2011-08-29

三十路 ユッケに感動



中学生の授業で、
『乙女 パスタに感動』の歌詞穴埋めをしました。

ちょっと古いけど、
「火曜日」、「金曜日」、「土曜日」、そして「日曜」という具合に
曜日がたくさん出てくるので、聞き取りにいいかなと思って。
「明日」、「やすみ」、「今週」、「来週」など
最近導入したばかりの語彙もたくさん入っています。




1回目は通して流し、
2回目は少しずつ止めながら、
3回目に映像を見せました。

アイドルブームみたいなのは
ブラジルにはないので、
みんな興味津々です。







衣装やダンスがかわいいと、生徒からは好評でした。
でも、歌詞の意味を簡単に説明したところ
肝心の「スープパスタ」のイメージがわかないらしく、ちょっと困りました。

スパゲティがスープに入ってるやつ!! とがんばって伝えようとしたけれど、
結局「あぁ、ミョージョーのことかぁ。」と勝手に納得する生徒。
新作のインスタントラーメンをお昼に食べてひどく感動したエキセントリックな女子の歌
ということになってしまいました。。。


まあ、歌には文化がたくさん入っているので
これにめげず、他にもいろんな曲を紹介していこうと思います。





さて、
ここでタイトルの件。



一年以上ぶりに
ユッケを食べました!!

感動☆






ブラジルに来てから幸い食べるものには困っていませんが、
ちょっと贅沢を言うと、
大好きな韓国料理のお店がほとんどないのが残念です。

日本にいたときは、
冷蔵庫には常にキムチがストックしてあったし
チヂミもトッポキもチャプチェもマッコリも大好きです。
韓国料理だけじゃなく、
日本っていろんな国のお店や食材がそろっていてすごいなと思います。


この日訪れたのは韓国人が経営しているお店で、味も本格的でした。
梨とか入ってて。
でも高ーーーーーい!!
たぶんブラジルでユッケはもう二度とないでしょう。

そう言えば、
日本でも生食用のお肉に関する新しい規制ができたみたいで、
前みたいにユッケが手軽に食べられないのかと思うと悲しいです。
でも安全のことを考えたら仕方ないのか…。





そんなこんなで
スープパスタのようにかわいい食べ物よりも
生の肉が食べたいと思うわたしは、
乙女感ゼロだなあと再確認した月曜日でした。。。






2011-08-25

保育士も始めました



今日から新しい活動がスタートしました。

2歳~5歳までの幼稚園クラスと
6歳~10歳までの小学生クラスを対象とした、
日本文化に親しむための活動です。



日本の学校は全日制が普通ですが、
ブラジルでは二部制が多いです。
中には、午前・午後・そして夜間の三部制の学校もあります。

わたしの勤める学校も二部制で、
午前クラスと午後クラスに分かれています。
でも、共働きの家庭などは送り迎えが難しかったりするので、
「Integral(インテグラル)」という一日クラスがあります。
午前中はいろいろな学年が混ざって
一緒に絵を描いたりDVDを観たり宿題をしたりして過ごし、
午後はそれぞれの学年の教室へ行って授業を受けるという感じです。
要は「預かり保育」かな。


今回、
そのIntegralの生徒たちに
日本文化に関わる体験活動を紹介する授業がスタートすることになりました。
幼稚園児は未知の世界なので、ちょっと不安もありますが…。



写真は小学生クラスのもの。

今日は「じゃんけん」を使った
ゲームや手遊び歌を
いくつか紹介しました。

ブラジルでは
「じゃんけんぽん」という掛け声で
じゃんけんをしますが、
それが日本語だと
知らない子が多いです。




負けた人が勝った人の背中にくっついていく「じゃんけん列車」や、
「グーチョキパーで何つくろう」の歌など。
どれも楽しく参加してくれたのでよかったです。

中でも、
ゴキブリ→うさぎ→さる→人 と、じゃんけんに勝つごとに進化していくゲームは
大いに盛り上がりました。 
そんなにハードな活動じゃないのに、終わったあとは汗びっしょりでした。




この授業は週1回、2時間程度の予定です。
ネタ切れになりそうで心配ですが、
小さい子どもたちと過ごすのは楽しいので
できるだけ多くの活動を紹介していきたいと思います!!






