2010-12-02

あるもの勝負!!

今日でブラジルに来てちょうど5か月が経ちました。
早いです。

ずいぶんと生活にも慣れましたが、やっぱり授業は全然だめです。
日本語教育経験がないことに加えて、教具が思うように揃わないことも悩みの種です。

コピーや印刷は、自分がしたいときにすぐできていた日本の学校とは違って、
担当の人に必要部数を頼んで用意してもらわないといけません。
しかも使う日の前日までに頼まないと間に合わないのです。
今までいつもギリギリで準備していたわたしは、
生徒数分のワークシートを用意するのにけっこう苦労しています。

色画用紙やペンなども、思うように揃いません。
今までどれだけ恵まれた環境にいたか、よく分かります。


文房具の質は日本の方がはるかに良いとは分かっていますが、
こっちにあるものでやれる方法を考えていかないと、海外で働いている意味がありません。
試行錯誤しながら、いろいろなものを作る毎日。
そんなわたしが今いちばん困っているのは、黒板です。


黒板の使い方は、今まで自分がやってきたそれとは大きく違って、
初めてブラジルで授業を見たときはびっくりしました。

①先生のメモがわりのような使い方
②使うのは主に問題の答えを書くとき
③授業が終わっても消さない(次に使うときに使う分だけ消す)
④チョークの色は関係ない
                   などです。




これは日本での板書です。

・課題と生徒の意見を書く
・見やすく工夫する
・基本は白で、必要な部分は
 赤とか黄色を使う

というようなことを考えて、
授業前には板書計画を立てる
ことが多かったです。




使い方も全然違いますが
いちばん違うのが素材。磁石がつかないです。
生徒の名前や写真や課題など、何でもマグネットで貼る習慣がついてしまっているので、
これには本当に苦労しています。
小さく切れてるマグネットシートを日本から持ってこようか迷ったけど、
持ってこなくて正解でした。

そもそも、ブラジルの授業を見学していると、
資料を先生が用意することはほとんどなく、すべて教科書の説明だけで終わります。
わたしの授業では教科書がまだないので、教具は自分で用意するしかありません。



そこで最近お世話になっているのがMULTI-TAKです。





練り消しみたいな素材で、
掲示によく使われます。

いろいろな材質の壁にくっついて、
しかもはがすときに汚れない
というスグレモノです!!















指でよくこねてから
紙など貼りたいものの裏に
小さくちぎってくっつけます。















黒板に貼ると、
マグネットで作った教具のように
ちゃんとくっつきます。

重ねて長期保管ができないのが
難点ですが…。




                                                             
今後、現地で手に入るものをいろいろ探して、効果的な教具を作っていきたいです!!

2 件のコメント:

  1. ホント、日本は物資に恵まれていますよね~!
    私もブラジルに来てから、欲しいものが思うように手に入らず(主に日用品ですが)日々知恵を使っているところです。
    私の場合は、多くはパワポとプロジェクターに頼っていました(日本の短大ですが)。一時、徹底して黒板を使ってみましたが、難しかったぁ~(学生に)ダメ出しされてばかりでした。でも、その駆け引きがワクワクでしたねぇ~
    Angelicaさんは、工夫することに前向きな方のようなので、きっと面白い黒板活用術を発見できると思います。
    がんばってくださ~い(^^)/

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  2. Piroさん、ありがとうございます!!

    パワポを使っての授業、興味深いです。
    今の学校はパソコンやプロジェクタも自由に使えないですが、たまに映像を使った授業をすると、子どもの関心も高まっていいですね。
    いつかやってみたいです!!

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