2011-02-17

学校視察レポート⑤

火曜日の午後、
配属先のある先生が、以前勤めていたという学校に連れて行ってくださいました。




車で15分くらいのところにある、
日本でいう小中学生の子どもが通う
公立学校です。









月曜日に訪れた学校同様、
校内はとてもきれいでした。









なぜかカバンを背負ったまま
授業を受ける少年。
以前紹介した支給カバンです。



                                          
                                                             
制服はほぼ全員が着用していましたが、
この教室には
この少年以外に支給カバンを持った子はいませんでした。
やっぱり政策の空回り感はあるなぁ。。。
                                                             

午前中は、1年生から5年生までの生徒、
午後は、6年生から9年生までの生徒が通っています。
そして夜間の部もあり、6年生から9年生までの授業を行っていて
大人も通っているそうです。
                                                             
生徒数は800人くらい。
1クラス当たりの人数は30人以下が多く、私語がちょっと多いものの、
全体的に授業に前向きに取り組んでいるようでした。
でも、やっぱり、私立と公立では人種というか肌の色がちょっと違うなと思います。
日系の生徒が全然いなくて、わたし、すごく目立っていました。





ランシの時間。
学年ごとに1階の食堂へ。
とても狭いスペースで、
子どもたちは
体力を余らせているように思いました。


                                          
運動場で思い切り走ることのできる日本の環境って、当たり前ではないんだなと
改めて感じさせられます。
                                                             


さて、
今回の学校見学で一番心に残ったのは、「いじめ」に関する授業です。
歴史の先生が独自に行っているもので、
どの学年でも「いじめ」について勉強するのだそうです。



5年生の教室の外には、
「いじめ」の授業で作った
掲示物が貼られていました。







                                            
周りの人へのメッセージを、
自分の言葉でそれぞれ書きます。
「あなたが家族や友人に囲まれますように」とか
「あなたが笑顔で
今年の最後の日を迎えられますように」など。






このカードの最後の一文、
「だって
あなたはとてもすてきな人なのだから」
という部分がいいなと思いました。





                                              


「いじめ」について学ぶときに、
愛子様の新聞記事も取り上げられたそうです。
ちょっと肩身の狭い思いをしました。。。







この授業のメインは、みんなで一つのゲームを作る活動です。






このグループは、
何やら紙を長く貼っています。








別のグループは
四角い箱を作っています。
聞いてみると、「サイコロ」なのだそう。








「いじめ反対!」の
旗をデザインするグループも
ありました。







こちらは
大きなポスター作りです。









このグループは
紙に数字を書いています。
どうやら
さっきのサイコロの目のようです。








一番最初の長い紙のグループ。
字を書き始めました。
「いじめに参加しない。3コマ進む。」
そうです。
みんなで「いじめ反対すごろく」を作っているのです。


                                                             

個人活動が優先されがちなブラジルの多くの学校では、
こうしたグループ活動を最近なかなか見てなかったのでとても新鮮でした。
やっぱり、一人ではできないことをみんなですることができるのが、
学校の良さだと思います。

                                                             


今回の見学で、公立学校にもいろいろあるんだなぁと学ぶことができました。

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