に行かず、家でテレビ中継を見る
 ・連休になるので、他のところに旅行に行く
といった意見が多くて驚きます。

ですが、せっかくブラジルに来たので、一度は見ないともったいない!!
ということで、
昨日(5日)、サンパウロのカーニバルに同期の仲間12人で行って来ました。



会場に着いたのは午後9時過ぎ。
夜通し続くお祭りに備えて、まずはしっかり腹ごしらえです。
会場内は、ポップコーンやシュハスコなどの売り子がいっぱいでした。





わたしの大好物、
チュロスのドーシ・ジ・レイチ味もありました!!





                                                             

今回わたしたしが予約したのは、一階のテーブル席です。
フェンスを挟んで、すぐ近くに出演者たちを見ることができる、迫力満点の席です。





2階席はこんな感じ。
テレビで放送されるのと同じ映像が
巨大スクリーンに映し出されます。




しばらくすると、カーニバルの王様と女王様が登場!!
だんだんテンションが上がってきます。





「ミス」でも「プリンセス」でもなく
「ハイーニャ」(女王)です。
確かにそんな貫禄を感じます。


この衣装、日本人には似合わないだろうなぁ…。






プログラムから遅れること1時間以上、
23時過ぎにゲートが開き、1チーム目が始まりました。

今回出場したのは7チーム。
チームごとに決められたテーマに基づいて、
歌とダンスで物語やメッセージを表現しながら
約1時間に渡ってメインストリートを練り歩きます。

曲も歌詞も衣装も、すべてこの一回のために時間をかけて作られたものです。
だいたいのチーム構成はどこも同じですが、
世界の神話をテーマにするチームや、炎の神秘を訴えるチーム、
おもちゃ箱みたいなカラフルなチームなど、内容は様々でした。



alegoria(アレゴリア)と呼ばれる巨大な装置も登場。山車のようなものです。
電飾が施されていたり、炎を放ったりと、アイディアがいっぱいです。




alegoriaの上では、ダンサーたちが歌ったり踊ったりしています。
すごい迫力!!
肉食版のディズニーランドって感じです。





こないだ行ってきたマナウスのアマゾナス劇場を模したAlegoriaもありました。
よくできています。





alegoriaや隊列を組んだダンサーたちの間には、
casal(カザウ)という男女ペアのダンサーが何度か登場します。
女の人は、目が回りそうなくらいぐるぐる回転するし、
男の人は器用なステップで踊ります。

そして、全体の真ん中くらいに音楽パートが挟まれています。
巨大なスピーカーを積んだ車には、歌手や演奏者が。
bateria(バテリア)隊はカーニバルの要。
とくに一番大きな太鼓にはマイクがつけられていて、
みんながしっかりリズムをとれるようになっていました。

チームの中には、スタイルのいいお姉さんばかりではありません!!
老若男女、みんないろいろです。
子どもたちや年配の方もたくさんいました。
すごく小さな子でも、サンバのステップは大人顔負けなくらいすばらしかったです。

また、電動&遠隔操作のディズニーランドのパレードとは違い、
alegoriaはなんと人力!!
監督の「ストップ」とか「減速」とかいう指示を聞きながら、少しずつ押していきます。
こういう役の人たちも、alegoriaが止まっているときは一緒に歌ったり踊ったりします。
その表情がすごく楽しそうで、
ブラジルの人たちは、「楽しむ」ということが本当にうまいなぁと感じます。



6チーム見終わった時点で6時を過ぎていました。
少し疲れていたこともあり、残り1チームは見ずに帰ることに。
基本的にブラジルのイベントは夜中に行われるので、ブラジル人は夜に強い!!
すごいです。
                                                             
どのチームも衣装がすごくかわいかったので、
その記事も書きたいのですが、今日は体力的にちょっと無理かなぁ。
次回、紹介したいと思います☆

2011-03-05

ブラジルに「すき家」があるんです

サンパウロは日系人がとても多い都市です。
日系企業もたくさんあるので、駐在員や、出張に来る日本人もたくさんいます。
だから、日本食のレストランがあちこちにあります。
大型ショッピングセンターの中には必ずと言っていいほど、お寿司屋さんが入っているし。

