2012-02-26

お料理教室

学校でとってもお世話になっている秘書のソランジさんの家に行ってきました。

お昼ごはんに誘っていただいたのです。





11時ごろにお邪魔して、
一緒に作りました。

ブラジル料理の作り方を
教えてもらえるチャンスは
あまりないので、
とてもうれしいです!!









ブラジルの人たちは、
小さなナイフを器用に使います。

玉ねぎのみじん切りだって
手の上でササッとやっちゃいます。






ポレンタという料理を作っているところ。

とうもろこしの粉に
玉ねぎやニンニクを混ぜて練ります。








火から下ろしたばかりのポレンタに
ミートソースをかけたもの。

めっちゃおいしい ^^







ポレンタの生地を
深いお皿で少し冷ますと固まります。
それを細長く切って油で揚げると、
フライドポテトみたいになります。
サンパウロでは、
これが一番ポピュラーな食べ方かな。





マンジョッカ(キャッサバ)の粉を炒めた
ファロッファという料理も作りました。

地方や家庭によって作り方が違います。

今日はオリーブ、ゆで卵、ベーコン、
ソーセージなどを入れました。



これはわたしが大好きな料理の一つで、
普通はお肉やフェイジョン(豆の煮込み)にかけて食べるのですが、
個人的にはヴィナグレッチというサラダと混ぜるのが気に入っています。




もちろんデザートも!!

大好物のプリンです。
ブラジルのプリンはコンデンスミルクを
たっぷり入れるので、
コクがあっておいしいです。








他にもミラネーザ(フライ)や
パスタ料理、サラダを作り、
3時間くらいかけて完成。

テーブルの上は
ブラジルの定番メニューで
いっぱいになりました。







ソランジさんの家族は、とても明るくてオープンな雰囲気。


料理をしている間も、
つまみ食いしながら「おいしい~!!」という日本語を覚えてくれたり、
日本に無い食品は何かという話題で盛り上がったり、
とても楽しかったです。


それに、
お父さんや弟さんも一緒に台所に来て話に加わり、
ブラジルは家族のふれあい度が日本よりもずっと高いなぁと再確認しました。






ブラジル家庭の良さを
感じることができた
一日でした。

日本に帰ったら
ブラジル料理を
作ってみたいと思います!!

BRAZIL CORE

ブラジルの文化を日本のみなさんに紹介する、
「BRAZIL CORE」というサイトがあります。

もちろん全て日本語だし、
ブラジル各地を取材して集めた情報がいっぱいです。


こないだ、わたしの通う語学教室にも取材に来て、
特集記事がアップされました。

↓ ↓ ↓見てね~↓ ↓ ↓
http://www.brazil-core.com/



日本で注目度が急激に上がってきてるブラジル。

日本では「遠くて近い国」なんて言われることも多いですが、
ブラジルに興味をもつ日本人がもっと増えるといいなと思うし、
両国間の心の距離がもっともっと近くなればいいなと思います。

