2011-07-28

神秘の宝庫 イースター島③

イースター島には、約1000体のモアイ像があると言われています。




でも、
立っているのは
わずか数十体ほど。

残りは全て
倒れていたり埋もれていたり。
中には
作りかけのまま
放棄されているものまで
あります。






「モアイ」の「モ」は未来、「アイ」は生きるという意味だそう。
つまり、「未来に生きる」ということ。
かつて、
モアイは海に背を向けて立てられ、島の人々を見守る役目を担っていました。
モアイはイースター島の人々の繁栄を願って作られた像なのです。

それなのに、
結局はモアイを作りすぎたことによる森林の消滅とそれに伴う食糧危機で、
イースター島は繁栄ばかりか絶滅の危機に追いやられることに。
部族間の争いが激しくなり、モアイは倒されていきます。

モアイを作る石切り場(製造場)のラノ・ララクには、
山の斜面に作りかけのモアイが何体もありました。





鼻まで埋もれてしまって
とても苦しそう。







倒れたモアイの横には、
「登ってはいけません」の
標識がありました。

昔、倒れたモアイに
落書きをした日本人がいました。
そんな観光客のために
こうした標識が必要と
なったのでしょう。
ちょっと悲しいです。





こちらは数少ない足つきモアイです。
なんと正座しています!!
少し前までは囲いはなかったみたいですが、
やっぱりこうして守らないといけないのかなあ。




これらのモアイたちは、目も入っていないし口も堅く結んだ表情なので、
とってもさびしそうに見えました。



 

でも、この写真を見てください!!
堂々と立つ15体のモアイ像です(アフ・トンガリキにて)。



このモアイを立てるために、
「タダノ」という日本のクレーン会社が修復事業に携わったそうです。
ちなみに、この会社は高松塚古墳の解体や
カンボジアのアンコール遺跡群の修復にも協力したとか。すごすぎ!!


それにしても、こうしてしっかり立っていると
本当に島を守ってくれそうな威厳に満ちている気がする。。。



イースター島は、
哀愁ただよう感じとミステリアスな感じ、
そしてポリネシアの明るい雰囲気が混ざった不思議な場所です。
そう簡単に行けるところではないですが、
とてもお気に入りの場所になりました。






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