2011-11-22

小さなことから

月・火・木の週3日は、ロープジャンプの練習の日。

自分の授業があるときを除いて、参加するようにしています。



みんな一生懸命取り組んでいるし、ジャンプも上達してきました。
素直で明るい子ばかりで、見ていて応援したくなるチームです。
ですが、
集合時間に全員がそろわないことや、
準備・片付けをみんなでやらないこと(先生が一人でやっているときも)など、
今まで自分が慣れてきた日本でのスタイルと異なる点がいくつもあって、
戸惑うことも多いです。

それらの相違点を、「悪いこと」と決めつけるのではなく、
本当に良い方法は何かを考えながら、彼らと接していきたいと思っています。




さて、
この大会では、制限時間やチャンスの回数が決められているので、
速く、たくさん、しかもミスなく跳べるように練習しなくてはなりません。
さらに、一度に跳ぶ人数が多い方が得点が高いので、
スペースを詰めてコンパクトに跳べるようにしたいところ。

そのためには、動きを最小限にしてパターン化することが必要です。

でも、ブラジルの子どもたちにとって、この「パターン化」というのはすごく難しい!!



この大会では、
跳ぶ人を次々入れ替えるので、
跳びながら前に進みます。

両足跳びよりも、
走るように交互に跳んだ方が
効率がいいのです。

身体能力が高い生徒が多いので、
足を交互に上げて跳ぶことには
比較的すぐ慣れたよう。







でも、上の写真で
一番右の子だけ足が逆なのが分かりますか??
無駄なスペースをなくすためにも、足は全員そろえたい。
「ロープは左から回ってくるから、左から跳ぶんだよ!!」
逆足になっている生徒は4人いたので、
彼らがロープから出ている間や休憩時間などに、個人的にちょこちょこ声をかけました。

でも、なかなか直らない ><

そのうち何人かメンバーが集まってきて、一緒に説明してくれました。

その甲斐あって、
まだ意識しないと逆足になってしまいますが、
何とか全員が左足から跳べるようにはなりました。



わたしには、まだチーム全体の前に立って、心に響く語りかけをすることはできません。
チームのメンバーとはほとんど初対面で、厳しい言葉をかけることもできません。
ですが、一人一人のメンバーとの距離を縮めながら、
少しずつアドバイスをしていきたいと思っています。

2011-11-19

学習発表会 2年生編

11月も後半に入り、
今年度の授業も残り1か月足らずとなりました。

わたしの勤める学校では、毎年この時期に学習発表会があります。
学年ごとに日にちが異なり、20時頃から(!!)行われます。
内容は、これまでの調べ活動のまとめの発表や、
歌やダンス、劇の披露などです。


今週の木・金曜日には、
2年生の午前クラスと午後クラスの学習発表会がありました。

これまで、物語についての学習を進めてきた2年生の生徒たち。
発表会で、そのまとめがどんな形になるのでしょう。




 
生徒が5つのグループに分かれ、
両親は自分の子どものグループに
入ります。

グループにはそれぞれ
大きな箱が用意されていて、
中には何やら怪しいものが
いろいろ入っています。









これは、
5つのグループごとに
父兄が寸劇をするという企画。

中に入っていたのは
衣装用のグッズです。

配役を決めて衣装が整ったら、
セリフの練習に取り掛かります。








炎みたいな赤い物体を
頭に乗せているグループを発見!!

そんな物語あったかなぁ
と思って聞いてみると、
ここは「白雪姫」のグループで、
赤いのは小人の帽子だそう。
確かに7人いる!!