2011-08-24

ホンモノの良さ

ブラジルは野菜や果物が安い!!

ということで、
野菜の単語をいくつか導入した後で、
箱の中に何が入っているか当てるゲームをしました。





にんじん、きゅうり、トマト、
じゃがいも、たまねぎ、
りんご、レモン、バナナ。

生徒に見えないように
これを一つずつ箱に入れて、
手の感触で何か当てる
ようにします。








箱に手を入れていいのは10秒。
見ている生徒は
カウントダウンをします。

10秒経ったら
「箱の中に〇〇があります。」
と答えるのですが、
なかなか難しかったみたい。





何が入っているか分からなかったり、
分かっても日本語を忘れてしまったり。

もう少し単語を練習してからの方がよかったかなぁ。。。
果物はけっこう前に導入したので、
「りんご」を忘れている子が多かったです。
たくさん反省の残る活動でした。





さて、
今回わたしが用意したのは
この「何かなBOX」以外にもう一つあります。

授業終了まぎわ、
「ゲームをしたらなんか暑くなったなぁ」と言いながら上着を脱ぐと…








じゃーん!!

 「Michiko!! Barata!! Barata!!」
生徒は大騒ぎです。

あ、Barataはゴキブリのことです。







「え、どこ!?」とわざとらしく探すわたし。

「~が好きです/嫌いです」のときに、
「わたしはゴキブリが大嫌いです」とさんざん宣伝しておいたのですが、
そんな単語、忘れちゃうよね…。

本当は、「背中にゴキブリがあります。」と言わせて、
生き物は「~がいます」なんだよというところにつなげたかったのです。
ちょっと無理があったかな(笑)




わたしは滅多に嫌いなものがありませんが、
本当にゴキブリは大の苦手です。
カエルもミミズもヘビも大丈夫だけど、
ゴキブリだけはダメです。
その単語を口から発するのも嫌なので、日本では「GB」と呼んでいました。
でも、この巨大ゴキブリはけっこう気に入っています。
50分間背中に仕込んだままでも大丈夫でした(*^^)v




この画像をパソコンで探してる間は
超気持ち悪かったし、
これがプリンターから
ちょっとずつ出てくるときは
泣きそうでした。

でも、
切り取ってみると意外に大丈夫。
手の上に載せても平気です。





 


うわ~ リアル~。。。









ノートやプリント類だけでなく、
今回使ったような物も、効果的に使えば立派な教材になり得ます。
用意するのは大変だし、
今回の失敗のように生徒の学習状況をしっかり把握していないと
効果はないので提示するタイミングが難しいと思いますが、
できるだけ積極的に取り入れて、
めりはりのある授業を心がけていきたいです。


あ、でも
本物のGBが背中にいたら、失神すると思います。。。

2011-08-20

ポル語で紙しばいに挑戦



少し前、
3年生に日本の昔話を、
4年生に日本のお化けを紹介するという授業の依頼を受けました。

資料集めに日本語センターに行ってみると、
貸出用の紙しばいをたくさん発見!!
さっそく借りてみました。

普通クラスで授業する日に備えて、
まずは日本語の授業で紙しばいをやってみることに。



選んだのは・・・






『のっぺらぼう』のお話です。

日本語クラスの子どもたちは
お化けの話が大好き。

特に口裂け女には
興味津々でした。






小学生のころ、
小泉八雲の『むじな』を読んで、かなりびびったのを覚えています。
確か、『むじな』にはのっぺらぼうが2回出てきますが、
今回の紙しばいは3回です。ちょっとくどい…。




ポルトガル語訳は
KUMONの先生に
添削してもらいました。

ちゃんとしゃべらないと
おもしろさも激減です。

カンペをしっかり仕込んで
何度も練習しました。






本番、あまりうまく語ることができなかったけれど、
子どもたちは大いに盛り上がってくれました。
読み終わったあと、
他のも聞きたいという子もたくさんいました。
紙しばいは、日本の文化や習慣を楽しみながら知ることができていいなと思います。







