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2011-08-02

勝負の新学期、始まる。

昨日(8月1日)から新学期が始まりました。

生徒が来るのは3日からですが、
2日間に渡って職員会議や準備をするのです。






朝はみんなでカフェ。

再会を喜び合いながら、
職員が集まって
一緒に朝食をとります。

わたしの学校では
節目ごとに
こうした食事会が開かれます。





ちょうど一年前のこの食事会の後、
全職員の前で初めてのあいさつをしたっけな~。懐かしいです。



今年はリフォーム完成記念を兼ねていたので、
去年よりも盛大でした。





前回も紹介したけど、
こんな感じに明るい校舎に
生まれかわりました (*^^)v







体育館の床も塗り直されて、
とってもきれいに。

子どもたち、驚くだろうなあ。









役職の先生方による
テープカットに続いて・・・







校章とメッセージの入った
大きなケーキに、
校長先生が入刀!!

おいしかった~!(^^)!





各学年主任の先生が話した後は
みんなで歌ったり踊ったりと、
ブラジルの職場ならではの雰囲気にしばらく浸りました。


その後の会議では、
新学期の授業や行事について熱い話し合いが繰り広げられました。
いつも思うけど、
ブラジルの会議では自分の意見をしっかり言うことが尊重されているようで、
思ったことを思ったときに、発言する人が多いです。

けっこう強めに意見を言っても、後をひかないドライな感じで、
言い間違いをネタにしたり
ちょっとしたことで上げ足をとったり
そういうくだらないネチネチした感じじゃないので
思う存分に議論できるいい雰囲気だと思います。



ブラジルのこういう明るくてさっぱりしたところ、好きです。



本格的に授業ができるのも今学期が最後になるので、
ブラジルの先生たちに見習って
やりたいこと、やるべきことを
どんどん実行に移していきたいと思います!!










2011-05-16

超ポップ!! ブラジルの美術作品

いろいろな教科で授業する機会が増えているこの頃ですが、
今度、美術も受け持たせていただくことになりました!!

絵を描いたり何かを作ったりすることは好きなので、とてもうれしいです。



そこで、今回はわたしの配属先の生徒たちが美術の授業で作った作品を紹介します。


 

先日行われた学校行事
dia da famíliaの展示物。

お菓子などの空き箱に
包装紙を貼って作った
ロボットです。 

天井から吊るされていて
にぎやかな展示です。








こちらは
お腹の部分がハート型になっている凝ったデザイン。
お家の人と一緒に作ったのでしょうね。
かわいいです。









口がビデオテープだったり
お腹に数字が入っていたりと
なかなか工夫しています。

どれをとっても同じものは一つもなく、
それぞれイイ味を出しています。









手足がバネのこのロボットは
哀愁ただよう雰囲気です。







教室前廊下の壁は、生徒の作品で埋められています。
校内に美術作品があふれているのは、見ていても楽しいし、いいことだと思います。
そして、
作品にいたずらがないことは、生徒たちが仲よく安心して生活できている証拠です。




幼稚園の生徒が描いたネコの絵。

バックのモザイクのような色は
全員同じような感じで塗り、
その全面の絵は個々に
描いていました。






こちらは学年が上がって
5年生の作品。

このように
ポップでカラフルな絵が多くて
ブラジルらしさを感じます。

やっぱり、
絵には国際色が色濃く出ますね。





さて、
わたしの学校では、音楽の授業は小学生までしかないのですが、
美術の授業は中学生でもあります。

というのも、
ブラジルでは、音楽は学校によって実施するか否かまちまちですが
美術は必須科目なのだそうです。
ところが、必須といえども日本のような「美術資料集」などはありません。
美術を担当する先生の好みで作品の傾向が決まります。
実際に、すぐ近くの私立学校では全く違う雰囲気の作品を作っていました。


わたしの配属先では、小学校までは担任の先生が美術を教え、
中学校では美術専門の教科担任の先生がいます。
その先生は文字のデザインやポスターなどが得意なので、ポップな感じの作品が中心です。



 

雑誌や写真を切り抜いて
人の顔にしたコラージュ。

有名な画家の作品を
いくつか提示して、
それを真似るのです。

果物でできた人間の顔とか、
ありますよね。あれです。





 





何をどう貼るか、
個性が出て
楽しい作品だと思います。

わたしも作りたい!!













