2011-03-30

普通学級での授業

4年生と5年生の普通学級を対象に、地震についての授業を行いました。                     各3クラスずつです。 ブラジルでは大きな地震はほとんど起こりません。                     だから、毎日のように地震のニュースをテレビで見ても実感がわかないのが現実です。            生徒の中には、 地震と津波は全く関係ないと思っている子や、                            先に津波が起こると思っている子もいるくらいです。                                                                                                     そこで、テーマを「なぜ地震は怖いの?」に設定し、                                  大きな地震が原因で、今日本に何が起こっているのかを一緒に考えました。                   パワーポイントでグラフや写真、映像を見せながら                                   地震が引き起こす様々な問題を挙げていきました。                                                                                   久しぶりに                学習課題やキーワードの紙を    用意しました。              何度も同じ授業をするときはやっぱり便利だなぁと実感。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  避難訓練を行ったり緊急用持ち出し袋を常備したりしている日本のことを紹介し、                2005年福岡での体験談(福岡県西方沖地震)を話したりしました。                         あんなに避難訓練を毎年やってきたのに、                                        いざ現実となると足がすくんで何も考えられず行動できなくなったことを今でも覚えています。                                                                              同時に、津波の映像や、今の日本の状況を写した写真を見せました。                       地震の恐ろしさは、揺れたときの怖さだけじゃない。                                   家族や家、食料、安心できる生活、健康など、                                      たくさんのものが地震によって奪われるのだということを伝えました。                          また、食料品を買い占める人や犯罪が増えているということも話し、                         地震は人々のモラルまでも奪うのだということも付け加えました。                                                                                            授業の最後に、感想と日本へのメッセージをカードに書いてもらいました。                     まだ4クラス分しか読めていないですが、                                        みんな一生懸命に書いてくれたことがよく分かります。                                 いくつかを紹介します。(訳が正確でないと思いますがお許しください)                                                                                             心配しなくていいよ。          わたしはみんなを信じています。   すべてがよくなるように、        わたしたちブラジル人は        応援しています。                                                                                                                                                                             すべての家族が出会えますように。                        そして食料や水も届きますように。                                                                                                                     日本で起こっていることを       とても心配しています。        でも、きっとすべてうまくいきます。  信じて、神様がついているよ。     希望は絶対に死なないんだ!                                                                                                                                                                                             今日の授業の内容が、果たして本当によかったかどうかは分かりません。                     どれだけ生徒たちに伝わったのかも、正直なところ分かりません。                          言葉のやりとりが難しく、心に残る問いかけや語りかけもできなかったと思います。                でも、普段のノートの字よりも丁寧に書かれた感想カードを読んでいると、                     なんだかうれしくて涙が出ました。                                                                                                               今後は、今日の授業を受けて鶴を折ったり日本語の歌を歌ったりします。                      子どもたちが真剣に取り組んでくれたこともうれしいですが、                             わたしの授業のためにいろいろ手伝ってくださる先生方にもとても感謝しています。               折り紙の紙だって、日本のように簡単に手には入りません。                             音楽の先生も快く協力を引き受けてくださいました。                                  この学校のいろんな人たちの心の温かさを感じます。                                                                                                        明日もがんばるぞ!!

2 件のコメント:

  1. ブラジルの心優しい子供たちのメッセージうれしいですね。
    周りの方々の温かい気持ちにも感謝ですね。
    お父さんも福島で頑張ってます!
    私も優しい心を忘れないようにしなくっちゃ♡

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  2. 基本、ブラジルは大人も子どもも優しいよ。
    「ありがとう」と言うと「こちらこそ」、
    「ごめん」と言うと「全然いいよ」って必ず返ってくる。

    あと、
    お父さんが無事に帰って来られますように。。。

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