・・・と、ここで
生徒たちは一足先に
客席へ移動。

打ち合わせタイムです。
大人だけで話し合う様子は
真剣そのものでした。

子どもたちは
どんな劇になるのか
わくわくして待ちます。








そしていよいよ発表の時間です。
写真は「3匹のこぶた」グループ。

自分のお父さんやお母さんが
劇をするなんて!!
子どもたちも大興奮で見ていました。










これは「白雪姫」の発表。

ブラジルの人たちは、
人前で話すのがとても上手です。

演技もダイナミックで、
即興で作った劇とは思えないくらい
見ていて面白かったです。






物語の最後はどれも
「いつまでも幸せに暮らしました」というフレーズで締めくくられます。
ブラジル人はこの言葉が大好き!!
この言葉で劇が幕を閉じると、ものすごい拍手喝采です。




そして、寸劇が終わるごとに、
その物語の歌を生徒が歌います。

音楽の授業で
練習してきたものです。

少し前に授業をさせてもらった
「虹の彼方に」の日本語版も
しっかり歌うことができました。






最後に、学年終了の記念品として、
子どもたちが描いた絵が印刷された来年のカレンダーが
担任の先生から一人ずつに手渡され、発表会の終了です。


会が終わったあと、生徒たちも家族も先生たちもみんないい笑顔でした。
父兄参加型の発表会。すてきだなと思いました。



来週は4年生の発表会。
楽しみです♪




美術・音楽の勉強会

以前、作文の勉強会で講師を務めさせていただいた日本語センターで、
音楽と美術についての講義をしました。


今日は土曜日でしたが、
熱心な日本語教師の方々が参加してくださいました。
ものすごく遠いサンタ・カタリーナ州から、わざわざ足を運んでくださった方も!!
恐縮です。。。



日本での授業の様子や、
今の配属先の授業の様子を踏まえて、
いくつか提案をさせていただきました。



専門教科ではないので、あまり充実した内容ではなかったと思います。
でも、
自分の実践をまとめて発表することは
いろいろ考えるきっかけになるので、やっぱりいいなあと感じました。
参加してくださった先生方からも、
日本語学校の様子などおもしろい話がたくさん聞けてよかったです。

すき家4号店!!

今日、最寄り地下鉄駅であるTatuapéの近くに、
すき家がオープンしているのを見つけました。
サンパウロで4軒目です。



ブラジルのすき家には2回ほど行きましたが、
値段もそんなに高くなくて、注文してから料理が運ばれてくる時間もとっても速いです。
日本みたい。
お客さんは日系人以外も多いようです。



ブラジルでは、お昼休みの時間がしっかりとってある職場が多く、
同僚や友人と、のんびり昼食を食べます。
でも、
すき家がどんどん店舗を増やしていることを考えると、
安くて速く食べられるタイプの飲食店がこれから増えそうな予感がしています。

ミスドも進出してこないかなあ~。




※訂正です。
 4軒目ではなく、5軒目でした。
 6軒目も建設中(もうできたのかも)だそうで、どんどん拡大しています!!

2011-11-11

3度目の挑戦

今年で3回目のチャレンジになる「ロープジャンプ」の大会。


日本で行われる決勝大会出場を夢見て、
新チームが先月末から練習に励んでいます。

ルールが少しややこしいので、
コーチの先生方や生徒たちは、それを理解するのに去年は苦労したようです。

でも、今年は3回目ということもあって、
「本番までにこういう形までもっていこう」というビジョンをもって
練習がスタートできました。




とても重要な
縄を回す役を担うのは、
体格のいい女の子。

なんとなく、回す役は
女の子の方がいい気がする
というのがわたしの意見です。

まだまだ練習が必要ですが、
けっこういい感じだと思います。







記録会は2月。
彼らのジャンプと心が、
これからどんなふうに成長していくのか、とても楽しみです。






2011-11-10

MANGÁ e ANIME do Japão

今日の日本文化授業では、
日本のマンガ・アニメについて扱いました。

ブラジルでは
『聖闘士星矢』がマンガ・アニメブームの火付け役的存在で、
『ナルト』、『ドラゴンボール』、『ポケモン』などがテッパン、
『家庭教師ヒットマンReborn』、『ヴァンパイア騎士』、『鋼の錬金術師』、
『らんま1/2』、『ONE PIECE』、『幽遊白書』、『らきすた』…。
数えきれないくらいの作品が、ポルトガル語に訳されています。

小学生と幼稚園児に人気なのは、
『ポケモン』、『爆丸』、『イナズマイレブン』などです。


でも、これだけ日本のマンガ・アニメが愛されているのに、
日本でとても有名なキャラクターのいくつかは
実はブラジルでは全く知られていなかったりします。
今回は、そんな作品に焦点を当ててみました。






初めて登場人物の目に
キラキラの星を入れたのは
手塚治虫!!

