JICAの日系社会青年ボランティア(現職参加)としてブラジルで2年間活動し、2012年3月末に帰国しました。 貴重な経験ができたことを幸せに感じ、ブラジルで体験したことを伝えていきたいなと思っています。 ブラジルに興味のある方やボランティア応募を考えている方などに、少しでも多くの情報を提供できるように書いていきますが、超多忙なのでたま~にしか更新しません…。
2010-09-30
山羊座の女☆
かけ算や読み書きの勉強を一緒にしたり
勝手に席を立つ子やすぐにしゃべってしまう子に声をかけたりしながらも
7歳児の自由な発想に癒されています。
そんな中、コーディネーターの方からうれしいお話が昨日ありました。
日本語の授業を火曜日と木曜日の週2回行うことに決まったのです。
そして、新たなニュースが今日もう一つ。
別の講座を月曜日と金曜日の週2回開いてほしいという内容でした。
Nossa!!!(ブラジルでは、びっくりしたときにこう言います。どうでもいいですが、
個人的に「No」を長めに発音しながら目を大きく開き「ssa」はごく軽くにとどめるのが
気に入っています)
カリキュラムがゼロの状態から2本の授業を同時に進めるのは、
正直なところちょっと自信がないです。。。
星占いによると、
10月の山羊座は仕事が忙しくなり、プライベートの時間を充実させるのが厳しいらしいです。
なかなかズバリと言ってくれます。
でも、10月には既にプチ旅行の約束もあるし、なななんとカラオケ大会に出る予定も
入っているんですねー!!
そういえば、JICAのレポート提出もあった…。
うーん…。
かなりハードな月になりそうです。
が、もともとの山羊座の特性は「根性と前向きさとユーモア」だそう。
それを信じて頑張るしかない!!
やります!!
2010-09-29
何ができるか
「あー、オレ日本語も全然だめだ。。。」
これは、6年生のある男子生徒の言葉です。
先日のキャンプで彼と話してからずっと、この言葉が頭から離れません。
派遣先の学校に、7月に日本からブラジルに来た男の子が2人います。
生まれた場所はブラジルですが、育ったのは日本。だから、ポルトガル語がよく分かりません。
両親との家での会話もほぼ日本語のみだそうなので、ポルトガル語に囲まれての学校生活は
とてもつらいものでしょう。
ブラジルの子供たちがいくら親しみやすいからといって、
やはり言葉が通じなければ人間関係を築いていくのは難しいものです。しかも思春期。
言葉がなくても心は通じるとも思う反面、
同じ7月にこちらに来て言葉の大切さを実感している自分だからこそ、
おごりかもしれませんが、2人の気持ちがすごく分かる気がします。
授業や宿題も、言葉が分からない状態で理解するのは至難の業です。
そんな2人と、先日のキャンプで一緒に活動する機会がありました。
下級生に向けてのメッセージを書いた掲示物を作るというものです。
自分の言いたいことが自信をもってポルトガル語で書けない彼らは、
他の子どもが書いたメッセージの隣に、日本語の文を書いていました。
「・・・次の学年でも友だちとい(い)思(い)出をたくさん作(っ)てください。・・・」
「い」や「っ」が抜けるのは、国語(日本語)を習い始めた頃にはよくあること。
でも、この文を書いた彼は本当は中学生の年齢なのです。
この学校に編入する段階で、ポルトガル語の読み書きのレベルを考慮して、今の学年に
入ることになったそうです。 ブラジルで生まれた彼は、ポルトガル語を少し覚えた段階で
日本に渡り、また日本語の習得も十分でないままブラジルに戻ってきました。
わたしが「丁寧な字だね。いいこと書くし。で、ここに「い」と「っ」が入ると完璧!!」と言ったとき、
彼がぽつんとつぶやいたのが冒頭の言葉です。
2つの国を行き来するうちに、日本語にもポルトガル語にも自信を持てなくなってしまう状況は
残念ながら少なくありません。彼だって、いつか日本に戻るかもしれません。もしそうなったとき
日本語も忘れてしまっていたら…。
彼の焦りや不安が込められたこの言葉は、とても重く感じられました。
わたしにできることは何だろうか。
できることなんてあるのだろうか。
いろいろ考えましたが、答えはみつかりません。
とりあえず今日は2人の様子を見に、許可をもらって6年生の教室へ行きました。
美術では、三角定規と分度器での作図の授業でした。
「paralela」「obtuso」「agudo」などの言葉が分からなければ作図方法を知っていても
問題は解けません(ちなみに、それぞれ平行・鈍角・鋭角という意味です)。
それに、日本では∠AOBと書くのもAÔBとなっていたし、かなり混乱します。
彼らは、黒板をノートに写すので精一杯のようでした。
体育の授業では、活動が多いので2人ともいきいきと参加していました。
体育館を何周も走る持久走で、周りの生徒たちが次々とギブアップする中、最後まで
スピードを保って頑張って走る彼らのすばらしさに感動しました。その真剣な表情は、
厳しい環境の中でも自分に誇りをもって生きていこうと語っているようでした。
そして、2人にとって一番の難関はスペイン語の授業です。
ポルトガル語とスペイン語は似ている部分が多いので、ブラジルの子どもはどんどん
単語を覚えていきます。2人はポルトガル語も習得できていない状態で、スペイン語も覚え、
さらに英語の授業も受ける…。彼らの置かれている状況は本当に難しいと思います。
2人の他にも、8月に来た5歳の女の子や昨年来た13歳の女の子もいて、
日本で育った生徒がこの学校に編入してくるケースは多いようです。
わたしにできることはあるのか、あるとしたら何なのか、
まだよく分かりませんが、彼らが「今日は楽しかった」と言える毎日が続くように
応援していきたいと思います。
2010-09-26
自然教室
2年生から6年生までの希望者が参加します。
スキーやキャンプなどの自然教室は、わたしの大好きな学校行事です。
タオルやジャージを丸めてコンパクトに収納したり、
小さいボディソープを買いに行ったり、
靴下や着替えの数を確認したり、
カバン1つに収まるように工夫する、準備の時間もけっこう好きです。
7時出発と言われたので、荷造りを早めに済ませて
当日は5時前に起きて張り切って学校に行きました。
・・・。あのー、7時ですけど…。
人が全然集まらない…。
7時半を過ぎても出発の気配はなく、おしゃべりをしているうちに時間が過ぎていきます。
しかも、登校する生徒たちの手には、