紙しばいを読み終わったあとは、
前回の授業から学習している
「~があります」を使って
のっぺらぼうの特徴を
確認しました。







めがありません。
はながありません。
くちがありません。

そして
「なにもありません」という
新しい表現を紹介しました。

のっぺらぼうの絵も
それぞれに書きました。





いつもはノートを学校で保管していますが、
この日は多くの子が持って帰りたいと言いました。
家族に見せたいのだそうです。


新しいことを知る喜びと、
誰かに伝えたいという思いは、
何かを勉強する上でとても大切なことだと思います。

これからの授業で、
こういう気持ちを子どもたちがもっと感じてくれるようにしたいです。






厳しすぎる輸入制限


東日本大震災以来、福島原発の事故を受けて
日本からの食品輸入に関する制限がとても厳しくなりました。
あまりフレッシュな話題ではないですが、
今回はこのことについて書きたいと思います。


ブラジルの輸入業者は、食品を日本から輸入する場合、
日本が発行する規定の様式に基づいた申告書や
特定分析機関の検査結果を提出しなければなりません。
しかも、日本語とポルトガル語の両方で。


すごく手間がかかる!!


でも、問題なのは手間がどうとかのレベルではありません。


この制度を発表したはいいものの、
添付義務である申告書を発行する体制が整っていないということです。


え、じゃあどうやって申告するの?


そう、
申告できません。
結局、ブラジルでは日本産食品の輸入ができないという状況が続いています。
一時に比べて今は少し緩和されましたが、まだまだ現状は厳しいです。

旅行者の持ち込み制限や、個人的に郵送する場合の規定も
ものすごく厳しくなっています。




下の写真は
リベルダージという東洋人街のとあるお店の様子です。



このお店では、
お菓子や野菜、調味料など
日本の食品が
充実していました。

しかし、
輸入制限が厳しくなってからは
中国や韓国の類似品が
多く並ぶようになりました。








以前も
中国・韓国のお菓子は
あったけど、
こんなに多くありませんでした。

それにしても、
パッケージの色や
お菓子の形など
日本のそっくり…。






せっかくブラジルに来たので、
ブラジルの食生活に慣れるように心がけていますが、
たまーに、和食や日本のお菓子を無性に食べたくなるときがあります。
上の写真の状況を目の当たりにしたときはとてもショックでした。


ブラジルには世界最大の日系社会コミュニティが存在しているわけで、
ブラジルに住んでいながら、食生活は日本食中心という方もたくさんいます。
加えて、サンパウロには駐在員の一家も多いので
日本食材がなくなったらとても困ると思います。
特に、日本の駄菓子のクオリティはとても高いので、
小さい子などは
ブラジルのお菓子になかなか慣れないのではと思ってしまいます。
キャラメルやグミの味は、やっぱり日本が一番です!!




なかなか難しい問題なのかもしれませんが、
一日も早く、
規制が解除されることを願っています。。。



2011-08-19

父への詫び状



中学生のころ、
父に一冊の本を読むようにと勧められたことがあった。

当時、
人に(特に父に)薦められたものを素直に受け入れることができなかったわたしは
その本に見向きもしなかった。
「死んでも読まない」ぐらいに思っていた。
友だちが持っているかわいい文房具や流行りの歌には敏感だったあのころ。
読まないという姿勢で小さな反抗をするわたしとは逆に、
弟たちはせっせとページをめくっていた。

その後、わたしが高校生、大学生になっても
父は、ことあるごとに「あの本は読んだか」「まだ読んでないのか」と繰り返した。
それがうっとうしくて、
絶対に読むものかとさらに決心を強くしたのだった。
くだらなすぎるギャグばかり言い、お酒を飲んでは酔っぱらって床で寝て、
そればかりかわたしの宿題を勝手に採点することもあった父。
素直に読むなんて、考えられなかった。





