2012-05-06

新しい環境で

約1か月ぶりの更新です。

4月から新しい職場に変わったのですが、未だペースに慣れることができていません。
環境が変わって一番思うことは、
日本の学校は忙しい!! ってこと。
教科の授業だけでなくて、行事に部活に委員会。。。

教員の仕事も、ブラジルと日本では大違い。
2年前の感覚に戻すには、まだまだ時間がかかりそうです。

そんなこんなで
なかなか更新できませんが、たま~に書いていきたいと思っています。


現在勤めている学校にはブラジル国籍の生徒が比較的多いので、
拙いポルトガル語だけど少しは役に立てているかなぁ。

ブラジルの文化を体感したからこそ、
彼らの立場を理解できるようになったという部分もあります。

大きなアクションを起こすことは難しいかもしれませんが、
少しずつ、お互いが理解できるように支援していきたいです。





2012-03-27

サプライズ応援旗

お久しぶりです。

帰国してからなかなか落ち着いてパソコンに向かうことができず、
しばらく放置状態になっちゃってました(>_<)

今後このblogをどうするか、ちょっと考え中です。

今のところは、とりあえず書ける範囲で続けていこうと思っています。





さて、
ロープジャンプ大会に参加するメンバーに内緒で帰国時期を早めたわたし。
サプライズで応援旗も用意することにしました。





秘書のソランジさん宅でミシンを借り、
大きなブラジル国旗を縫いました。







サンパウロの空港で生徒たちを見送った翌日、その旗を持って学校へ行きました。




生徒や先生たちに
応援メッセージを
書いてもらうためです。

たくさんの学年を回って、
メッセージを集めました。









そして、メンバーの写真を星形に切り、青い部分に貼って完成!!



日本で合流した後、その旗を見せると、
クラスメイトからのメッセージを探して喜ぶ姿がたくさん見られました。





黄色い部分には、
ロープのメンバーに
サインをしてもらうことに。

たくさんの生徒の手で、
思いの詰まった旗になりました。







大会の様子は、また今度。



2012-03-17

帰国しました!!

日本に帰って来ました~!!

本当は18日に帰国する予定だったのですが、
ロープジャンプの決勝大会に間に合うように、早く帰れることになったのです。


14日に配属先の学校へ行って、先生や生徒たちに最後のあいさつをしました。
そして、その日の夜10時の便でブラジルを出発しました。
でも、
日本に帰ってからもまだ仕事の続きがあると思うと
何だか実感がわかなくて、あまり悲しさやさびしさは感じませんでした。

早期帰国が決まったのは今月初め。
約10日で急いで書類や荷物整理をしたので、かなりバタバタした日々でした。
アパートの部屋の片づけも、ちょっと中途半端なまま。。。

しんみりした気分を味わう暇もなく、空港へ向かうことになってしまいました。




空港では、
ブラジルでの最後の食事ということで、
フェイジョアーダを食べました。

この味も、
もう簡単には味わえないんだなぁ(/_;)





さて、今回は1人での帰国でした。
いろいろ心配もありましたが、何とか無事に帰ってくることができました!!




左の写真は、
座席のモニターに映し出される
現在地の情報です。


日本の地図や地名が出てきた
ときは、とても感動しました。









そして、
飛行機の翼の下から陸が!!

テンションMAXです!!!!






成田空港に着いたのは、16日の午後2時ごろ。

乗り継ぎ時間も含めると、28時間ほどの長旅でした。

でも、隣のブラジル人とずっと話していたせいか、
あまり長さを感じずに到着することができました。
時差ボケも大丈夫です!!