2012-02-25

出ちゃった! リオのカーニバル☆

前回に引き続き、リオのカーニバルについてです。


はい。タイトルの通り、カーニバルに参加してきました。
こんなチャンスはきっともう無いし、思い切って出ちゃいました。



カーニバルっていうと、





こんなのとか、









こんなのとか、
とにかく露出の多い女の人という
イメージを抱く人が多いと思います。






でも、実際は
子どもからお年寄りまでいろんな人が参加するし、
衣装だっていろいろです。


わたしが着た衣装はこれ。




キラキラで、
ピンクの羽根がついた
ド派手な衣装。

両肩から羽が伸びているので、
これを着ると、
アラレちゃんの栗頭先生みたく
ドアから出られなくなります。










わたしが参加したグループは、
事前練習は全くなくて、とにかく音楽に乗って楽しく踊りながら行進するというもの。

でも、歌は暗記して歌わないといけません。
これがけっこう大変でした。




それに、
左の写真のように
衣装ごとにきちんと整列し、
制限時間内に終わるように
行進しなければならないので、
整列係の人は必死です。

舞台裏は
新しい発見でいっぱいでした。





スタートしてからは、
飛び跳ねたり回ったりしながら、とにかく歌い続けました。

会場を歩いた時間は40分くらいあったと思いますが、
時間も疲れも暑さも忘れるくらい、めちゃくちゃ楽しかったです。







帰国まで
あと一か月を切りましたが、
とびきりブラジルらしく
最高に楽しい思い出が
できました。


もう一回出たいなあ。

観ちゃった! リオのカーニバル☆

毎年この時期は、ブラジルのあちこちが音楽と熱気に包まれます。
そう。カーニバル!!
「カーニバル休暇」なるものが存在し、お祭りの期間中は学校も会社も休みになります。

去年はサンパウロのカーニバルを観に行きましたが、
やっぱり本場リオ・デ・ジャネイロのカーニバルを観たい!!
ということで、リオに行ってきました。

↓去年のカーニバルの様子はコチラ↓
http://angelica-315.blogspot.com/2011/03/blog-post_5129.html



去年は一階の席だったので、
すごく近くで観ることができましたが、今年は階段席で遠かったです。

でも、
ブラジルでの約2年のおかげで
去年よりも歌詞の内容やアレゴリア(山車)の意味が分かって、違う楽しみがありました。

各チームのテーマは、
ブラジルの歴史や文化に基づいたものが多いです。
そういうものが少しでも分かると、カーニバルのおもしろさがすごく増すなと思いました。






ブラジルの画家、
ロメオ・ブリットのフロート。

去年、
美術の授業をしたときに
モチーフにした
アーティストです。









少し前に図書館で借りた、
サルバドールの作家
ジョルジ・アマードの小説を
テーマにしたチーム。

他にもサルバドールを
舞台にした小説を読んだので、
歌詞に登場する単語が
分かったりして
おもしろかったです。






今月頭にサルバドールへ行く予定だったのですが、
警察のストライキの影響で行けなくなってしまい、
ショックで小説も途中までしか読んでません(!!)

ちゃんと全部読めばよかったと後悔しましたが、
それでもパレードの内容はぐっと近くに感じられました。






去年の冬に行った
サンルイス地方の伝統的なお祭り、
ブンバ・メウ・ボイのフロート。









学校の総合学習で
生徒と一緒に勉強した
ブラジルの民話や伝説が
題材になったフロート。








頭がなくて首から炎が出ている
この空想上の動物が
「ムラ・セン・カベッサ」という名前だってこと、
去年のわたしは知りませんでした。







1チームは約4000人。
1時間半ほどにわたって、会場を行進します。

夜の11時ごろから始まって、
何チームものパレードを立って観るのは、普通ならけっこう疲れます。



でも、
各チームの
衣装やアレゴリアの説明が
配られるので、
それを読みながら観ると
意外と飽きずに楽しめます。

歌詞カードももらえるので、
一緒に歌うのも楽しいです。








それと、もう一つの楽しみ。
仮装です。




カーニバル期間中、
お昼の街は
仮装した人でいっぱいでした。
仮装用の衣装やグッズも
たくさん売られていました。


去年よりも、
カーニバルの楽しみを
何倍も感じることができたと
思います。

食べたくなるなる

またまた久しぶりの更新となってしまいました。。。
というのも、
先週の土曜から今週火曜にかけて、リオ・デ・ジャネイロに行っていたのです。

なぜ行ったかは、次回に書くことにして・・・





質問です!!

リオにあって、サンパウロに無いもの。な~んだ??

正確に言うと、
サンパウロにも昔はあったけど無くなったもので、リオにはあるものです。




答えは、




ケンタッキーです!!!








