2011-02-01

新年度の始まりです②

昨日に引き続き、新年度初日の様子をお伝えします。


まずは幼稚園の教室。
新しい友だちと一緒に、話をしたり絵を書いたり。




でも、
新しい教室に慣れることができず、
お母さんとなかなか離れられない子も。






1,2年生の教室では、持ち物チェックが行われていました。
ノート、文房具、着替え(汚れてもいい服)など、
学校活動に必要なものを先生が生徒一人一人の机を回ってチェックしていきます。



日本みたいな「お道具箱」はないので、
先生が一つ一つ回収して
ロッカーにしまっていました。







                                          
驚いたのがこれ。
スティックのりです。
1人5本ずつ持ってきていて、
全員分を大きな箱にストックしておくようです。

                                          
                                          
日本の学校では新学期に回収する定番のグッズだと思っていたのに、
ブラジルには無いもの…何だと思いますか??
                                                            
「雑巾」です。
こちらには、授業後に全員で掃除する習慣がないのです。
そのかわり、
のりやマジックペンなど、授業に必要なものは新年度当初に各自用意するようです。
                                                             
また、
授業の合間に時間が空いたときに使う雑誌(クロスワードや間違いさがしなどのパズル本)も
各自数冊ずつ持ってくることになっているそうです。
                                                             
もちろん、ブラジルには本当にいろいろな学校があるので
他の学校ではどうか分かりませんが、あまりに違いが多くてびっくりしました。
                                                             
持ち物チェックが終わったあとは、1年間のルールをみんなで確認していました。
そして、それらを先生が画用紙に書いて掲示します。

・ゴミはゴミ箱へ
・学校を大切にする
・先生の言うことをきく
・授業の活動は丁寧にやる
・きれいな言葉遣いで話す
・友だちを尊敬し仲よくする
・授業中は集中する
                                               
                                               
                                               
これまで自分が経験してきた学校では、
新年度に「級訓」を学級会で話し合って決めるのが定番でした。
とんでもない意見が出ることもしばしばで、ヒヤリとすることも多々ありますが、
生徒どうしが意見を出して高め合い、一つに決めていく過程は、
学校ならではの大切な時間だと思います。

ブラジルでは、学級会というよりは
先生が話すのが中心で、先生の意見をみんなで確認するというイメージです。
ただ、こちらの生徒にとってはこの過程がすごく大切だそうで、
最初に先生の意見を伝え、「約束ごと」を明確にするパターンが定着しています。
                                                             
さて、同じ「ルールづくり」の時間も、学年が変わると内容も少し変わります。
こちらは3年生の教室。


先生や友だちだけでなく
学校の従業員(清掃係も含む)に対する
敬意を大切にすることを説いたり、
学校全体をきれいな状態に保つように
教えてたりしていました。
                                         
                                          
                                         
1,2年生に比べると、自分以外にも少しだけ広く目を向けたルールになっています。
                                                             
                                                             
4年生の教室では、ノートの取り方のオリエンテーションを行っていました。
ブラジルでは、ボールペンでノートを取ることが多いので、
ちょっと気を抜くとノートがものすごく汚くなります。
修正液は、マニキュアみたいに小さな刷毛で塗るタイプのものを使う子もいて、
修正テープ派は少ないです。
乾くのに時間がかかるので、ちょっと油断すると取り返しのつかないことに…。
                                         
                                          
「間違えたら一重線で消して、
違う場所にちゃんと書き直すんだよ」
と先生。
                                          
                                          
                                          
去年の自分の授業では、ノートの取り方のオリエンテーションをしっかりしなかったので、
これを機に今年はちゃんと教えようと思いました。
                                                             
                                                             
5年生の教室では、差別について担任の先生が話をされていました。
だんだんと「いじめ」問題が深刻になってくる年頃。
この学校では、5年生は毎年度末に「ロミオとジュリエット」の劇の発表会を開きます。
「違い」があることの意味と、それを乗り越える価値を教えるのです。
それに、ここでは5年生が最高学年。
他の学年には無い、キリッとした表情で生徒たちは先生の話を聞いていました。

                                                             
去年は8月から入ったので見えなかったことも多かったですが、
こうして新年度の様子を見てみると、たくさんの発見があります。
わたしも新しい気持ちで活動に力を入れていきたいなと思います。


日本語授業で使っていた教室に行ってみると、
床がぴかぴか!!
清掃担当の方が磨いてくださったのです。
                                          
さらに頑張ろうという気持ちになりました!!




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