でも、これから逆カルチャーショックがたくさんあるんだろうなぁ。。。

とりあえずのところ、今日感じたのはこんなこと。
・人が歩くスピードが速すぎ!! ブラジルの3倍くらいの速さ
・接客業の職員が、みんな笑顔!!
・3月なのに、めちゃ寒い!! まだまだコート&ブーツが主流。

これからまた気づいたことをUPしていきたいと思います(^^)/

2012-03-10

3月11日

明日、
わたしが通っている(と言っても今日がラスト授業だったけど)語学教室で
バザーが行われます。





東日本大震災の被災地へ
義援金を送るために、
本や衣類を売るという企画です。

遠く離れたブラジルから
こういった活動が行われるのは、
とてもすごいことだと思います。







少しでも力になれればと思い、
わたしも書籍や服を持っていきました。






会場では、
「ブラジルを知る会」という
サークルのみなさんが
商品を仕分けしたり
値段をつけたりと、
準備に大忙しです。








明日、お手伝いに参加できないのが残念ですが、
たくさんの人が会場に集まるといいなと思います。

2012-03-09

リボンに込めた願い

ロープジャンプの大会に向けて、毎日練習が続いています。



残念ながらわたしは大会会場で応援することができないので、
その分練習で声をかけたり
日本の習慣や簡単なあいさつを紹介する授業をしています。



それから、会場に飾ってもらうための応援旗と
生徒たち一人一人が腕に巻けるようなリボンも作っています。

ブラジルの子どもたちは、日本語にとても興味があって、
日本語で書かれた自分の名前が大好き。
以前から、チーム全員に「お守り」のようなものを何か作りたいと思っていたので、
リボンに生徒たちの名前を日本語で刺繍したものを作ることにしました。

明日の授業で渡す予定なので、
気に入ってもらえると嬉しいです。





ところで、
このリボンを作った理由は、ブラジルの生徒だけのためではありません。

大会会場で日本の子どもたちが見たら、
外国人の名前でもちょっとは親しみがわいて呼びやすくなるかなと思ったからです。

ベトナム、中国、インド、ブラジル。
日本の小学生が、こんなにいろいろな国の、しかも同い年の仲間に会うなんて!!

普段、外国人とあまり触れ合うことのない日本の生徒たちが、
ぜひいろんな国の子どもと交流できればと思います。





さらに、
今回のチームに日系人の生徒が8人もいることも、これを作った理由の一つです。



ブラジルには、日系はもちろん、ドイツ系、イタリア系、アフリカ系などなど、
本当にたくさんの移民が住んでいます。

だから、小学校の社会の授業で、移民のことをしっかり勉強します。

でも、日本の社会の教科書ではほとんど扱われていません。

その昔、海を越えてブラジルに渡り、
苦しい労働条件の中で必死に生きた日本人たちがいたことを、
わたしもブラジルに来ることになるまで詳しく知りませんでした。



大会会場でこのリボンを見た日本の生徒たちが、

「日本人みたいな顔で、日本人の名前を持っている子どもが
地球の反対側にこんなにたくさんいるの!?」

と、興味をもってくれたらいいなぁ。
なんて、密かに期待しています。





帰国まであとちょっと!!

日本に帰ってからも、
ブラジルと日本の架け橋になれるような活動を続けることが、今後の目標です。





2012-03-07

卒業おめでとう

明日(日本時間では今日)は、日本で勤務していた中学校の卒業式です。

一年生のときに担任した学年が卒業を迎えるので、
式に参加できないのがとても残念です。

今ごろ、胸に花をつけて廊下に整列しているのかなぁ。





ブラジルで1年9か月を過ごし、本当に多くのことを経験できたけれど、
日本で頑張っている生徒たちの1年9か月も、
山あり谷ありで濃い毎日だったのではと思います。

最近、このblogにコメントを書いてくれる生徒がたくさんいて、
その文章を読むと本当に大きくなったなぁと感じます。

きっと、背も伸びて顔つきも変わったんだろうな。





卒業アルバムを頼んであるので、帰国後に見るのが楽しみです♪

増えゆく荷物と体重



このアパートで過ごすのも、あと1週間余りとなりました。

最近は、スーツケースを目の前にして
部屋にある物たちとの対話の日々です。




この1年9か月、物をできるだけ増やさないようにしてきたつもりですが、
やっぱりそれなりに増えちゃってます。


何を捨てて、何を持ち帰ろうか・・・。

日本に帰って使いそうな気もするし、やっぱり使わないかもしれない・・・。

3月の日本ってどんな服が要るんだっけ・・・。


考えても考えてもキリがありません。
本当にちゃんと帰れるんだろうか (><)