だが、
どんなに「読まない」と思っていても
不思議とその本の題名が頭から離れることはなかった。

そして、家族から遠く離れて暮らしている今、
その本が急に読んでみたくなった。
今、読まなくてはいけないような気がした。





竹山道雄の「ビルマの竪琴」。





日本の書籍が多くそろっている図書館や書店を探したが見つからず、
仕方なく電子書籍で読むことにした。
一気に読んだ。
だいたいの内容は知っていたが、
これほどファンタジーの要素が強く表現も美しい作品だとは思っていなかった。


戦争時代の日本人と今の自分とでは、状況が違うけれど、
異国の地にいながら祖国を思うあの部隊の気持ちは、なんだか分かる。

特に、下の引用部分には作者の思いがよく表れていて考えさせられた。
多分、中学生のときに読んでいたらこの部分は気にとめなかっただろう。


「この人は誠実な人です。やや固くるしいほどの責任感をもっていてかげ
日なたをつけるなどということは考えることもできない人でした。隊長が元
気がなくなってからは、隊のことはこの人が中心になってひきしめていま
した。ただ、歌こそは「うたう部隊」の中でいちばん下手でしたが。


この人はもともと下級の勤人だということでした。復員してから一度あった
ことがありましたが、多くの家族をもって、やぶれた家にすみ、色のあせた
服をきて、混んだ乗物にのって勤めにかよって、休むことなく働いていまし
た。あまり顔色もよくなく腹を空かしていたらしいのですが、そんなことは何
もいいませんでした。


私はよく思います。
―いま新聞や雑誌をよむと、おどろくほかはない。多くの人が他人をのの
しり責めていばっています。
「あいつが悪かったのだ。それでこんなことになったのだ」といってごうまん
にえらがって、まるで勝った国のようです。ところが、こういうことをいって
いる人の多くは、戦争中はその態度があんまり立派ではありませんでした。
それが今はそういうことをいって、それで人よりもぜいたくな暮らしなどをし
ています。
ところが、あの古参兵のような人はいつも同じことです。いつも黙々として
働いています。その黙々としているのがいけないと、えらがっている人たち
がいうのですけれども、そのときどきの自分の利益になることをわめきちら
しているよりは、よほど立派です。
どんなに世の中が乱脈になったように見えても、このように人目につかない
ところで黙々と働いている人はいます。こういう人こそ、本当の国民なので
はないでしょうか?こういう人の数が多ければ国は興り、それがすくなけれ
ば立ち直ることはできないのではないでしょうか?」

 
この作品が出版されてから、もう60年以上が経つ。
でも、ここに書かれていることは現代にも通ずる部分が多い気がして
改めて文学のすばらしさを感じずにはいられない。
 
 
さらに、この部分に続いて、
部隊のめいめいが
日本に帰ったあとの生活をそれぞれに思い浮かべる場面があるのだが、
どの兵も、
自分の仕事に誇りをもち、ささやかながら幸せのある生活を望んでいる。
 
 
ジーンとしたし、自分の場合はと考えたりもした。
でも、それ以上に想ったのは、
だれを責めるでもなく、こつこつと地道に働く父の姿である。
 
 
くだらないギャグのシュールさも、あの頃のわたしには理解できなかっただけ。
実際、大人になってからは、その辺の芸人よりおもしろいと思うようになった。
お酒を飲んで床で寝たくなる気持ちも、今はよく分かる。
 
 
 
 
 
「この本を読め」と最初に言われてから15年以上。
そして日本からは20000km離れている。
 
これだけの年月を経て、
 
これだけの距離を隔てて、
 
今やっと、
 
あのころの父の思いに触れられた気がする。
 
 
 
 
 
 
 

2011-08-17

ビデオ復活☆



久しぶりに動画を載せたいと思います。

6月ごろにまさかのバッテリー切れ事件があり、
約2か月を経て、何とか手元に新しいものが届いたのが一昨日。
よかった~ C= (-。- ) ホッ

この2年間、
なるべく授業や活動の記録を残していきたいと思っているので、
カメラやビデオってありがたいなと実感するこの頃です。

でも、実はカメラもちょっと限界がきてるんじゃ…とハラハラしてます。
ズームがやばいです。
日本に帰るまでもってくれないと困る!!