そして、
東洋人街として知られるリベルダージをはじめ、
サンパウロには現在2店舗の「すき家」があります。
もうすぐ3軒目ができるそうです。

「すき家」がブラジルにできたばかりのころ、
日本の牛丼がブラジル人にも受け入れられるようにと、
馴染みのない丼でなく平たいお皿に盛りつけたり、
ブラジル独自のメニュー「フェイジョン(豆)入りカレー」を開発したりと、
いろいろ工夫をしたらしいです。
でも、日本の牛丼より高いしおいしくないなど、ウケがあまりよくなかったらしく、
悪い評判しか聞きませんでした。

ですが、最近サービス内容が大きく変わったということで、
今日ちょっと行ってみることにしました。







おなじみの看板。









店内はこんな感じ。
カウンター席の他に
テーブル席やソファ席などがあって、
広くてきれいでした。




                                                             
気になるメニューは…。
牛丼だけでも
普通の牛丼、キムチ牛丼、チーズ牛丼、トマトソース牛丼、
ヴィナグレッチソース牛丼、チーズコーンクリーム牛丼…
と意外な組み合わせのメニューが並び、
他にはジンギスカン丼、照り焼き丼、から揚げ丼、生姜焼き丼などがあります。
サイズは小・中・大・特大がありますが、ブラジルの「小」が日本の「並」です。。。







カレーや定食、サイドメニューも
いろいろあって、
値段は少し高めですが
どれにしようか決められないくらい
全部おいしそうでした。






すごーく迷った結果、普通味の牛丼(小)にしました。
どうしても食べたかったので、から揚げも。肉食です。




注文してからあまり待つことはなく、
けっこう早く運ばれてきました。
やはりそういう部分にも
こだわっているのでしょうか。




以前の平たいお皿の牛丼を食べたことのある人は、
やっぱり丼に入っていた方がおいしく感じると言っていました。
久しぶりに、薄切りの牛肉と、日本のと同じ味のから揚げを食べ、
とっても幸せな時間を過ごしました。

                                                             

でも、隣に座っていたブラジル人のお客さんたちは、
丼の中の牛丼を、フォークとナイフで食べていました!!
日本食がいくら普及しているとは言っても
つゆでバラバラになったご飯を器用に箸でつかむのは、
ブラジルの人たちにとって難しいようです。
                                                             
スパゲティを箸で食べていた父を思い出します…。



                                                             
割引券をもらったので、また来たいと思います。
今度は話題のフェイジョン入りカレーに挑戦してみようかな。                                      
                                                                 

2011-03-03

この感じ、久しぶり!!

昨年は小学4、5年生を対象とした授業が活動のメインでした。

たまに、幼稚園児に授業をしたり
中・高生と社会見学や旅行に行ったりすることもありましたが、
日ごろ触れ合うのはほとんど小学生でした。
今年は、活動の範囲をさらに広げられるように
配属先の方がいろいろと考えてくださっています。


今日は、新しく開設する日本文化講座の希望者を募るためのデモ授業をしました。
日本でいう中学生の年齢の生徒を対象とした講座で、
伝統文化と現代文化の両方を楽しみながら学ぶというものです。

今までずっと中学校で勤務してきたこともあって、
14歳くらいの生徒とのコミュニケーションは大好きです。
だから、この講座の話を聞いたときはとてもうれしかったです。

どうせなら、
今回のデモ授業でより多くの生徒に日本文化に興味をもってもらいたいもの。
ところが、デモ授業に集まる人数が何人なのかギリギリまで分からなかったので、
プリント類を用意することができず、何をしようかすごく迷いました。