それから、荷づくりも大変だけど、困っているのは食べ物です。
残された日数で、できるだけ無駄の無いように消費しなくてはいけません。

調味料などは既に諦めモード(/_;)

あと、ずっと前に買っておいて忘れていた蕎麦を発見してしまいました。
5束×2段になって入っていると思っていたら、なんと3段でした(笑)
毎日食べても余る。どうしよう。。。

野菜も厄介です。

普段通っているスーパーには、
日本みたいに「おひとり様用」がありません。

全部丸ごとか、一人で食べきれないくらいの量が入って一袋とか、
そんな感じです。
高級スーパーに行けば、カットしてある野菜などもあるのですが、
それをわざわざ買いに行くのもなぁ。。。

仕方なく、買う種類を減らすしかありません。
トマト&キャベツで乗り切ろうかな。
あとはストックしてあったミックスベジタブルでなんとかいけそう。






今月に入って、
生徒や先生たちから手紙やプレゼントをいただく機会がたくさん。
持って帰るものがどんどん増える毎日。
ケーキや手作りクッキーなどもいっぱいです!!
とってもうれしい反面、
どうやって持ち帰ろうか、どうやって食べ切ろうかと悩みが尽きません。



 
幼稚園の生徒たちが作ってくれたクッキー。
めちゃめちゃかわいいです。
これで、帰国前にダイエットはできそうにないな(笑)






2012-03-03

帰国報告会

今日(3/2)に帰国報告会がありました。


現職参加制度で来ている同期の仲間7人が、
それぞれの約2年間の活動を振り返って発表をする会です。


去年の今頃、一期前の方々の発表を聞いて、
「来年は自分が発表する立場かぁ」と思っていましたが、
まさかこんなに早く1年が過ぎるとは・・・!!


発表は30分間。
学校の様子や活動の成果を報告します。




活動の集大成となる会なので、
みんな準備に力が入ってます。

わたしが会場に着くと、
資料を確認したり、
原稿の音読練習をしたりと、
みんな自分の席で
集中している様子。







わたしは、けっこう前からイメージづくりをしていたのですが、
本格的に準備し始めたのが遅すぎて、原稿をしっかり暗記できませんでした。
なんでこうものんびりした性格なんだろうか・・・ ><




しかも発表順は最後!!
めちゃくちゃ緊張しました。

でも、
いくつかの壁があったけれど
それを乗り越えるたびに
ブラジルの良さがわかったことと、
出会った人たちへの感謝の思いは
絶対伝えたいなという思いで
臨みました。





資料は日本語で提示し、話すのはポルトガル語というスタイルでの発表。

小道具として、白と緑が半分ずつになったスペシャルTシャツを作りました。
安いTシャツを2色買ってきて、真ん中で切って縫ったものです。

白い方を見せて話すときは、日本的なわたし。
緑の方を見せて話すときは、ブラジル的なわたし。

壁(言語や文化の違いからくる困難)にぶつかるたびに、
二人のわたしが交互に登場し、
最終的には両方の国が大好きな一人のわたしになる、という設定の寸劇(?)です。




最後に、
赤と黄色のウレタンでできたハートを貼って終了。

めちゃくちゃ焦っていたので、
うまく伝わったか心配ですが・・・(><)

でも、とりあえず終わった~!!!






この報告会は帰国前の最後の大仕事。

同期の発表を聞きながら、
研修から今までの日々を振り返るよい機会となりました。

また、何人かの仲間がわざわざ来てくれて、とてもうれしかったです。

2012-03-02

もう3月!!

先月28日、
予定されていた会議に出席するために手帳とペンをもって職員室へ行きました。

先生方が集まるのを待っていると、
幼稚部の主任の先生が来て、「ミチコ、こっちよ」と呼ばれました。

どうやら美術室へ向かう様子。

美術の授業について何か話をするのかなと思って、ドアを開けると。。。






そこには日本語授業に参加していた生徒たちが!!