というネタから始まり…












人気キャラクターの
目を当てるクイズをしました。

ピカチュウ、ナルト、爆丸のダン、
セーラームーン、悟空の5人です。









さて、
日本人ならみんな知ってると言ってもいいほどなのに
ブラジルでの知名度は0に近いキャラ、
何だと思いますか??

わたしがちょっと考えてみたところでは、
ドラえもん、アンパンマン、ちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃん、サザエさんなど。

そのうち子どもが描きやすそうな
ドラえもんとアンパンマンを一緒に描きました。
一応、どんなキャラクターなのか説明しましたが、
どれだけ伝わったかは謎です…。

でも、耳をかじられて以来ネズミが嫌いになったエピソードを紹介したら、
「耳が無いなら、ドラえもんは耳が聞こえないの?」と鋭い質問が!!
「ロボットだから聞こえるんだよ」と回答しておきました。






アンパンマンに至っては、
「パンのヒーロー」という設定に
びっくりしていました。

確かに
日本のマンガやアニメの設定は
バラエティに富んでいるなと
思います。










わたしの得意技、
ドラミちゃんの絵描き歌も披露。















色も塗って、
とってもかわいく仕上がりました。













幼稚園クラス。

「手塚治虫」と言っても
ピンと来ないけど、
アトムの絵を見せたら
「映画を観たよ!!」
「DVD持ってる!!」
という声が多数上がりました。





アトムはアメリカのキャラだという認識が強いみたいです。
ちょっと残念…。





幼稚園児には絵は難しいので
ぬり絵をすることに。

ポケモン、ドラゴンボール、
ドラえもん、ラブandベリーの
4つを用意して、
好きなものを選んでもらいました。

みんなよく集中して塗っていました。








さて、来週はなにをしようかな~。






Beginが街にやってくる♪

12日(土)に、Beginがブラジルに来ます。

9月にはX-JAPANが来て、こないだは八代亜紀が来て、そして今度はBeginです。
すごいです。
近いうちに、すごいブラジルブームが日本に来ると思います。絶対。
そのために、日本で使えるブラジルネタをコツコツ温めているのだ。うひひ。。。






さて、このBeginのライブ、
オフィシャルチケットは
すぐに完売してしまったのですが、
日本語の授業に来ている
生徒の一人がくれました!!

正直、
彼らの歌には
あまり詳しくないのですが、
この機会に行ってみようと思います。










なんか最近、いいことがいっぱいあって嬉しいです♪





おかえりなさい!!

家庭教師で日本語を教えていた女の子が、
少し前に日本から帰ってきました。





写真や新聞記事などを
見せてもらいながら、
太鼓の大会の様子や
日本での体験談を
いろいろ聞きました。








大会で3位になってメダルをもらえたこと。
沖縄の伝統的な民家を訪れたこと。
日本の料理は盛り付けがとてもきれいで感動したこと。
あいさつや自己紹介などで日本語を使ってみたこと。
おいしいトンカツを食べたこと。
自動販売機がたくさんあって驚いたこと。
コンビニがすごく気に入ったこと。
服や小物など買い物をたくさんしたこと。
それから、日本で働いているお父さんと会えたこと。


どれも、聞いているだけで嬉しくなる内容ばかりでした。


彼女はまた日本に行きたいと思っているそうで、
日本語の勉強を続けたいと言ってくれました。
本当に、嬉しいです。
わたしの任期も、残すところあと4か月になってしまいましたが、
できる限りのことをしたいと思っています。







お土産でもらったお菓子。
涙が出るくらい
おいしかったです。

2011-11-06

♫ラッキー クッキー 八代亜紀♫

タイトルをみてピンときた方は、
わたしと同世代でテレビっ子でアニメ好きですね☆

その昔、『とっても!ラッキーマン』というジャンプ連載漫画がアニメ化したとき、
主題歌を八代亜紀が歌っていました。タイトルは、その歌詞です。
実にくだらない漫画だったなあ。。。