こちらは紙で作ったスニーカー。 
お手本として、
日本のペーパークラフトが
紹介されていました。










サイズも
本物のスニーカーくらい。
並べて展示してあるので
靴屋さんみたいです。







 


ブラジルでは、スニーカーや腕時計がとにかくカラフル!!
ネオンカラーとか、流行ってます。
そういう流行も、作品に影響するのでしょうね。





さあ、
美術の授業で何をやろうか考えなくちゃ。
がんばるぞー!!





2011-02-01

新年度の始まりです②

昨日に引き続き、新年度初日の様子をお伝えします。


まずは幼稚園の教室。
新しい友だちと一緒に、話をしたり絵を書いたり。




でも、
新しい教室に慣れることができず、
お母さんとなかなか離れられない子も。






1,2年生の教室では、持ち物チェックが行われていました。
ノート、文房具、着替え(汚れてもいい服)など、
学校活動に必要なものを先生が生徒一人一人の机を回ってチェックしていきます。



日本みたいな「お道具箱」はないので、
先生が一つ一つ回収して
ロッカーにしまっていました。







                                          
驚いたのがこれ。
スティックのりです。
1人5本ずつ持ってきていて、
全員分を大きな箱にストックしておくようです。

                                          
                                          
日本の学校では新学期に回収する定番のグッズだと思っていたのに、
ブラジルには無いもの…何だと思いますか??
                                                            
「雑巾」です。
こちらには、授業後に全員で掃除する習慣がないのです。
そのかわり、
のりやマジックペンなど、授業に必要なものは新年度当初に各自用意するようです。
                                                             
また、
授業の合間に時間が空いたときに使う雑誌(クロスワードや間違いさがしなどのパズル本)も
各自数冊ずつ持ってくることになっているそうです。
                                                             
もちろん、ブラジルには本当にいろいろな学校があるので
他の学校ではどうか分かりませんが、あまりに違いが多くてびっくりしました。
                                                             
持ち物チェックが終わったあとは、1年間のルールをみんなで確認していました。
そして、それらを先生が画用紙に書いて掲示します。

・ゴミはゴミ箱へ
・学校を大切にする
・先生の言うことをきく
・授業の活動は丁寧にやる
・きれいな言葉遣いで話す
・友だちを尊敬し仲よくする
・授業中は集中する
                                               
                                               
                                               
これまで自分が経験してきた学校では、
新年度に「級訓」を学級会で話し合って決めるのが定番でした。
とんでもない意見が出ることもしばしばで、ヒヤリとすることも多々ありますが、
生徒どうしが意見を出して高め合い、一つに決めていく過程は、
学校ならではの大切な時間だと思います。

ブラジルでは、学級会というよりは
先生が話すのが中心で、先生の意見をみんなで確認するというイメージです。
ただ、こちらの生徒にとってはこの過程がすごく大切だそうで、
最初に先生の意見を伝え、「約束ごと」を明確にするパターンが定着しています。
                                                             
さて、同じ「ルールづくり」の時間も、学年が変わると内容も少し変わります。
こちらは3年生の教室。


先生や友だちだけでなく
学校の従業員(清掃係も含む)に対する
敬意を大切にすることを説いたり、
学校全体をきれいな状態に保つように
教えてたりしていました。
                                         
                                          
                                         
1,2年生に比べると、自分以外にも少しだけ広く目を向けたルールになっています。
                                                             
                                                             
4年生の教室では、ノートの取り方のオリエンテーションを行っていました。
ブラジルでは、ボールペンでノートを取ることが多いので、
ちょっと気を抜くとノートがものすごく汚くなります。
修正液は、マニキュアみたいに小さな刷毛で塗るタイプのものを使う子もいて、
修正テープ派は少ないです。
乾くのに時間がかかるので、ちょっと油断すると取り返しのつかないことに…。
                                         
                                          
「間違えたら一重線で消して、
違う場所にちゃんと書き直すんだよ」
と先生。
                                          
                                          
                                          
去年の自分の授業では、ノートの取り方のオリエンテーションをしっかりしなかったので、
これを機に今年はちゃんと教えようと思いました。
                                                             
                                                             
5年生の教室では、差別について担任の先生が話をされていました。
だんだんと「いじめ」問題が深刻になってくる年頃。
この学校では、5年生は毎年度末に「ロミオとジュリエット」の劇の発表会を開きます。
「違い」があることの意味と、それを乗り越える価値を教えるのです。
それに、ここでは5年生が最高学年。
他の学年には無い、キリッとした表情で生徒たちは先生の話を聞いていました。

                                                             
去年は8月から入ったので見えなかったことも多かったですが、
こうして新年度の様子を見てみると、たくさんの発見があります。
わたしも新しい気持ちで活動に力を入れていきたいなと思います。


日本語授業で使っていた教室に行ってみると、
床がぴかぴか!!
清掃担当の方が磨いてくださったのです。
                                          
さらに頑張ろうという気持ちになりました!!