リュックやスポバではなく、
こんな旅行カバンやスーツケースが!!!
これを1人2つとか3つとか持ってきます。
何がそんなに入っているのか…。
一番右の紫のが、
前日の苦労の賜物、わたしの荷物です(笑)
自然教室の鉄則「5分前行動」がブラジルで通じるはずもなく
こんな調子でゆったりと集合し、実際に出発したのは8時半過ぎでした。
本当に、いろんなことでカルチャーショックを受けます。
2時間ほどバスに揺られ、到着したのは静かな山の中。
学校のある場所とは全く雰囲気が違います。

広い敷地内には、
プールや運動場、
アスレチックに体育館、
卓球台もビリヤード場もありました。
ここで生徒たちと2泊3日を過ごした中で、本当に驚くことがたくさんありました。
《その1》 食べ物の量がすごい!!
キャンプと言っても飯ごう炊さんはありません。食堂で作られる料理を自分の好きなだけ
とっていくという夢のような生活。毎食後に必ずデザートが何種類も用意されます。
そしてもちろんランシ(おやつ)の時間もあります。もともとたくさん食べる方ですが、
ブラジルに来てさらにパワーアップしたと思います。この3日で確実に太りました…。
《その2》 遅寝遅起き!!
毎晩フェスタ(パーティ)が催され、子どもたちは12時すぎまで起きています。
1日目の夜は、顔に落書きしたり服をわざと裏返しに着たり左右別々の靴を履いたりする、
仮装パーティーでした。「違いを超えて楽しむ」という目的だそう…。
2日目の夜は、おとぎ話の主人公やアニメキャラクターの衣装を着る、コスプレパーティー
あの大きなカバンには、衣装が入っていたのかぁ、と納得。
夜中までパーティーを楽しみ、翌朝の起床時刻は8時半ごろでした。

フェスタでは、
キャンプファイヤーでなく
ミラーボールの明かりに照らされて
みんなで踊りました。
《その3》イベントがおもしろい!!
3日間の間、インストラクターが様々な活動を用意してくれました。
そのうちの1つを紹介します。