サプライズでお別れ会を企画してくれていたのです。



サプライズを企画するのは大好きなのですが、
予想もしなかったことが起こるってこんなにうれしいものなんだと、改めて思いました。

写真を載せられなくて残念ですが、
すてきな歌を披露してくれたり
手紙やプレゼントを用意していてくれたりして、
本当に感動しました。



大きなケーキまで!!

名前入りのケーキなんて、
いつ以来だろうなぁ。








生徒一人一人と写真を撮って、お別れのあいさつをしながら、

そうか。
日本に帰るってこういうことなんだ。

と、今までぼんやりとしか考えていなかった帰国が急に具体的なものになった気がしました。



気づけばもう3月。
出発は18日です。
本当にあとちょっとになってしまったなぁ。。。
お世話になった人たちに、
きちんとお別れをしたいと思います。

2012-02-26

お料理教室

学校でとってもお世話になっている秘書のソランジさんの家に行ってきました。

お昼ごはんに誘っていただいたのです。





11時ごろにお邪魔して、
一緒に作りました。

ブラジル料理の作り方を
教えてもらえるチャンスは
あまりないので、
とてもうれしいです!!









ブラジルの人たちは、
小さなナイフを器用に使います。

玉ねぎのみじん切りだって
手の上でササッとやっちゃいます。






ポレンタという料理を作っているところ。

とうもろこしの粉に
玉ねぎやニンニクを混ぜて練ります。








火から下ろしたばかりのポレンタに
ミートソースをかけたもの。

めっちゃおいしい ^^







ポレンタの生地を
深いお皿で少し冷ますと固まります。
それを細長く切って油で揚げると、
フライドポテトみたいになります。
サンパウロでは、
これが一番ポピュラーな食べ方かな。





マンジョッカ(キャッサバ)の粉を炒めた
ファロッファという料理も作りました。

地方や家庭によって作り方が違います。

今日はオリーブ、ゆで卵、ベーコン、
ソーセージなどを入れました。



これはわたしが大好きな料理の一つで、
普通はお肉やフェイジョン(豆の煮込み)にかけて食べるのですが、
個人的にはヴィナグレッチというサラダと混ぜるのが気に入っています。




もちろんデザートも!!

大好物のプリンです。
ブラジルのプリンはコンデンスミルクを
たっぷり入れるので、
コクがあっておいしいです。








他にもミラネーザ(フライ)や
パスタ料理、サラダを作り、
3時間くらいかけて完成。

テーブルの上は
ブラジルの定番メニューで
いっぱいになりました。







ソランジさんの家族は、とても明るくてオープンな雰囲気。


料理をしている間も、
つまみ食いしながら「おいしい~!!」という日本語を覚えてくれたり、
日本に無い食品は何かという話題で盛り上がったり、
とても楽しかったです。


それに、
お父さんや弟さんも一緒に台所に来て話に加わり、
ブラジルは家族のふれあい度が日本よりもずっと高いなぁと再確認しました。






ブラジル家庭の良さを
感じることができた
一日でした。

日本に帰ったら
ブラジル料理を
作ってみたいと思います!!

BRAZIL CORE

ブラジルの文化を日本のみなさんに紹介する、
「BRAZIL CORE」というサイトがあります。

もちろん全て日本語だし、
ブラジル各地を取材して集めた情報がいっぱいです。


こないだ、わたしの通う語学教室にも取材に来て、
特集記事がアップされました。

↓ ↓ ↓見てね~↓ ↓ ↓
http://www.brazil-core.com/



日本で注目度が急激に上がってきてるブラジル。

日本では「遠くて近い国」なんて言われることも多いですが、
ブラジルに興味をもつ日本人がもっと増えるといいなと思うし、
両国間の心の距離がもっともっと近くなればいいなと思います。

