2011-05-29

念願の東山農場へ

昨日の会議のため、同期ボランティアがサンパウロに集まっていたので
今日は何人かで社会見学に行ってきました。




会議のあった
リベルダージ地区から
車で2時間くらいの
カンピーナスという所にある、
東山(とうざん)農場です。

以前から
行きたかった場所なので
うれしいです。





この農場のメーカーである"Tozan"の醤油や料理酒、みりんは、
日本の調味料に近い味で、同期ボランティアからも評価が高いです。
また、「東麒麟」という日本酒も作っています。




さて、
1927年に岩崎久弥(岩崎弥太郎の長男。「東山」は弥太郎の雅号)によって創立された
この東山農場は、
NHK80周年記念ドラマ「ハルとナツ~届かなかった手紙~」の
撮影場所として使われたことで有名です。

このドラマは、
日本からブラジルへ移民としてやってきた人々の暮らしぶりや思いがよく分かるもので、
横浜での訓練時代にDVDを借りて観たのですが、とても勉強になりました。

米倉涼子や仲間由紀恵の他、わたしの大好きな北村一輝も出ています!!
まだご覧になっていない方はぜひ☆
ドラマについて詳しくはコチラ↓ ↓ ↓



この農場では、ドラマの9割以上のシーンの撮影が行われたそうです。





舗装されていない道に
簡素なつくりの家が並びます。

これらの家々は
現在も実際の住居として
使われています。








ハルたち一家が住んでいた家。

中は本当に質素。
移民たちは
木の板で作ったベッドに
草を敷いて寝ていたそうです。







これもドラマで使われた小屋。

撮影のために数々のセットが作られ、
そのうちいくつかは観光客用に
そのまま残されています。





 

日本から移民が来る前は、
この農場の働き手は奴隷でした。
そのため、農場内には
奴隷収容のための施設もありました。 
最初は窓もなかったというので
その生活条件の酷さにはぞっとします。 




 

みんな、
解説を聞きながら
熱心にメモをしたり写真を撮ったり。









ところで、
奴隷や移民たちは、この農場でどんな仕事をしていたのでしょうか。


彼らは、
過酷な労働条件のもと、
この左の写真の作物を
主に栽培していました。

早朝から夜まで、休みなく。
厳しい環境や病気と闘いながら。

彼らが一生懸命作った
この赤い実は、
一体何でしょう。





答えはコーヒーです。
ポルトガル語では、カフェ。
「フェ」にアクセントがあります。

コーヒーはあんなに黒いのに、その実がこんなに赤いなんて!!



カフェ以外の作物として
さとうきびやユーカリが
挙げられますが、
現在も約250haに及ぶ
広大な土地で
かつての移民と同じく
カフェの木を育てています。

見晴らし台からは
すごい数のカフェの木を
眺めることができます。






カフェの木は、放っておくと4m以上になります。
収穫が大変なので、2mくらいに剪定して機械で一気に実を取るそう。
この機械を発明したのは日本人だそうです。




本当は
色や大きさを見ながら
手で収穫した方が
おいしくて高価なコーヒーが
できるそうですが、
こんなにたくさん実がついたら
全部摘むのは大変です。






それでも、なるべく細かく分類して粒をそろえておいしいコーヒーができるように
様々な工夫がなされていることが、今回の見学で分かりました。



実際にいただいたコーヒーは
しっかりした味と香りで
とてもおいしかったです。







農場内は、カフェの木以外にもいろいろな花や果物の木でいっぱいです。


こんなに大きくて重たいアボカドも
ありました。

ブラジルのアボカドは
砂糖&レモンをかけて食べると
とてもおいしいです。







昼食も農場でいただきました。
野菜はすべて
この農場で作られているそうです。
青空の下で、仲間と食べる昼食は
格別でした。





この農場については、歴史も広さもすごすぎて書ききれないので
興味のある方はコチラのサイトをどうぞ。
  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓
www.bizpoint.com.br/jp/reports/oth/ti0511.htm




今日学んだことを振り返りながら、ぜひもう一度ドラマを見たいなと思います。



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