初めに、広場でルール説明。
森のあちこちに散らばっている「色の妖精」を見つけて、
色を集めるというのが主なルールのようです。

これは「赤の妖精」。
ただでは色をもらえないようで、ダンスやクイズなどのお題が
出されていました。

お題をクリアすると、顔や腕に色を塗ってもらえます。

集める色は、赤・青・黄・緑・橙・白の6色。
でも、森には「色泥棒」がうろついていて、つかまると黒インクを
塗られて減点対象になってしまいます。
「色泥棒」から逃れる方法は、誰か仲間と一緒にいることと、
しゃがんで秘密の歌を歌うことです。ルール説明のときに教わった
歌を歌うと、「色泥棒」からは姿が見えなくなるという設定です。
このインストラクターの演技がすごかった!!
もう「色泥棒」は行っちゃったかなあ、と周りを確認しつつ
歌い続ける男の子たち。みんな本気です。
最終的にサイレンの合図で広場に戻り、色の数を数えます。
左の子はパーフェクトですが、右の子は黒インクがあるので
減点になります。
他にも、
人間の言うことを信じない幽霊たちを見つけて説得し、広場に連れて行くゲーム(肝試し)や
鳥に扮したインストラクターを探して卵を集めるゲームなどがありました。
どれも頭と足を使わないとクリアできないし、山の中で1人にならない工夫が盛り込まれた
すばらしいものでした。ぜひ、いつかやってみたいです。
この3日間で、また新たなブラジルの一面を見ることができました。
2010-09-23
帰ったら…

2010-09-21
社会見学④
お買い物の練習です。
どうでもいいけど、
このスーパーは日頃わたしが近づかないようにしている場所です。
・買い物用カートの大きさがハンパない
・電化製品・おもちゃ・食器・衣類から食品・お酒まで、なんでもある
・みんなものすごい量を買っていくので、感覚がおかしくなってつられてしまう
・調味料やお菓子など珍しい種類がそろっており、誘惑が多い
など、いろいろな条件が重なってついついたくさん買ってしまうのです。

さて、その危険なスーパーへは
スクールバスに乗っていきました。
天気は少し暑いくらいで、
お出かけ日和です。

手をつないで
裏口から入ります。

小麦粉や砂糖など
ケーキの材料を探して
カートに入れていきます。

食品の扱い方などを
先生が説明する場面も
ありました。
全ての材料がそろったら、一人一人お店の人にレジでお金を渡して終了です。
今回のお買い物練習は、いろいろ考えるきっかけになりました。
今は頭の中がすっきりしていない状態なのでうまく書けませんが、
ブラジルの学校事情について、もっと知りたくなりました。
そして、
スーパーの帰り、ものすごい勢いで雨が降りました。
行きはあんなに晴れて暑かったのに、今はとても寒いです。
さらに、今日のお昼は食べ過ぎたのでお腹が痛いです。
(写真の料理に巨大サラダとフェジョンとアイスつき)

あーーーーー
今日は、
頭の中も天気もお腹も
ずーんと重たい感じです…。
まあ、明日の朝には全てきっと何とかなっているはず!!!
2010-09-18
舞台裏、見ちゃいました
子どもだっておばあちゃんだって、自然にステップを踏み始めます。
24時間踊るのが大好き!!
やっぱり、3×8=24だからかなあ。
うわー、くだらない。。。
ということで、今回はサンバの話題です。
今日、生徒の一人が「Escola de Samba(サンバの学校)」に連れていってくれました。
地下鉄Barrafunda駅近くの、Mancha Verdeというサンバチームで、
もともとは、この駅付近を本拠地とするサッカーチーム、Palmeirasの応援団体なのだそう。
だから、今日の服装は「黒は着てきたらだめだよ。敵(コリンチャンス)の色だからね。」
と念押しされました。