2012-02-25

出ちゃった! リオのカーニバル☆

前回に引き続き、リオのカーニバルについてです。


はい。タイトルの通り、カーニバルに参加してきました。
こんなチャンスはきっともう無いし、思い切って出ちゃいました。



カーニバルっていうと、





こんなのとか、









こんなのとか、
とにかく露出の多い女の人という
イメージを抱く人が多いと思います。






でも、実際は
子どもからお年寄りまでいろんな人が参加するし、
衣装だっていろいろです。


わたしが着た衣装はこれ。




キラキラで、
ピンクの羽根がついた
ド派手な衣装。

両肩から羽が伸びているので、
これを着ると、
アラレちゃんの栗頭先生みたく
ドアから出られなくなります。










わたしが参加したグループは、
事前練習は全くなくて、とにかく音楽に乗って楽しく踊りながら行進するというもの。

でも、歌は暗記して歌わないといけません。
これがけっこう大変でした。




それに、
左の写真のように
衣装ごとにきちんと整列し、
制限時間内に終わるように
行進しなければならないので、
整列係の人は必死です。

舞台裏は
新しい発見でいっぱいでした。





スタートしてからは、
飛び跳ねたり回ったりしながら、とにかく歌い続けました。

会場を歩いた時間は40分くらいあったと思いますが、
時間も疲れも暑さも忘れるくらい、めちゃくちゃ楽しかったです。







帰国まで
あと一か月を切りましたが、
とびきりブラジルらしく
最高に楽しい思い出が
できました。


もう一回出たいなあ。

観ちゃった! リオのカーニバル☆

毎年この時期は、ブラジルのあちこちが音楽と熱気に包まれます。
そう。カーニバル!!
「カーニバル休暇」なるものが存在し、お祭りの期間中は学校も会社も休みになります。

去年はサンパウロのカーニバルを観に行きましたが、
やっぱり本場リオ・デ・ジャネイロのカーニバルを観たい!!
ということで、リオに行ってきました。

↓去年のカーニバルの様子はコチラ↓
http://angelica-315.blogspot.com/2011/03/blog-post_5129.html



去年は一階の席だったので、
すごく近くで観ることができましたが、今年は階段席で遠かったです。

でも、
ブラジルでの約2年のおかげで
去年よりも歌詞の内容やアレゴリア(山車)の意味が分かって、違う楽しみがありました。

各チームのテーマは、
ブラジルの歴史や文化に基づいたものが多いです。
そういうものが少しでも分かると、カーニバルのおもしろさがすごく増すなと思いました。






ブラジルの画家、
ロメオ・ブリットのフロート。

去年、
美術の授業をしたときに
モチーフにした
アーティストです。









少し前に図書館で借りた、
サルバドールの作家
ジョルジ・アマードの小説を
テーマにしたチーム。

他にもサルバドールを
舞台にした小説を読んだので、
歌詞に登場する単語が
分かったりして
おもしろかったです。






今月頭にサルバドールへ行く予定だったのですが、
警察のストライキの影響で行けなくなってしまい、
ショックで小説も途中までしか読んでません(!!)

ちゃんと全部読めばよかったと後悔しましたが、
それでもパレードの内容はぐっと近くに感じられました。






去年の冬に行った
サンルイス地方の伝統的なお祭り、
ブンバ・メウ・ボイのフロート。









学校の総合学習で
生徒と一緒に勉強した
ブラジルの民話や伝説が
題材になったフロート。








頭がなくて首から炎が出ている
この空想上の動物が
「ムラ・セン・カベッサ」という名前だってこと、
去年のわたしは知りませんでした。







1チームは約4000人。
1時間半ほどにわたって、会場を行進します。

夜の11時ごろから始まって、
何チームものパレードを立って観るのは、普通ならけっこう疲れます。



でも、
各チームの
衣装やアレゴリアの説明が
配られるので、
それを読みながら観ると
意外と飽きずに楽しめます。

歌詞カードももらえるので、
一緒に歌うのも楽しいです。








それと、もう一つの楽しみ。
仮装です。




カーニバル期間中、
お昼の街は
仮装した人でいっぱいでした。
仮装用の衣装やグッズも
たくさん売られていました。


去年よりも、
カーニバルの楽しみを
何倍も感じることができたと
思います。

食べたくなるなる

またまた久しぶりの更新となってしまいました。。。
というのも、
先週の土曜から今週火曜にかけて、リオ・デ・ジャネイロに行っていたのです。

なぜ行ったかは、次回に書くことにして・・・





質問です!!