2011-01-31

新年度の始まりです

先週の木曜日、新年度が始まりました。

わたしの勤める学校は、1月スタートで4学期制。
夏休み明けの1月と冬休み明けの8月が大きな区切りで、
それぞれがさらに2学期に分かれている感じです。

初めて見た新年度スタートの様子は、とても興味深かったので
2回に分けてじっくりお伝えしたいと思います。



まずは、登校初日の前日の様子から。
この日は全生徒が登校するわけではなく、
今年から転入してきた生徒だけが学校に来て、少し体験をする日でした。



体育館で先生と遊んだり、
一緒におやつを食べたりして、
学校の雰囲気に早く慣れるよう
配慮されています。
                               
通常授業よりも少し短い日課で
翌日からの本格登校に備えます。




                               

先生と転入生の親がコミュニケーションをとれる時間もあるので、
とてもよいシステムだと感じました。
                                                             
一方、中高生が通う方の校舎をのぞくと、クラス発表が行われていました。
でも、とても大きな学校なので、半分ずつ2日間に分けて行われるそうです。
久しぶりに登校し、新しいクラスや先生を知った興奮状態の生徒の様子は
日本と同じだなと思いました。
                                                             


さて、小学校の校舎に話を戻して。。。




新学期初日は
体育館に全生徒が集められました。
そこでクラス発表が行われるのです。
                               
名前を一人ずつ呼ばれ、
クラスごとに集まります。







新しい担任の先生のもとにメンバーがそろったら、
新しい教室までみんなで移動します。




                               

ブラジルの学校では、
保護者が送り迎えをすることが多いです。
                               
生徒たちの少し緊張した姿を
お父さん、お母さんが見守ります。






ここで、上の写真に写っている生徒のカバンを見てください。
日本のランドセルとは全然違うでしょう。
こちらでは、カバンは自由。
しかもいろいろな種類が出ているので、
生徒は毎年のように新しく学校カバンを買い換えます。
ノートも、日本だと学校で一括購入することが多いと思いますが、
こちらではほとんど自由です。
                                                             
                                                 
このカバンには本当にたくさんの種類があっておもしろいので、ちょっと紹介します。


                                                                           
これはバービーのもの。
ちなみに、たいてい大小2つセットで、
大きい方に学用品、小さい方におやつを
入れています。


                                                                                     
                   


こちらはティンカーベル。
この子はティンカーベルが大好きで、
筆箱もおそろいのようです。





                   


                       
キティちゃんやマイメロなど、
サンリオも大人気です。








筆箱などの学用品も
一気に買い替える子が多いです。
この子は、爆丸の色ペンセットに
NARUTOの筆箱。
日本のアニメが大好きだそうです。





                                         
学年が上がると、
赤やピンクのみのこてこてデザインでなく
モノトーンやラメなど大人っぽいものを
選ぶ女子が増えます。
ちなみにこれはバービーのものです。



すごくかわいくて、毎年どれにしようか迷いそうだけど、値段を見てびっくりです。
もちろんピンキリですが、1万円以上するものがけっこうあって、
毎年買い換えることを考えると…。
  
                                                           

こんな感じで、
新しいカバンを持ち、新しい先生や友だちに出会い、
そしていよいよ新しい教室での生活が始まります。
                                                             

次回の記事には、学年ごとの学級開きの様子を載せたいと思います。

2010-11-17

社会見学⑤

今日は7年生の生徒と一緒に社会見学へ。
前から行きたかったコパン・ビルを見ることができました。

コパン・ビルとは、高さ140m、面積はサッカー場12個分というSP市を代表する建築物。
設計者は、首都ブラジリアの都市計画を一手に担ったオスカー・ニーマイヤーです。
上から見ると、シェラトンホテルみたいにS字型になっています。