ブラジルでは、「肉」と言えば「牛肉」を指します。

鶏肉も食べるけれど、「鶏肉=安物」というイメージが強いらしく、
ケンタッキーはサンパウロでは人気が出なかったそうです。

同じくらいの金額を払うなら、牛肉を使ったマクドナルドの方がいい!!
と思う人が多いみたい。

リオ・デ・ジャネイロは観光客も多いので、まだやっていけるのかなぁ。
でも、やっぱり店舗数は少なく、今のところ2店舗しか見てないです。




お店が無いなら別にいいんだけど、
看板を見ると
なんか食べたくなっちゃうんだよね。

「食べたくなるなる」ってゆう
ケンタのキャッチフレーズ、納得です。

てことで、
ブラジルで初ケンタしてきました。

サイドメニューは、
さすがブラジル!!
フェイジョン(豆の煮込み料理)も
あります。






本当は、あのメープルシロップをかけて食べるビスケットがよかったんだけど、
ブラジルのケンタには存在しないみたい(/_;)

そこで、日本には無いメニューに挑戦してみることにしました。

ブラジルでは、直接手で持って食べることをあまりしません。
ピザもナイフ&フォークで食べます。
だから、
チキンを手に持って食べるスタイルは浸透しないのかもしれません。

店内のほとんどの人が、下のプレートメニューをオーダーしていました。
もちろん、ナイフ&フォークを使って食べます。ちょっとびっくり。



お皿に盛られた
フェイジョンとご飯。

チキンは日本と同じで
オリジナルとクリスピーが
ありました。

でも、お肉の味と質は
日本の方が上かな。







超久しぶりにケンタッキーに行って、発見したことがあります。

それは、
チキンが食べたくてお店に入ったはずなのに、
フェイジョンを食べてなぜか異様にホッとするわたしがいたこと。

日本に帰ったとき、
「食べたくなるなる」はケンタじゃなくてブラジル料理なのかもなぁ。

2012-02-15

やったーーーーー!!!!

ちょっと更新が滞っているこの頃ですが、元気にやっております。

最近は、市内の私立校や日本人学校を見学して回ってます。
その様子はまたUPするとして、、、

今日は嬉しい報告を。




ずっと練習してきたロープジャンプの記録会が今日ありました。

で、日本で行われる決勝大会に進めることになりました!!!
すっごい嬉しいです。

いろいろあったけど、純粋に嬉しいです。




本番に強いとよく言われるブラジルですが、
今日はちょっと違いました。

普段は元気な生徒たちも、
今日は会場に着いたときからとても緊張していて、
中には練習の時間にうまく跳べなくて焦って泣いてしまう子もいました。

しかも、本番では今までの最高記録を超えることができなくて、
ジャンプが終わった後は、みんなとても悲しそうな顔をしていました。

普段の様子を見ていると、
失敗しても結構あっけらかんとしている子が多いのですが、
今日の大会にかける思いはとても強かったようです。

そんな彼らの思いが天に通じたのか、
得点も内容も、去年の記録と比べて決して良いと言えるものではありませんでしたが、
海外チーム4位にすべり込むことができました。

結果発表のとき、
涙を流しながらぴょんぴょん跳ね回る彼らを見て、本当に嬉しかったです。






まだまだ改善しなければ
いけないところは盛りだくさん。

わたしもできる限り
お手伝いできればと思います。

2012-02-09

弓場の味をご家庭で☆

弓場農場でいただいた卵かけご飯、おいしかったなぁ(*^^*)

あったかいご飯と生卵ってすごく合うのに、
ブラジルでの評価はものすごく低いです。
それはそれは、ひどい言われよう。

まず見た目がダメなんだそう・・・。





これが
そのウワサの卵かけご飯。

右隅にのっているのは
弓場農場で作っている
油味噌です。

これがおいしいの!!







あまりにおいしかったので、お土産に買いました。

大量生産はしていないけれど、
手作りのジャムや調味料などを販売しているのです。




左から
・グレープフルーツのジャム
・黒ゴマのラー油和え
・豆板醤
・油味噌

ジャム以外の3つを混ぜると、
担々麺みたいな味になります。
んふー、うまい!!