では、最近の授業の様子をアップしたので
お時間のある方はどうぞ。 ↓ ↓ ↓




















2011-08-16

家庭教師はじめました

配属先の学校の生徒が、
10月に日本へ行くことになりました。

その子は和太鼓を習っていて、
沖縄で行われるイベントに参加することが決まったそうです。

あと2か月ほどで出発ですが、
それまでに少しでも日本語を話せるようになりたいということで、
会話中心の個別レッスンを受けたいと言いにきてくれました。




同じ学校にいるとは言っても、
大きな学校なので
今まで一度も彼女に会ったことがありませんでした。
それなのに、
わたしの授業が終わるまで校舎の外で待っていて
「日本に行くから日本語を教えて!!」と話しかけてくれたその子。
意欲的ですごいなあと思いました。


ブラジルから日本に行けるチャンスなんて、
そう滅多にあることではありません。
行きたいと思っている学生は多いけれど、難しいのです。

せっかく日本に行けるのだから、
彼女にはぜひいろんな体験をしてきてほしいです。
そのために、少しでも助けになればと思って
今日から週二回、家庭教師を始めることにしました!!

がんばるぞー (^o^)丿

父の日のカードづくり

ブラジルでは、8月の第2日曜が父の日です。


日本語の授業では、
母の日のときに、折り紙のカーネーションつきメッセージカードを作りました。
とてもかわいらしくできあがったので、
父の日にもカード作りをすることにしました。



父の日のシンボルである
バラの花を
折り紙で作っているところ。

丁寧に折っています。






できあがったバラと、メッセージを書いた紙を
台紙に貼ってできあがりです。






思い思いに
心を込めて
お父さんへのカードを
仕上げることができました。










母の日のときも思ったのですが、
ブラジルの子どもたちは
メッセージを書くのが上手です。

もらったらうれしいだろうな
という言葉ばかりだし、
すごく個性的な表現のものも
たくさんあります。



ところで、
今回この活動で使った折り紙は、
先日の「教師海外研修」でブラジルに来ていた
沖縄の先生にいただいたものです。

そして、白い紙は
ブラジリアから見学に来ていた同期のレイラが切ってくれました。


最近バタバタしていてなかなか授業の準備を計画的にすることができていません…。
いろんな人の助けに感謝するとともに、
もうちょっと時間を上手に使わなきゃなぁと反省するこの頃です。


2011-08-06

作文勉強会

今日は土曜日ですが、
ブラジル日本語センターというところで勉強会がありました。

日本語センターでは、
普段別々の学校で日本語を教えている先生たちが集まって
授業について勉強したり意見交換したりする会が
けっこう頻繁に開かれています。
日本語教師の方々は、とても熱心だなあといつも感心します。




さて、
今日の勉強会は、作文指導(および「書く」領域)についてだったのですが…





なんと
講師はわたしです  ォオイ!!(゚ロ゚屮)屮



国語教師と言っても、日本語教育の作文指導に関しては経験値が低すぎます。
講師のお話をいただいたときは、正直わたしでいいのかなぁと不安でした。

ですが、
同期ボランティアにアイディアをもらったり
いろいろな学校を見学して現状を学んだりして準備をするうちに、
日本語教育のおもしろさをより感じることができました。
自信は無いけど、引き受けてよかったと思っています。


講座は全3回の予定で、第1回の今日は、
子どもたちが楽しく作文の授業に取り組めるようにというテーマで
活動例を交えながら話をしました。




今までの国語授業で行った活動で
日本語教育にも使えそうなものを
いくつか紹介し、
実際に書いてもらいました。




 

実践後、「来週の授業でやってみるわね」と言ってくださった方もいて、
とても励みになりました。


 