さて、これは一体何の建物かというと、実は巨大なアパートなのです。
5000人が住んでいるらしいです。







部屋は、
1Kサイズから
3LDKまでいろいろあって、
A~Fまでのブロックに
分かれています。











1階部分には、
レストランや美容室、
服や靴のお店など、
何でもそろっています。
教会まであるので、
ここの住民はこのビルの中で
生活できそう。
まるで小さな町です。










今回は、
Bブロックのエレベーターを使って
屋上まで登りました。

30階以上あるので、
上から見下ろすとちょっと恐ろしいです。
















屋上からの眺めは
とてもきれいでした。
ビルの向こうにまたビル。

SPはすごいところです。








コパン・ビルだけでなく、LUZ駅周辺にも行きました。






以前訪れたときは
外観しか見なかったSala São Paulo。
今回は
じっくり見て回ることができました。











ここのホールでは、
月に何度か無料で
オーケストラの演奏が聴けます。

SPのオーケストラは
世界で5番目だそう。
ぜひブラジルにいる間に
一度は聴きに来たいです。





今日は、何人かの演奏家が練習していて、
久しぶりにオーボエやコントラバスの音色を聴いて、とっても癒されました。




それから、ポルトガル語美術館にも行きました。
ここも以前訪れたことがある場所です。
前は入らなかったシアターを体験し、感動しました。
いろんな仕掛けがしてあって、
ポルトガル語がまだよく分からないわたしでも楽しめました。オススメの施設です!!





これは、シアターの中で紹介された詩です。
ondaは「波」
andaは「歩く」とか「動く」とか
aondeは「どこへ」
aindaは「まだ」とか「さらに」とか

こういう言葉遊びみたいなのは
すごく好きです。
とくに日本語はそのバリエーションが豊富で
奥が深い言語だと思います。

ブログタイトルも、それを意識したつもりです。





ポルトガル語がもっとうまくなって
言葉あそびができるようになったら楽しいだろうなと思いました。



まだまだSP市内にはおもしろい施設がたくさんあります。
いろいろ発掘しようと思います。

2010-10-18

同化作戦



缶ジュースにストロー2本。
でも、
別に誰かと飲むわけではないです。

どうかしてるって?
いいえ。
同化しているのです。

こちらではこれが普通。でも
理由を聞いてもみんな知らないらしいです。




ある日の朝食です。
クッキーとケーキと
激甘ジャムをのせたチーズ。

どうかしてるって?
いいえ。
同化しているのです。

こちらでは「朝食」でなく
「朝カフェ」と言います。




プールサイドで
きどってジュースを飲むわたし。

どうかしてるって?
いいえ。
同化しているのです。

体形を気にせずビキニが着られるのは
ブラジルならではかな(笑) 






上の3枚の写真は、すべて修学旅行の様子です。
barra bonitaというところにあるリゾートで、
大自然に囲まれて日常を忘れられるすてきな場所でした。







バスからの眺め。
草原が果てしなく続いています。













広いリゾート内には、
プール、ジム、サウナ、サロン、
ビリヤード場、ダンスホール、
テニスコート、サッカーコートなど
たくさんの施設が
贅沢に配置されていました。











これがホテル。
2人用から4人用まであるようです。














外見は山小屋のようですが、
中に入ると
普通のホテルみたいに
ベッドやテーブルがありました。












洗面台やシャワールームも
今まで見たブラジルの施設の中で
一番きれいだったと思います。







こんな感じのすてきなリゾート地。
「せっかく来たのだから楽しもう!!」と思って、
ブラジル流リゾートでの過ごし方をマスターすべく
最初の3枚の写真のように「同化作戦」を実行しました。


そう。2日目までは・・・。


でも、やっぱりダメでした。



長年の日本の教育が体にしみこんでいるわたしにとって、
この修学旅行は、衝撃的&ハードすぎたのです。。。
そもそも、わたしはブラジルに同化しに来たわけではないし。


この5日間は時間がすごくあったのでいろいろ考えるきっかけになりました。
中でも一番考えたのは貧富の差です。


この旅行は1人あたりR$1600(8万円くらいかな)で、
乗馬やクルーザーなどの参加費と飲み物は別料金。
さらに、
夜のフェスタでドレスアップするための衣装なども事前に用意するので…。
当然、すべての家庭がこの料金を支払えるわけもなく、
参加したのは生徒の約半分。
私立学校は普段の月謝もすごく高くて、その上で旅行代も出せる家は限られています。
お金持ちだけが行ける旅行と聞いて、なんだか悲しくなりました。