ブラジル料理も大好きだけど、
やっぱりこういうのを食べるとホッとしますね。

2012-02-06

弓場農場の生活 ~後編~

先回に続き、弓場農場のレポートです。




見てください!!
焼き立ての豚肉。おいしそうでしょ。




前回の記事に書いたように、
この農場では
自分たちで食べるものを
全て自分たちで作ります。

ということは、
まな板の上のこの豚も、
この農場で育ったということです。








農場を訪れた日、「今から豚を一匹さばくよ」と言われました。

今までそんな経験したことなかったし、
農場に来てもなかなかその機会に立ち会えることはないということだったので、
せっかくだから見学させていただくことにしました。




豚小屋に着くと、たくさんいる豚の中から一匹が選ばれて小屋の外に出されました。
ベテランのRさんが手にしているのは、小さなナイフのみ。
しばらく豚から離れてタイミングを見計らい・・・


気づいたときには、もう心臓を一突きしていました。
本当にあっという間の出来事でした。


豚は傷口から血を流し、悲しそうな声を上げて倒れたのち、
しばらくして動かなくなりました。


その声があまりにも切なそうで、思わず顔を背けてしまいました。




そんなわたしをよそに、
Rさんとお手伝いの少年たちはトラックの荷台に豚を運びます。




荷台の上で丁寧に豚の体を洗っている
この写真の子はまだ14歳。
幼いときからこうした現場に
立ち会っているのだそう。







別の男の子(17歳)も一緒に、
豚の毛を剃っていきます。

お湯をかけて
皮膚をやわらかくしています。








この9歳の子は、
Rさんのアドバイスを受けながら
豚の足の爪を取ったり
指の間を丁寧に削ったりしています。





Rさんが見本を見せながら助言すると、
少年は「ハイ」と返事をして作業に集中していました。

こうやって、技術を後継者たちに伝えていくんだなぁ。





お腹を開いたら、
血や臓器を全て出して洗います。

大腸は捨てていましたが、
胃袋や腸など、
食べられる部分は全て食べるそう。




大まかに解体したら、あとは調理場の係に渡して献立を考えてもらいます。





一部のお肉は、
塩で味付けしてホイルで包み、
串に刺して蒸し焼きにしました。

待つこと20分強。
冒頭のおいしそうな写真の
お肉の完成です。







悲しそうな声を上げて、目の前で息絶えていった豚のことを考えると、
何だか食べる気がしなくなるという人もいるかもしれません。

でも、
自分の口に入るものが命をもって生きていたという事実を
肌で感じることができたと思うし、
食べるということの意味を学べた気がします。

「命は大切」と何万回聞いたって、なかなか実感できないのが今の世の中。
スーパーでパックに入って並べられているお肉ばかり見ていると、
自然の姿を想像できなくなります。
そこに命があったことなど忘れられてしまいます。

もとの姿を知るということは、自分が生きる上でとても大切なことだと知りました。




今回、Rさんと一緒にお手伝いをした9歳,14歳,17歳の少年たちの姿に、
たくましく生きる力を感じました。

弓場農場の生活 ~前編~

前回紹介した第一アリアンサ移住地区から歩いて40分くらいのところに、
「弓場農場(ゆばのうじょう)」という、日系人が共同生活をしている場所があります。





広大な自然の中にあるこの弓場農場は、
「耕し、祈り、芸術する」をモットーに
弓場勇さんという方が創設したものです。
1935年のことでした。





食事やお風呂は全て共同。
自分たちの生活に必要なものは、全て自分たちで作って分け合うという共同社会です。


食事係、畑仕事の係、お風呂の薪を切る係など、住む人みんなが何らかの役割をもっていて、
個人資産のために働くという概念はありません。
「利益は全体の物」として考えられているのです。








真っ青な空の下に、
果てしなく続くマンゴーの木々。

収穫された果物は
周辺の町に出荷し、
農場の経営を助けています。











太陽をいっぱい浴びたマンゴーは、
とっても甘くておいしいです。






グアバ、パパイア、スイカなどの果物だけでなく、
毎日の食事に使う野菜も全て農場内で作っています。

ナス、豆類、トウモロコシ、ゴーヤ、ケール、マンジョッカ、なんでもあります。
カカオでチョコレートも作るそう。




珍しいものもいっぱいありました。

中でも、この写真の
ハナオクラ(オクラの花だっけ?)
という植物はとても気に入りました。






この花びらをそのまま食べるのですが、
食感はシャキシャキしてるのに、
オクラみたいに粘りがあるのです。

色も鮮やかできれいです。








もちろん、お米も作っています。

この日に収穫したばかりのお米を
いただきました。
久しぶりにいい香りのする白米を食べました ^^






シイタケもあります。

研究を重ねた結果、
マンゴーの木で栽培するのが
いちばん良いということでした。
すごいなぁ。






牛、鶏、豚の飼育もしています。

鶏卵は生みたてなので生で食べられます。
(ブラジルのスーパーで売っている卵は
賞味期限が恐ろしく長いので、
怖くて生では食べられません…)