リオにあって、サンパウロに無いもの。な~んだ??

正確に言うと、
サンパウロにも昔はあったけど無くなったもので、リオにはあるものです。




答えは、




ケンタッキーです!!!








ブラジルでは、「肉」と言えば「牛肉」を指します。

鶏肉も食べるけれど、「鶏肉=安物」というイメージが強いらしく、
ケンタッキーはサンパウロでは人気が出なかったそうです。

同じくらいの金額を払うなら、牛肉を使ったマクドナルドの方がいい!!
と思う人が多いみたい。

リオ・デ・ジャネイロは観光客も多いので、まだやっていけるのかなぁ。
でも、やっぱり店舗数は少なく、今のところ2店舗しか見てないです。




お店が無いなら別にいいんだけど、
看板を見ると
なんか食べたくなっちゃうんだよね。

「食べたくなるなる」ってゆう
ケンタのキャッチフレーズ、納得です。

てことで、
ブラジルで初ケンタしてきました。

サイドメニューは、
さすがブラジル!!
フェイジョン(豆の煮込み料理)も
あります。






本当は、あのメープルシロップをかけて食べるビスケットがよかったんだけど、
ブラジルのケンタには存在しないみたい(/_;)

そこで、日本には無いメニューに挑戦してみることにしました。

ブラジルでは、直接手で持って食べることをあまりしません。
ピザもナイフ&フォークで食べます。
だから、
チキンを手に持って食べるスタイルは浸透しないのかもしれません。

店内のほとんどの人が、下のプレートメニューをオーダーしていました。
もちろん、ナイフ&フォークを使って食べます。ちょっとびっくり。



お皿に盛られた
フェイジョンとご飯。

チキンは日本と同じで
オリジナルとクリスピーが
ありました。

でも、お肉の味と質は
日本の方が上かな。







超久しぶりにケンタッキーに行って、発見したことがあります。

それは、
チキンが食べたくてお店に入ったはずなのに、
フェイジョンを食べてなぜか異様にホッとするわたしがいたこと。

日本に帰ったとき、
「食べたくなるなる」はケンタじゃなくてブラジル料理なのかもなぁ。

2012-02-15

やったーーーーー!!!!

ちょっと更新が滞っているこの頃ですが、元気にやっております。

最近は、市内の私立校や日本人学校を見学して回ってます。
その様子はまたUPするとして、、、

今日は嬉しい報告を。




ずっと練習してきたロープジャンプの記録会が今日ありました。

で、日本で行われる決勝大会に進めることになりました!!!
すっごい嬉しいです。

いろいろあったけど、純粋に嬉しいです。




本番に強いとよく言われるブラジルですが、
今日はちょっと違いました。

普段は元気な生徒たちも、
今日は会場に着いたときからとても緊張していて、
中には練習の時間にうまく跳べなくて焦って泣いてしまう子もいました。

しかも、本番では今までの最高記録を超えることができなくて、
ジャンプが終わった後は、みんなとても悲しそうな顔をしていました。

普段の様子を見ていると、
失敗しても結構あっけらかんとしている子が多いのですが、
今日の大会にかける思いはとても強かったようです。

そんな彼らの思いが天に通じたのか、
得点も内容も、去年の記録と比べて決して良いと言えるものではありませんでしたが、
海外チーム4位にすべり込むことができました。

結果発表のとき、
涙を流しながらぴょんぴょん跳ね回る彼らを見て、本当に嬉しかったです。






まだまだ改善しなければ
いけないところは盛りだくさん。

わたしもできる限り
お手伝いできればと思います。

2012-02-09

弓場の味をご家庭で☆

弓場農場でいただいた卵かけご飯、おいしかったなぁ(*^^*)

あったかいご飯と生卵ってすごく合うのに、
ブラジルでの評価はものすごく低いです。
それはそれは、ひどい言われよう。

まず見た目がダメなんだそう・・・。





これが
そのウワサの卵かけご飯。

右隅にのっているのは
弓場農場で作っている
油味噌です。

これがおいしいの!!