                                                             

考えさせられることは他にもたくさんあったので、
これから徐々にアップしていきたいと思います。

2010-09-29

何ができるか

                                                            
「あー、オレ日本語も全然だめだ。。。」

これは、6年生のある男子生徒の言葉です。
先日のキャンプで彼と話してからずっと、この言葉が頭から離れません。



派遣先の学校に、7月に日本からブラジルに来た男の子が2人います。
生まれた場所はブラジルですが、育ったのは日本。だから、ポルトガル語がよく分かりません。
両親との家での会話もほぼ日本語のみだそうなので、ポルトガル語に囲まれての学校生活は
とてもつらいものでしょう。

ブラジルの子供たちがいくら親しみやすいからといって、
やはり言葉が通じなければ人間関係を築いていくのは難しいものです。しかも思春期。
言葉がなくても心は通じるとも思う反面、
同じ7月にこちらに来て言葉の大切さを実感している自分だからこそ、
おごりかもしれませんが、2人の気持ちがすごく分かる気がします。
授業や宿題も、言葉が分からない状態で理解するのは至難の業です。



そんな2人と、先日のキャンプで一緒に活動する機会がありました。
下級生に向けてのメッセージを書いた掲示物を作るというものです。
自分の言いたいことが自信をもってポルトガル語で書けない彼らは、
他の子どもが書いたメッセージの隣に、日本語の文を書いていました。

 「・・・次の学年でも友だちとい(い)思(い)出をたくさん作(っ)てください。・・・」

「い」や「っ」が抜けるのは、国語(日本語)を習い始めた頃にはよくあること。
でも、この文を書いた彼は本当は中学生の年齢なのです。
この学校に編入する段階で、ポルトガル語の読み書きのレベルを考慮して、今の学年に
入ることになったそうです。 ブラジルで生まれた彼は、ポルトガル語を少し覚えた段階で
日本に渡り、また日本語の習得も十分でないままブラジルに戻ってきました。

わたしが「丁寧な字だね。いいこと書くし。で、ここに「い」と「っ」が入ると完璧!!」と言ったとき、
彼がぽつんとつぶやいたのが冒頭の言葉です。

2つの国を行き来するうちに、日本語にもポルトガル語にも自信を持てなくなってしまう状況は
残念ながら少なくありません。彼だって、いつか日本に戻るかもしれません。もしそうなったとき
日本語も忘れてしまっていたら…。
彼の焦りや不安が込められたこの言葉は、とても重く感じられました。



わたしにできることは何だろうか。
できることなんてあるのだろうか。

いろいろ考えましたが、答えはみつかりません。
とりあえず今日は2人の様子を見に、許可をもらって6年生の教室へ行きました。
美術では、三角定規と分度器での作図の授業でした。
「paralela」「obtuso」「agudo」などの言葉が分からなければ作図方法を知っていても
問題は解けません(ちなみに、それぞれ平行・鈍角・鋭角という意味です)。
それに、日本では∠AOBと書くのもAÔBとなっていたし、かなり混乱します。
彼らは、黒板をノートに写すので精一杯のようでした。

体育の授業では、活動が多いので2人ともいきいきと参加していました。
体育館を何周も走る持久走で、周りの生徒たちが次々とギブアップする中、最後まで
スピードを保って頑張って走る彼らのすばらしさに感動しました。その真剣な表情は、
厳しい環境の中でも自分に誇りをもって生きていこうと語っているようでした。

そして、2人にとって一番の難関はスペイン語の授業です。
ポルトガル語とスペイン語は似ている部分が多いので、ブラジルの子どもはどんどん
単語を覚えていきます。2人はポルトガル語も習得できていない状態で、スペイン語も覚え、
さらに英語の授業も受ける…。彼らの置かれている状況は本当に難しいと思います。



2人の他にも、8月に来た5歳の女の子や昨年来た13歳の女の子もいて、
日本で育った生徒がこの学校に編入してくるケースは多いようです。
わたしにできることはあるのか、あるとしたら何なのか、
まだよく分かりませんが、彼らが「今日は楽しかった」と言える毎日が続くように
応援していきたいと思います。
                                                                            

2010-09-26

自然教室

金曜から今日まで、2泊3日の自然教室に行ってきました!!