ここで生活する人たちの共通言語は日本語です。
子どもたちは、生まれたときから日本語で育ち、学校でポルトガル語を覚えます。




図書館には
日本語の本がたくさんありました。

ポルトガル語の本は
一割にも満たないくらいです。






そして、
毎年クリスマスの時期には、演劇や音楽の発表会が行われます。

この農場には、多くの芸術教室があります。
バイオリン、管楽器、ピアノなどの音楽教室や、バレエ教室も。

特にバレエは有名で、国内外問わず
多くの記念式典などに招待されたりしています。
日本でも何回も講演しているそうです。






農場の人みんなで建てた舞台は、
一週間ほどで完成したそう。

照明器具もバッチリ。

控室は
とっても味がある雰囲気でした。









すてきな陶芸の部屋もありました。

日本祭りなどで売り、
その売り上げを農場の経営に
回すのだそうです。








仕事で汗を流し、芸術を楽しむ。

とてもシンプルだけど、人間にとって大事なことなのかもしれません。

このシンプルさにひかれてか、
日本からの旅行者が引っ切りなしに訪れているみたいです。

日本のストレス社会に疲れてふらっとやって来てみたら、
あまりの居心地の良さに1年以上も滞在してしまった、なんてパターンもよくあるらしいです。

わたしが訪れたときも何人か旅行者がいて、
もはや現地の人と見分けがつかないくらいに馴染んでいました。






ただ、
こんなすてきな農場にも、やっぱり難しい面はあるようです。

20世帯以上がともに暮らしているので、人間関係のもつれもあるでしょう。
若者が外へ出て行ってしまい、少子化も進んでいます。
10年後にはどうなっているか分からないという声も聞きました。
さみしいなと思いますが、時代の流れには逆らうことはできません。




かたくなに祖国の文化守ろうとする立場も、同化に身を任せる立場も、
どちらも間違ってはいないと思います。


混血がどんどん進む今日のブラジル。
日系社会の在り方が大きく変わろうとしている現状を、
この農場を訪れてまた強く感じました。

学校視察レポート⑬







サンパウロのバスターミナルから奥へ600kmほど。
長距離バスで9時間かけて、
同期ボランティアが配属されているアリアンサにやって来ました。


 ~アリアンサHPからの抜粋~
出稼ぎ移住者たちは移民会社によってドンドン送り込まれたが、現実には日本へ帰ることができず、土地を買って自営農になるか、小作農になるかしかなかった。文化が違うため、日本人は固まって暮らさざるをえず、何百という集団地が生まれている。
集団地名として、10人内外の集団は○○耕地といった具合に「耕地」を使ったようである。数十家族を越えると、「植民地」が使われていた。
「移住地」という呼称は1924年にアリアンサ移住地がはじめて使ったもので、これ以後は国策移住地のバストス、チエテ、トレスバラスも「移住地」を使うようになった。
移住地の人口については、昭和14年の統計によると、アリアンサは3,780人、国策移住地のバストスが12,537人、チエテが6,221人、トレス・バラスで4,028人という記録が残っている。
「移住」が公式の用語として使われるようになったのは戦後の1951年からである。