あまりにおいしかったので、お土産に買いました。

大量生産はしていないけれど、
手作りのジャムや調味料などを販売しているのです。




左から
・グレープフルーツのジャム
・黒ゴマのラー油和え
・豆板醤
・油味噌

ジャム以外の3つを混ぜると、
担々麺みたいな味になります。
んふー、うまい!!








ブラジル料理も大好きだけど、
やっぱりこういうのを食べるとホッとしますね。

2012-02-06

弓場農場の生活 ~後編~

先回に続き、弓場農場のレポートです。




見てください!!
焼き立ての豚肉。おいしそうでしょ。




前回の記事に書いたように、
この農場では
自分たちで食べるものを
全て自分たちで作ります。

ということは、
まな板の上のこの豚も、
この農場で育ったということです。








農場を訪れた日、「今から豚を一匹さばくよ」と言われました。

今までそんな経験したことなかったし、
農場に来てもなかなかその機会に立ち会えることはないということだったので、
せっかくだから見学させていただくことにしました。




豚小屋に着くと、たくさんいる豚の中から一匹が選ばれて小屋の外に出されました。
ベテランのRさんが手にしているのは、小さなナイフのみ。
しばらく豚から離れてタイミングを見計らい・・・


気づいたときには、もう心臓を一突きしていました。
本当にあっという間の出来事でした。


豚は傷口から血を流し、悲しそうな声を上げて倒れたのち、
しばらくして動かなくなりました。


その声があまりにも切なそうで、思わず顔を背けてしまいました。




そんなわたしをよそに、
Rさんとお手伝いの少年たちはトラックの荷台に豚を運びます。




荷台の上で丁寧に豚の体を洗っている
この写真の子はまだ14歳。
幼いときからこうした現場に
立ち会っているのだそう。







別の男の子(17歳)も一緒に、
豚の毛を剃っていきます。

お湯をかけて
皮膚をやわらかくしています。








この9歳の子は、
Rさんのアドバイスを受けながら
豚の足の爪を取ったり
指の間を丁寧に削ったりしています。





Rさんが見本を見せながら助言すると、
少年は「ハイ」と返事をして作業に集中していました。

こうやって、技術を後継者たちに伝えていくんだなぁ。





お腹を開いたら、
血や臓器を全て出して洗います。

大腸は捨てていましたが、
胃袋や腸など、
食べられる部分は全て食べるそう。




大まかに解体したら、あとは調理場の係に渡して献立を考えてもらいます。





一部のお肉は、
塩で味付けしてホイルで包み、
串に刺して蒸し焼きにしました。

待つこと20分強。
冒頭のおいしそうな写真の
お肉の完成です。







悲しそうな声を上げて、目の前で息絶えていった豚のことを考えると、
何だか食べる気がしなくなるという人もいるかもしれません。

でも、
自分の口に入るものが命をもって生きていたという事実を
肌で感じることができたと思うし、
食べるということの意味を学べた気がします。

「命は大切」と何万回聞いたって、なかなか実感できないのが今の世の中。
スーパーでパックに入って並べられているお肉ばかり見ていると、
自然の姿を想像できなくなります。
そこに命があったことなど忘れられてしまいます。