で、なぜそんなことを持ち出したかというと…






今日、八代亜紀がサンパウロの文協でコンサートをしたからです♪




文協の前の通りは
コンサートを観にやってきた
日系人で溢れ返ってすごいことに。






八代亜紀にかぶせて、文協恒例の「古本市」も開かれていたので、
いつもは閑散としているこの建物も、今日はにぎやかでした。




「古本市」では、
日本の書籍が
格安で手に入ります。

小説、専門書、雑誌、図鑑、絵本…。
探せば掘り出し物に
出会えたりします。










漫画コーナーは
1レアル(50円)なので格安です。


例の『ラッキーマン』も発見!!
ブラジルで『ラッキーマン』て、
激レアです。







でも本当は、
八代亜紀を観に来たわけでも『ラッキーマン』を探しに来たわけでもなくて、
同じ建物で催された
日本へのデカセギに関するシンポジウムに参加することが目的。




このイベントには
去年も参加しました。

ハローワークや保険、
言葉や子弟教育など、
問題が山積みである
デカセギ労働者について考える
よい機会になりました。








帰りにコンサート会場の前を通ったら、
「お酒はぬるめの燗がいい~」という声が。
すごいタイミング!!
八代亜紀と言えば、この『舟唄』と『雨の慕情』くらいしか分からないもん。
ボランティア仲間と、扉に耳をぴったりくっつけて
生舟唄に聞き入ってしまいました(^^)v


ラッキー☆



学校視察レポート⑪

昨日、大志万学院という私立学校の文化祭に行って来ました。

この学校は、
日本語学校が併設されていることや、日系人生徒がとても多いことなどから、
以前から見学に行きたかった学校の一つです。
玉川学園の高等部と交換留学もしているそう。






地下鉄Vila Mariana駅から
歩いて15分くらい。
心臓破りの超急な坂を上ったところにあります。
雪がない国でよかった!!


入り口には
「文化祭へようこそ」の
大きな垂れ幕が飾ってありました。
そしてなぜかカバンが4つ。





 


校内に入ると、生け花がずらり。
日本文化を取り入れた作品がたくさん飾られていました。




中でも
書道作品がとても充実していました。

半紙だけじゃなくて条幅まで!!










ひらがなとカタカナの
カルタゲーム。 








百人一首大会もありました。

このグラフを見ると、
多くの生徒が
100首を暗記していることが分かります。

すごすぎ!!







硬筆作品。

相田みつをの詩です。
心にしみます。








日本文化以外の作品もたくさんありました。




レストランをテーマに、
紙を切り貼りして作った作品です。







こちらは
理想の家の間取り図。

ブラジルには家庭科の授業がありませんが、
こうして美術科の中で
食や住居の勉強も兼ねる方法もあるのですね。








お気に入りのおもちゃの絵。

すごくかわいかったです。









粘土のケーキ。

こんな授業があったら
一日中やってても飽きないと思う!!








それから、びっくりしたのはお茶室があったこと。
日本語学校ではお茶の授業もあるそうです。



久しぶりに
畳の上に正座しました。

日本語学校の生徒たちが
一人一人に
お茶を運んでくれます。




お茶菓子は生八つ橋でした!!
ニッキの味はあまり得意じゃないのですが、
この日食べた八つ橋は
間違いなく人生で一番おいしかったです☆

ブラジルでは売ってないので、
特注で用意したそう(@_@;)



教室では、クラスごとに劇がありました。


日本語クラスでは
「ブレーメンの音楽隊」の
オペレッタを見ました。

子や孫が日本語で劇をするのは、
日系人父兄の方にはとても嬉しいことだと思います。






わたしの配属先では考えられないくらい、
日本文化の要素が強い行事でした。
やっぱり、ブラジルの学校はいろいろです。
この学校は、普通の授業の日にもう一度見学したいと思っています。











ボランティアの仲間と。
お茶と八つ橋と畳が織りなす
癒しの空間!!