ブラジルの子どもたちは、作文が苦手な子が多いそうです。
日本も同じかな。
先生方と話をしてみると、作文嫌いの理由も、共通している部分が多かったです。
書き方が分からない、書くことがない、面倒くさい。。。

日本では、夏休みの作文の宿題を
ネットの文章を写してさっさと終わらせる生徒がいて問題になっているくらいで、
書くことが楽しいと思えるような授業をすることは、
国語科教員にとって重要な課題だと言えます。
今日の講義を通して、
原点に戻って考えることができた気がします。


そして、
講義をしている間、
日本の生徒たちが書いた文章の数々が不思議と思い出されました。
同時にその子の顔や思い出も。
やっぱり、文章にはその人らしさが込められてるなあ。。。
と、今回の勉強会で再確認できました。




 


大先輩ばかりなのに、
みなさんとても熱心に聞いてくださいました。
次の講座もがんばるぞ!!

2011-08-05

休み明けの心配ごと

水曜日から、新学期の授業が始まりました。

今学期は、今までの音楽や美術に加えて
いろいろな学年の総合学習の授業も行う予定なので、
ちょっと不安もありますが気合い入れていきたいです!!


さて、
小学生の日本語授業では、
冬休み中に既習事項を忘れてる子が多いかなと心配だったので、
ゆるい復習から入りました。






ブラジルの子どもたちが
大好きな文字探しゲーム。

今まで習った単語(ひらがな)で
作ってみました。












忘れてしまった単語は、
ノートを見返したり
ひらがな表で確認したりして、
自分の力で頑張っていました。











こちらは
似ているひらがなクイズ。

同期ボランティアの学校見学で
もらったアイディアを
アレンジしたプリントです。

こういう問題を作ってみると、
改めてひらがなって
覚えるのが難しいと思います。

「ふ」とか、
何それ?ってみんな言います。





家では日本語を全く使わない環境の生徒ばかりだし、
週2回しかない日本語授業なので
正直なところ、みんなほとんど忘れているだろうと思っていました。
でも、
この復習プリントをやってみて、
思った以上に生徒たちは覚えていてくれていることがわかって安心しました。


そんな生徒の心配をしていたわたしですが、
7月中、日本語を使う時間がとても多かったので、
これからポル語でちゃんと授業ができるか、不安です…。






2011-08-02

勝負の新学期、始まる。

昨日(8月1日)から新学期が始まりました。

生徒が来るのは3日からですが、
2日間に渡って職員会議や準備をするのです。






朝はみんなでカフェ。

再会を喜び合いながら、
職員が集まって
一緒に朝食をとります。

わたしの学校では
節目ごとに
こうした食事会が開かれます。





ちょうど一年前のこの食事会の後、
全職員の前で初めてのあいさつをしたっけな~。懐かしいです。



今年はリフォーム完成記念を兼ねていたので、
去年よりも盛大でした。





前回も紹介したけど、
こんな感じに明るい校舎に
生まれかわりました (*^^)v







体育館の床も塗り直されて、
とってもきれいに。

子どもたち、驚くだろうなあ。









役職の先生方による
テープカットに続いて・・・







校章とメッセージの入った
大きなケーキに、
校長先生が入刀!!

おいしかった~!(^^)!





各学年主任の先生が話した後は
みんなで歌ったり踊ったりと、
ブラジルの職場ならではの雰囲気にしばらく浸りました。


その後の会議では、
新学期の授業や行事について熱い話し合いが繰り広げられました。
いつも思うけど、
ブラジルの会議では自分の意見をしっかり言うことが尊重されているようで、
思ったことを思ったときに、発言する人が多いです。

けっこう強めに意見を言っても、後をひかないドライな感じで、
言い間違いをネタにしたり
ちょっとしたことで上げ足をとったり
そういうくだらないネチネチした感じじゃないので
思う存分に議論できるいい雰囲気だと思います。



ブラジルのこういう明るくてさっぱりしたところ、好きです。



本格的に授業ができるのも今学期が最後になるので、
ブラジルの先生たちに見習って
やりたいこと、やるべきことを
どんどん実行に移していきたいと思います!!