2011-02-14

学校視察レポート②

今日は、モジダスクルーゼスで活動している同期ボランティアの協力を得て、
ピンドラーマにある日本語学校とその隣の公立学校の見学に行ってきました。

日本語学校も公立学校も、なかなか見学できない場所なので
一日で2つとも見られるなんて、とてもありがたいことです。

今回は、午前中に見学した日本語学校の様子をお伝えします。




こちらの日本語学校には、3歳から17歳までの生徒が30人くらい通っていて、
そのほとんどが日系人です。
午前・午後に分かれていて、午前の部の生徒たちは午後から隣の公立学校に通い、
午後の部には高校生(午前中に高校に通ってからこちらに登校)がやってきます。

先生は、
日本から25年くらい前にブラジルにいらっしゃった大阪出身の方で、バリバリの関西弁!!
ポルトガル語も少し混ぜながら、テンポよく生徒と会話を進めていきます。
まだ日本語を始めたばかりという生徒も多いようで、
分からなかったり恥ずかしかったりしてあまり話さない生徒もいましたが、
それでもとにかくどんどん話させようとする姿がとても印象的でした。
やっぱり、言語は使わないと身に付かないものです。
わたしもポル語をもっと使わなきゃ!!




音楽や書道の授業もあるようで、
掲示物が日本の学校みたいでした。
しばらく見慣れていなかったので、
すごく新鮮に感じました。





ちなみに、音楽の授業では、嵐の歌などを歌うそうです。
実はこの先生、ものすごい年季の入ったジャニーズファンなのです。
子どもたちが登校する時間、教室のテレビでは嵐のDVDが流れていました(!!)。




本棚には、日本の本がいっぱい。
国語の教科書などもありました。
これらの多くは、
先生が日本から持ってきたのだそうです。








「りぼん」や「マガジン」も
たくさんありました。
これを持ってくるのは
大変だったことでしょう…。








さて、その先生の教室の隣では、
一期前のボランティアの先生が授業をしていました。
2つのクラスはレベル別になっていて、
年齢に関係なく、日本語能力試験の結果でクラスが変わるそう。




こちらの教室の
生徒数は12人くらい。
中には、
日本に何年か住んでいた子もいます。




上の写真は、先生の話を聞く生徒たちの様子。みんな姿勢がいい!!

というのも、先述の先生が初級クラスを指導するときに、
授業を受ける姿勢についてしっかり教えているからだそうです。
授業中に飲食は禁止とか、きちんと前を向いて座るとか。
日本の感覚からすると当たり前のことなのですが、
ブラジルの学校では、
授業中に席を立って水を飲みに行ったりトイレに行ったりすることが日常茶飯事です。
わたしも既にそれに慣れてきているので、
この日本語学校の生徒たちを見て、何だか不思議な感じがしました。
でも、やっぱり大事なことだと思います。




この教室では、
わたしたち見学者の名前を
黒板に書いてもらって
自己紹介をしました。





その後で、生徒たちも一人ずつ自己紹介をしてくれました。

内容は、「はじめまして。」から始まって
名前、年齢、好きなもの、嫌いなもの、質問です。
先生の「みんな同じ内容はダメだよ。」という注意どおり、
子どもたちは一生懸命に考えて自己紹介をしてくれました。
すらすら言える子が多くて、レベルの高さに驚きました。





自己紹介中の写真です。
話している子は写っていないけれど、
その子がどこにいるか分かるでしょう?

話し手の方をみんなが向いて聞く
という「聞く姿勢」の指導が
きちんとされているのだなぁと感心しました。





一生懸命に日本語の勉強に取り組む彼らですが、
日本語を学ぶ理由は自らの意志でなく、
両親や祖父母の影響が強いのだそうです。

それでも、頑張って日本語を勉強する子どもたち。
彼らが、日本語を学ぶ意義をそれぞれに見つけられるといいなと感じました。


                                                             

次回の記事では、この学校の隣にある公立学校の様子をお伝えします!!                                               

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