2011-10-22

読書の春


 
先月末ぐらいから、そう、ブラジルで春が始まってから、
「無性に日本語の活字が読みたくなる病」にかかっています。

ネットでニュースを読んだり、ブログを書いたりはしていますが、
そういう「活字」ではなくて読書がしたくなる、という症状です。



日本で勤めていたころは、
時間がないことを理由にしてあまり本を読んでいませんでした。
国語の教員として本当に情けないことなのですが…。
そんなわたしに、
まさか読書の禁断症状が表れるなんて、思ってもみなかったことです。


幸い、サンパウロには日本の書籍がたくさん置いてある図書館もあるし、
ちょっと探せば古本市などで掘り出し物に出会えることもあります。
また、こっちに来てから電子書籍も利用するようになりました。
紙の本みたいな味は無いけど、読みたいものがすぐ手に入るので便利です。
江國香織や綿矢りさ、浅田次郎などを電子書籍でよく読みます。


今月に入ってから、20冊弱読んだかなあ。
たぶん、今が人生で一番たくさん読書をしている時期なんじゃないかと思います。

ブラジルの学校は、
生徒の下校後に先生が残って仕事をする習慣が無いので、
放課後の時間の使い方にゆとりができました。
さらにサマータイムも始まったおかげで、
午後の読書時間を充実させることができています。
学校に遅くまでなんとなーく残って、なんとなーく仕事をしていた時間が
今までどれだけ多かったことか…。


読書をすると、
知らない世界にたくさん出会えるし、自分の日本語感覚も磨けます。
やっぱり本はいいなあと、今更ながら思い知らされます。




最近読んだ本たち。
ずっと読もうと思っていて
手つかずでいたものも
読むことができました。

真ん中の2冊は
今日新しく買ったものです。
田辺聖子の光源氏シリーズ。
結構おもしろいです。





日本の新刊がリベルダージの書店で売られるまでに、
だいたい3か月くらいかかります。
雑誌なども、やっと9月号が発売になった感じです。
驚くべきは値段。日本で買う値段の2~3倍ぐらいします!!
お財布はさみしくなったけど、しょっちゅう買うわけではないので。



 
ポルトガル語習得のためには良くないけれど、 
日本語独自の表現の美しさに浸ってみる時間は、何ものにも換えられません。

そんなことを考えながら、一人「読書の春」を実践しているこの頃です。




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