会場は
工場のような大きな建物です。

隣の工場(?)では、
カーニバル用の準備が進められていました。
巨大なキャラクター!!
このチームのシンボルだそうです。

こちらはフロートの骨組み。
完成までにはまだ遠いですが、
その大きさから
かなり大規模なものができると予想されます。

この針金は、衣装の芯。
服や帽子など、
いろいろなものがありました。

布がストックされている部屋に入ると、
膨大な種類の布と
それぞれのパートごとのデッサンや
試作品らしきものがありました。

布やビーズや羽根などで飾られた衣装は
どれもすてきです。

建物の外では、
バテリア(打楽器)が
パート練習をしていました。

こちらは鈴みたいな楽器で
女性が担当するパートのようです。

大きなバテリアの練習は、
とても迫力がありました。
時間になると、それぞれのパートが集まってきて、合わせ練習の始まりです。
今日はまだギターや歌が入っていない状態でしたが、それだけで十分楽しかったです。
ブラジルに来たからには、やっぱりカーニバルは見ておきたいという思いがあったので、
舞台裏を見ることができて貴重な体験になりました。
カーニバルは2月。
これが完成形になったところを、絶対見たいです!!
そして、今日はもう一つ、うれしいことがありました。
サンバに参加している男の子のお父さん、Miyaさんと知り合えたことです。
Miyaさんは日本人で、わたしとおなじ29歳のときにブラジルに来られたそうです。
日本語を話す人が周りにいない生活では、
疑問に思うことがあっても、うまく説明できなかったり説明をうまく聞き取れなかったりで
すっきりしないことが多いです。なかなか聞けない質問もあるし。
今日は、Miyaさんにいろいろ質問したり教わったりできて、とても実りのある一日でした。

Miyaさんとわたし
サンバのバテリア隊をバックに。
おひとりさま反省会
夜は、ビール片手に授業のビデオを見て「おひとりさま反省会」です。
今までは、授業を見てもらったりアドバイスをもらったりする機会が多かったですが、
こちらではそうは言ってられないので
今後ちょくちょくこの会を開くことになりそうです。
ブラジルはビールもお菓子も安いので平気!!
それにしても・・・
なんと反省点の多いこと!!
いかに自分が現場を想定した指導案づくりができてないか、
今回の授業で知ることができました。
導入部分では、ブラジルにある日本のものをいくつか取り上げて紹介したのですが、
わたしの説明で果たしてどこまで伝わったか…。
Nissinの「Miojo」が食品名でなく会社名で本当はラーメンという食べ物だということや、
TOYOTAは日本の市の名前で、わたしの故郷の隣だということや、
kani-kamaをkaniって言うブラジル人が多いけどそれはカニじゃないってこととか。
子どもたちの頭の中では(大人もかな)、
日本人と中国人と韓国人がごちゃまぜになっていることが多いです。
両手で目を細長くつり上げて、「みんなこういう顔だ」とよく言われます。
授業の最後の質問コーナーでは、「サソリをよく食べるのですか」と聞かれたし、
おだんご頭で赤い服の「プッカ」といういかにも中国的なキャラクターだって、
日本のものだと思っている子がけっこういます。
外国で日本について教えるためには、
まずはその国で日本がどういうふうにとらえられているかをちゃんと知ることが
本当に大事だなあと思います。
それを知っておくと、効果的な導入部分をつくる助けになるとつくづく実感しました。
日本での準備も大事だったけれど、
現地に来ていろいろリサーチすることがわたしの目指す授業にはもっと必要かな。
それから、学習課題について。
季節をとおして日本の特徴やブラジルとの違いを紹介するのが今日の本題でしたが、
それもいまいち・・・。
日本の祝祭日について説明するのはとっても難しかったです。
事前に訳をつくって練習しておいたのですが、
やっぱり子どもの質問は予想を超えるものが多くて、ちゃんと答えられませんでした。
授業の一部をアップしてみました。
本当は、全部載せてご意見いただきたいのですが、
重いとアップできないので1分くらいしか載せられないようです。。。
そしてこれが今回の板書。
黒板の使い方も日本とは全然違うので、
これから板書ももっと練習しなくてはと思いました。

