2010-10-27

アリかナシか

この間、大きな荷物を持って満員バスに乗りました。
バスには運転手さんの他に、運賃の管理をする車掌さんが乗っているのですが、
その車掌さん(女性)がわたしに席を譲ってくれました。

ああ、優しい車掌さんだなあ。と思っていると…

その車掌さんはおもむろに
満員&大揺れのバスの中、運転手さんの方へ移動していきました。
そして!!
運転手さんと手をつないだりキスをしたり!!!!運転手さん、片手運転です。
そうか。そういうことだったのか。
よく見ると、右手の薬指には同じデザインの指輪が光っていました(笑)



と、こんなふうに
仕事場でも自由な雰囲気が流れているなあと感じることの多い国、ブラジル。
ショップのお姉さんが店内の試供品で化粧に没頭していたり、
私用電話を片手にレジ打ちしてくれるスーパーの店員さんがいたり、
バスの運転手さんは通り沿いの店で窓から買い物したりします。


わたしから見て「ナシ」と思うことも、ここでは「アリ」。
ただの観光なら「興味深い!!」と言って見ていられますが、
働く立場になってみると、けっこう難しいです。
学校では、「自分の中の感覚(日本で教わってきたこと、教えてきたこと)」と
「目の前で起こっていること」のギャップをどう消化するのかが現在のわたしの課題です。

・授業中にガムやアメを食べる
・先生が話しているときに席を立ってゴミを捨てに行く
・授業中よくトイレに行く
・切った紙などのゴミを床に捨てる
・イスの上であぐらをかいたり立てひざをついたりする
・移動教室や下校後の教室が乱れている   などなど・・・。


現状を少しは把握して活動に臨んだつもりでしたが、
やっぱり実際にこのような光景を目の当たりにすると、正直戸惑います。
自分の授業が始まる前にいろいろな学年の授業見学をさせていただいたのですが、
どの学年も同じような感じでした。
文化の違いと言えど、やっぱり「それはナシでしょ」と思ってしまいます。


今のところは、
ゴミが出る活動をしたときは「ここに捨ててね」とゴミ箱を持って回ったり、
帰る前に「机を整頓しましょう」と言ったりして
少しずつ伝えるようにしています。でも、果たしてそれが良いのだろうか…。
先日の発音練習では
ガムを食べていて発音できなかった男子に「ガムは授業中だめだよ」と伝えました。
勇気が要りました。

子どもたちは、特別に悪いことをしようと思ってやっているわけではないと思います。
日本語に興味があって一生懸命がんばっているし、大好きな生徒たちです。
わたしが声かけや注意をすると、整頓やゴミ捨てなど素直に行動に移します。


今後、「アリ」と「ナシ」のさじ加減をどう調節していくか考えていきたいと思います!!

2 件のコメント:

  1. ごみについては
    2年近く住んだ後でも
    納得できないだろうと思います。
    他のことは
    「そうか、ブラジルはそうなんだ」と
    思えるようになるだろうとは考えてはいますが。
    目の前で捨てる人が多すぎて!!!

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  2. あれ、目の前で見るとショックだよねぇ。
    アメの袋とか普通に捨ててく人多いもんね。
    こっちにきて、教育って大事だなぁと思うことが増えた気がする。

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