もとの姿を知るということは、自分が生きる上でとても大切なことだと知りました。




今回、Rさんと一緒にお手伝いをした9歳,14歳,17歳の少年たちの姿に、
たくましく生きる力を感じました。

弓場農場の生活 ~前編~

前回紹介した第一アリアンサ移住地区から歩いて40分くらいのところに、
「弓場農場(ゆばのうじょう)」という、日系人が共同生活をしている場所があります。





広大な自然の中にあるこの弓場農場は、
「耕し、祈り、芸術する」をモットーに
弓場勇さんという方が創設したものです。
1935年のことでした。





食事やお風呂は全て共同。
自分たちの生活に必要なものは、全て自分たちで作って分け合うという共同社会です。


食事係、畑仕事の係、お風呂の薪を切る係など、住む人みんなが何らかの役割をもっていて、
個人資産のために働くという概念はありません。
「利益は全体の物」として考えられているのです。








真っ青な空の下に、
果てしなく続くマンゴーの木々。

収穫された果物は
周辺の町に出荷し、
農場の経営を助けています。











太陽をいっぱい浴びたマンゴーは、
とっても甘くておいしいです。






グアバ、パパイア、スイカなどの果物だけでなく、
毎日の食事に使う野菜も全て農場内で作っています。

ナス、豆類、トウモロコシ、ゴーヤ、ケール、マンジョッカ、なんでもあります。
カカオでチョコレートも作るそう。




珍しいものもいっぱいありました。

中でも、この写真の
ハナオクラ(オクラの花だっけ?)
という植物はとても気に入りました。






この花びらをそのまま食べるのですが、
食感はシャキシャキしてるのに、
オクラみたいに粘りがあるのです。

色も鮮やかできれいです。








もちろん、お米も作っています。

この日に収穫したばかりのお米を
いただきました。
久しぶりにいい香りのする白米を食べました ^^






シイタケもあります。

研究を重ねた結果、
マンゴーの木で栽培するのが
いちばん良いということでした。
すごいなぁ。






牛、鶏、豚の飼育もしています。

鶏卵は生みたてなので生で食べられます。
(ブラジルのスーパーで売っている卵は
賞味期限が恐ろしく長いので、
怖くて生では食べられません…)






ここで生活する人たちの共通言語は日本語です。
子どもたちは、生まれたときから日本語で育ち、学校でポルトガル語を覚えます。




図書館には
日本語の本がたくさんありました。

ポルトガル語の本は
一割にも満たないくらいです。






そして、
毎年クリスマスの時期には、演劇や音楽の発表会が行われます。

この農場には、多くの芸術教室があります。
バイオリン、管楽器、ピアノなどの音楽教室や、バレエ教室も。

特にバレエは有名で、国内外問わず
多くの記念式典などに招待されたりしています。
日本でも何回も講演しているそうです。






農場の人みんなで建てた舞台は、
一週間ほどで完成したそう。

照明器具もバッチリ。

控室は
とっても味がある雰囲気でした。









すてきな陶芸の部屋もありました。

日本祭りなどで売り、
その売り上げを農場の経営に
回すのだそうです。








仕事で汗を流し、芸術を楽しむ。

とてもシンプルだけど、人間にとって大事なことなのかもしれません。

このシンプルさにひかれてか、
日本からの旅行者が引っ切りなしに訪れているみたいです。

日本のストレス社会に疲れてふらっとやって来てみたら、
あまりの居心地の良さに1年以上も滞在してしまった、なんてパターンもよくあるらしいです。

わたしが訪れたときも何人か旅行者がいて、
もはや現地の人と見分けがつかないくらいに馴染んでいました。






ただ、
こんなすてきな農場にも、やっぱり難しい面はあるようです。

20世帯以上がともに暮らしているので、人間関係のもつれもあるでしょう。
若者が外へ出て行ってしまい、少子化も進んでいます。
10年後にはどうなっているか分からないという声も聞きました。
さみしいなと思いますが、時代の流れには逆らうことはできません。




かたくなに祖国の文化守ろうとする立場も、同化に身を任せる立場も、
どちらも間違ってはいないと思います。


混血がどんどん進む今日のブラジル。
日系社会の在り方が大きく変わろうとしている現状を、
この農場を訪れてまた強く感じました。