1924年に始まったこの移住地は、
第一から第三までの、三つの移住地区から成っています。

第二地区は鳥取県から、第三地区は富山県からの移住者が多く、
そのため、鳥取と富山から現職の教員が毎年派遣されているそうです。






今回訪れたのは第一移住地区。

舗装された道路はわずかで、
赤土の道の両脇には
緑が生い茂っていました。







こちらが日本語学校。

この地区には
たくさんの日系人が住んでおり、
その9割以上の子が
日本語学校に通っているそうです。






教室に入ると、
写真の掲示物が
目に飛び込んできました。

日本語学校のきまり。

右は同じことを
ポルトガル語にしたものです。








書いてある内容を見ると、
わたしが自分の授業の中で言っていることと同じようなものがたくさん。

ブラジルと日本の教育の違いを感じながら、
みんなそれぞれに工夫しているんだなと感じました。




子どもたちは、
左の写真のブラジル学校に
午前中は通い、
午後から日本語学校で
勉強するそうです。

午前と午後で、
全くキャラが変わる子もいるみたい。

やっぱり学習環境が
物を言うんだなぁ。





今回は日曜に訪れたので、授業を観ることはできませんでした。

でも、ブラジルの教育事情をまた少し知ることができたと思います。

2012-02-02

特別授業、無事終了!!

今日、日本語の特別授業を行いました。

日本語授業は12月に締めたのですが、
今回、日本のJICA本部から取材が来るということで、急きょクラスを再結成しました。

しかも、スペシャルゲストが授業に参加してくれることに!! 緊張する~ ><
このゲストについてはまた後で触れます。






さて、
何をしようかいろいろ考えた結果、漢字に親しむ活動を選びました。

ブラジルには漢字グッズがたくさんあって、漢字のタトゥを入れている人も多いです。
子どもたちも漢字を「かっこいい!」と思っています。

夏休み明けで、習ったことも忘れてるだろうし
楽しみながら日本に興味を持ってもらえる内容がいいと思ったので、
色紙をちぎって漢字を作る活動をすることにしました。


導入部分で見せた紙。

小学校で習う漢字を
並べてあります。

日本の子どもは
1000以上の字を6年間で習うの!?

生徒たちはびっくりしていました。
よしよし、いい反応だ ^^





どの字を紹介しようか迷いましたが、
生徒一人一人に漢字を1字ずつプレゼントすることにしました。



どうやって字を選んだかというと・・・・・・。



名前です。



名前の中の一音節をとって、さらにその子の性格に合う字を選びました。

そして、
その漢字の他の読み方や意味と熟語を紹介したプリントを作りました。




例えば、「直」という字だったら、
「なお」「ちょく」「じき」などの
読み方があります。
(音訓を全部書くとややこしいので、
よく使うものを抜粋しました)

そして、
この子のキャラクターから連想する
「正直」や「素直」などの熟語を
ポル語訳とともに載せてあります。







さあ、
字を紹介した後は、作品作りです。

色の名前は昨年学習済み。
フラッシュカードで軽く復習すると、多くの子が思い出してくれたみたいでよかった(*^^)v

復習の後、
どの色で作りたいかを日本語で言えた生徒から順番に色紙を渡していきました。



作品例を少し紹介します。
※今回はカメラが入るということで事前に保護者の許可を得ているので、画像を載せます☆



ジョアォンくん。

号令や黒板消しなど、
いつもお手伝いをしてくれます。






イザベリさん。

アイディアが豊かで、
しっかりした意見を言います。






ケンジくん。

スポーツが好きで、
授業をほとんど休みません。









そして・・・・・・




歌手の川嶋あいさん!!

そう。スペシャルゲストは彼女です。

本名である「愛」という漢字を
子どもたちと一緒に作ってくれました。







彼女は、「なんとかしなきゃ!プロジェクト」の著名人メンバーの一人です。
このプロジェクトは、主に発展途上国への国際協力・支援を促進するもので、
タレント、歌手、スポーツ選手など、多くの著名人が参加しています。
( 詳しくはコチラhttp://nantokashinakya.jp/ )




限られた時間内に終わるかドキドキしていましたが、
無事に全員が作品づくりを終えることができました。





授業後、あいさんが一人一人の作品にサインをしてくれました。
彼女が使ったペンの持ち主は、「このペンは絶対に筆箱にしまわない!!」と
大事そうに手で持って帰りました(笑)




そして、取材グループが帰られた後、少し話をして終わりのあいさつをすることに。
先述のジョアォンくんが、「号令係をやりたい」と前に出てきてくれました。

「助」の一文字が彼の長所を応援してくれたのだとしたら、とてもうれしいです。