そして、迷った末に、クイズ対決をすることにしました。
①日本についての基本情報
②日本語
③伝統的な日本文化
④最近の日本文化
の4つのジャンルを設け、それぞれ10点、20点、30点、40点の4問を用意しました。

                                          
                                          
点数が増えるほどに難しくなります(…のつもり)。
集まった生徒の人数に応じてチームを決め、
得点を競い合うというものです。






このクイズのいいところは、あらかじめ問題カードを用意できるところです。
初対面の生徒が多くてただでさえ緊張する中、ポルトガル語で話すのはちょっと厳しい!!
上の写真のように点数をジャンルごとに色を変えて書いたカードを用意しました。
黒板に貼るときは点数カードとして貼るのですが、裏にカンペを仕込んでおけます。



                                          
問いと答えだけでなく、
解説に必要な単語なども
書いておけるこのカードは、
緊張すると頭が真っ白になる
わたしの強い味方です☆



久しぶりに自分より背の高い生徒たちを目の前にして
だいぶ緊張しましたが、
この感じ、なんか落ち着くなぁと思いました。
                                                              
↓ ↓ ↓ いつものように、動画をアップしました。↓ ↓ ↓
今回はクイズということもあって
わたしがちょっとしゃべりすぎなのが反省点です。


                                                            
                                                            
「日本の国旗を書きなさい」という問題に挑戦する男子。
最初に旗を大きく書きすぎて、中を白く塗りつぶすのに苦戦しています。
                                          
                                          
最終的に腕まくりをし、
両手で白チョークを持って
塗り始めました。。。
見ている生徒たちは爆笑。
                                          
                                          
                                          
                                                             
こういう一体感のある教室の雰囲気を味わったのは久しぶりでした。
                                          
何人の生徒が講座の受講希望を出してくれるか分かりませんが、
これからの授業がすごく楽しみです。

2011-03-01

体調不良

先々週くらい、熱が出た。

仕事から帰って、少し熱っぽいと感じたので体温を測ったら37.8℃あった。
でも、ブラジルに来てから一度も病気になっていないし、
もともと体は丈夫は方なので心配はしなかった。
ただ、翌日も授業が控えていたため、早めに布団に入ることにした。
夜中、ふと目が覚めてもう一度体温を測ると39.3℃になっていたが、
そのまま朝まで横になっていたら翌朝には37.3℃まで下がった。


幸い、悪化することなく、普通に約2週間が過ぎた。


しかし、昨日の朝また急に熱が出た。
家でしばらく休み、様子をみた。

ぼーっとする時間があると、いろいろ考える。
なぜ最近よく体調を壊すのか。
あれこれ考えた後、
それは、甘えることができるようになったからではないかという一つの考えに達した。
任地に着いてから、自分のことを言葉で伝える難しさを常に感じてきた。
何がしたくて、何が言いたくて、何を考えているのか。
自分を自由に表現できないことって、何て苦しいんだろうと思う。
それが、最近では
少しずつ自分の言葉で伝えられるようになってきた。
そして、同時に人間関係も広がってきて、聞いてくれる人も増えた。
「口は災いの元」という諺とは逆に、
ふとした言葉が、いとも簡単に重い扉を開くこともあるのだと感じる瞬間はたくさんある。
実際に、
ブラジル、とくに日系社会では、ちょっとした一言で交友関係がぐんと広がることも多い。


言いたいことを言える喜びと、自分の言いたいことを聞いてくれる相手がいる喜びは、
とても深い安心感を与えてくれるものだと実感するこの頃。



今日、「病気のとき、一人だと炊事もできないでしょ」という校長先生の温かい言葉で、
学校御用達のブッフェ(仕出し屋)の奥さんが、夕飯を作ってくださった。
今もまだ熱は下がってないので、とってもありがたい。





家庭の味のするお味噌汁は久しぶり。
本当においしかった。


                                          

                                                             

…でも、気が緩むとやっぱり体調を崩すというのも実感。

気張らず緩みすぎず、頼るけど頼りすぎずを心がけていこうと思う。