2011-02-15

学校視察レポート④

今日は、ブラジルでトップレベルの大学である
サンパウロ大学(USP)に行ってきました。

USPのキャンパスはサンパウロ州内にいくつかあるのですが、
今回はその中で一番新しいUSP Lesteを訪れました。
家からけっこう近いのです。

なぜ今日来たかというと、
新入生の入学風景を見たかったから。
日本の入学式とは違う、ちょっと変な習慣があると聞いたのです。





新しいだけあって、
大学構内はとてもきれい!!








食堂の天井はガラス貼り。
二階から見下ろせるようになっています。
学食って、なんかいいです!!
なんか懐かしくなりました。







掲示版には、
アパートなどの斡旋が。
サンパウロ外の出身者が多いため、
こうした情報が必要なのだそう。




                                          
                                          
                                          
校舎裏の少し広い広場に、
パネルが何枚か建てられていました。
難関を突破した新入生たちが
記念に名前やメッセージを書くのです。
あこがれの大学に入れて
うれしいだろうなぁ。





おや?
パネルの先に
何やら人だかりができています。


近づいてみると…



                                          
                                          
体がペンキだらけになった男性を発見!!
Tシャツは中途半端な丈になっています。


 
                                         
                                          
                                          
                                          
こちらでも同じような光景が…。
右に写っている女性の手には、
なんとハサミが!!
                                          
                                                             
                                          
                                                             
ブラジルでは、
大学に入学すると、まず初めにこうした先輩の「洗礼」を受けるのだそうです。
ペンキを頭からつま先まで塗られたり、
服や髪を切られたり、
泥の池に落とされたり…。
                                                             
なぜそんなことをするのか分からないけれど、多くの大学で行われています。
                                                             
中には、走って逃げる新入生もいるらしいです。
ブラジル人は瞬発力はあるけど持久力がない人が多いので
すごいダッシュで追いかけてくる先輩でも、100mくらい走れば振り切れるそう(笑)。
でも、そのかわり「『洗礼』を受けなかった新入生」として臆病者扱いされるなど、
いろいろと厄介なことが学生生活に付きまとってくることもあるらしいです。
意味がわからない!!
                                               
                                               
                                               
                                               
女の子だって容赦されません。
奥に写ってる子なんて、
黒いペンキで髭描かれてるし。

                                                
    
 
                                         
                                              
                                              
見た感じ、
この人はたぶん何年も勉強して
念願の入学を果たしたのだと思います。
普通に髪切られてるけど
抵抗する気は全然ないっぽいです。


 
                                             
                                              
みんなこのままの状態で帰るらしく…。
電車に乗るのは超恥ずかしいと思います。
ほんと意味がわからないです。

日本では、新歓コンパでビールの一気飲みをした新入生が
急性アルコール中毒で命を落としたというニュースをよく聞きます。
ブラジルでも同じようなことがあって、
暴力行為まがいのようなことに発展し、重症を負うケースもあるそうです。
命を落としてしまった新入生もいたため、
最近はこうした「洗礼」を禁止する大学も出てきたようです。
それはそうですよね。
せっかく一生懸命勉強して入ったのに、こんなことで命を落としたら本当に悲しいです。
                                                             
ブラジルでは、学生時代も社会人になってからもあまり上下関係は無いと感じます。
それなのに、なぜ大学一年生だけ…。
考えれば考えるほど、意味がわからないです。



記念に買った
環境管理学部の「新入生セット」。
学部ごとにブースがあって
パンフを配ったり
グッズを販売したりしていました。                               
                               
これを着て大学内を歩いていたら、
わたしも
ペンキまみれになったことでしょう。

                                                             
                               
                                                             
また一つ、ブラジルの新たな一面を発見できました。




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