2年生から6年生までの希望者が参加します。


スキーやキャンプなどの自然教室は、わたしの大好きな学校行事です。
  タオルやジャージを丸めてコンパクトに収納したり、
  小さいボディソープを買いに行ったり、
  靴下や着替えの数を確認したり、
カバン1つに収まるように工夫する、準備の時間もけっこう好きです。

7時出発と言われたので、荷造りを早めに済ませて
当日は5時前に起きて張り切って学校に行きました。





・・・。あのー、7時ですけど…。


人が全然集まらない…。


7時半を過ぎても出発の気配はなく、おしゃべりをしているうちに時間が過ぎていきます。
しかも、登校する生徒たちの手には、




リュックやスポバではなく、
こんな旅行カバンやスーツケースが!!!


これを1人2つとか3つとか持ってきます。
何がそんなに入っているのか…。

一番右の紫のが、
前日の苦労の賜物、わたしの荷物です(笑)




自然教室の鉄則「5分前行動」がブラジルで通じるはずもなく
こんな調子でゆったりと集合し、実際に出発したのは8時半過ぎでした。
本当に、いろんなことでカルチャーショックを受けます。



2時間ほどバスに揺られ、到着したのは静かな山の中。
学校のある場所とは全く雰囲気が違います。





広い敷地内には、
プールや運動場、
アスレチックに体育館、
卓球台もビリヤード場もありました。




                                    

ここで生徒たちと2泊3日を過ごした中で、本当に驚くことがたくさんありました。

                                                   
《その1》 食べ物の量がすごい!!
 キャンプと言っても飯ごう炊さんはありません。食堂で作られる料理を自分の好きなだけ
 とっていくという夢のような生活。毎食後に必ずデザートが何種類も用意されます。
 そしてもちろんランシ(おやつ)の時間もあります。もともとたくさん食べる方ですが、
 ブラジルに来てさらにパワーアップしたと思います。この3日で確実に太りました…。
                                                   
《その2》 遅寝遅起き!!
 毎晩フェスタ(パーティ)が催され、子どもたちは12時すぎまで起きています。
 1日目の夜は、顔に落書きしたり服をわざと裏返しに着たり左右別々の靴を履いたりする、
 仮装パーティーでした。「違いを超えて楽しむ」という目的だそう…。
 2日目の夜は、おとぎ話の主人公やアニメキャラクターの衣装を着る、コスプレパーティー
 あの大きなカバンには、衣装が入っていたのかぁ、と納得。
 夜中までパーティーを楽しみ、翌朝の起床時刻は8時半ごろでした。 







フェスタでは、
キャンプファイヤーでなく
ミラーボールの明かりに照らされて
みんなで踊りました。





                                                   
《その3》イベントがおもしろい!!
 3日間の間、インストラクターが様々な活動を用意してくれました。
 そのうちの1つを紹介します。





            初めに、広場でルール説明。
            森のあちこちに散らばっている「色の妖精」を見つけて、
            色を集めるというのが主なルールのようです。




             これは「赤の妖精」。
             ただでは色をもらえないようで、ダンスやクイズなどのお題が
             出されていました。



                お題をクリアすると、顔や腕に色を塗ってもらえます。





            集める色は、赤・青・黄・緑・橙・白の6色。
            でも、森には「色泥棒」がうろついていて、つかまると黒インクを
            塗られて減点対象になってしまいます。



             
             「色泥棒」から逃れる方法は、誰か仲間と一緒にいることと、
             しゃがんで秘密の歌を歌うことです。ルール説明のときに教わった
             歌を歌うと、「色泥棒」からは姿が見えなくなるという設定です。
             このインストラクターの演技がすごかった!!




             もう「色泥棒」は行っちゃったかなあ、と周りを確認しつつ
             歌い続ける男の子たち。みんな本気です。





            最終的にサイレンの合図で広場に戻り、色の数を数えます。
            左の子はパーフェクトですが、右の子は黒インクがあるので
            減点になります。


他にも、
人間の言うことを信じない幽霊たちを見つけて説得し、広場に連れて行くゲーム(肝試し)や
鳥に扮したインストラクターを探して卵を集めるゲームなどがありました。

どれも頭と足を使わないとクリアできないし、山の中で1人にならない工夫が盛り込まれた
すばらしいものでした。ぜひ、いつかやってみたいです。


                                                             

この3日間で、また新たなブラジルの一面を見ることができました。