サソリは食べないけど
日本でハチの丸焼きを食べたよ。
あとハチノコとか。こんなの。
と説明しているところです。
まだまだこれから。
がんばります!!
2010-09-17
動き始めました
これから日本語授業を始めるということなので、 いろいろなことを手さぐりで進めています。
授業見学で生徒の実態を把握しつつ、
カリキュラムや指導法について勉強したり案を練ったりする日が多かったです。
そして今日は、いよいよ目に見える形でのスタートの日です。
日本語授業は希望制なので、
まずは受講生徒を集めるための「お試し授業」を今日は実施。
売り込み開始です!!
授業を受けてみて、興味がわいたら家庭で相談して希望用紙を提出するそう。
生徒を見ていると、好き嫌いの線引きがシビアだなあと感じるので、
ひょっとしたら希望者ゼロなんてことも。。。
勉強してみたいなあ、楽しいなあと思ってくれるように、かつ媚びずに…
という指導案をつくるのに苦労しました。
ゆくゆくはいろんな学年で授業することを視野に入れているそうですが、
出だしは午前・午後とも4年生から始めることになりました。
とても元気のある学年です。
導入単語5つ以外は全部ポルトガル語なので、カンペが命!!
でも、困ったときの通訳や参加希望についての説明をするために
校長先生がご参観くださったので心強かったです。
その他にも5人の職員の方々が記録や参観でいらして
教室は研究授業さながらの雰囲気になり、しかも先生方の希望で浴衣を着ていたこともあって
久しぶりに変な汗をたくさんかきました。
ブラジルのクリーニング屋は、浴衣を洗ってくれるのだろうか…。心配。
とりあえず午前の部、終了。。。
何とかがんばった。
お昼ごはんはいつもよりぜいたくしようかなあ
なんて考えがちらついたけど、
いやいや、まだ午後の部が残っている。。。
こういうとき、ブラジルのジュースはとてもいいです。
生のフルーツを使ってその場で作ってくれるので、
ビタミンいっぱいで疲れがすぐとれます!!
近所のランショネッチでは、35種類のジュースがどれもR$2.5なのです。
安いのに贅沢感があって気に入っています。

ここはやっぱり
わたしのラッキーフルーツ、イチゴをチョイス☆
いつもは砂糖抜き派のわたしも、
今日は思い切って入れてもらいました。
あー生き返った。
ジュースを飲みながら、ビデオで自分の授業をチェック。
うわー、リアクションでか!!
言葉だけでは全然伝わらないからか、とにかく動作がでかいし
少しも止まってる瞬間が無い…。
うーん、午後はもう少しエレガントにしなくては。
午後の様子や授業の内容は
また後で更新します。
では、行ってきまーす!!
2010-09-12
社会見学③
UNICAMPとは、サンパウロ州カンピーナス市にある公立大学のことで、
先日訪れたUSP同様、とても人気のある大学です。
この日はオープンキャンパスで、構内は見学に来た高校生でいっぱいでした。
文学、教育学、各種工学、生物学、食品化学などに加え、
美術や音楽まで色々な学部がある大きな大学なので、全部見るのは1日あっても無理。
生徒たちは自分の興味のある学部塔へ行って各々見学します。
わたしは、高2の女子5人組のグループに混ぜてもらいました。
歳を聞かれたので答えると「全然見えなーい!!18歳かと思った。」と言われました。
とてもいい子たちです。

ここが中央会場の入り口です。
大学構内の地図をもらいました。

中央会場の中は企業展みたいです。
各学部がブースを出していて、
映像やちょっとした実験を見せて
大学生が説明をしていました。
と、とにかく広い!!

これがブースの一つ。
生物学です。
動物の骨や
臓器を見せてくれました。

ブースを軽く見て回ったら、
メンバーの行きたい学部塔を
どう回るか、地図で作戦会議。
5人とも、
ちゃんと自分の目標を持っているようです。
そして、わたしにもどこに行きたいか聞いてくれました。
ブラジルでは、初対面でも普通に輪に入れるところがすごい!!

こちらは機械工学の実験室です。
機械の模型を
実際に操作させてくれました。

大きな図書館もありました。
日本の本がたくさんあってびっくり。
いちばん気に入ったのは、美術学部が卒業制作(たぶん)としてつくった映画の上映会。
写真が撮れなくて残念でしたが、なかなか雰囲気がよかったです。

構内は広くて開放的でした。
道も広いです。
青い空の下をゆったりと
歩く学生たちは とても優雅。
前から思っていましたが、
ブラジルの若者は独特の落ち着きがあって
日本のようにチャラチャラした軽さがない気がします。とくに女子。
中国が発表した世界の大学ランキングでは
ブラジルの大学はあまり上位には入っていないようでですが、
広く明るくゆったりした空間の中でのびのびと勉強できる環境は魅力的に感じられます。
でも!!
ブラジルでは幼稚園から大学まで公立学校は無償なので、
公立大学は超人気で倍率が高い!!
有名なUSPやUNICAMPに入るためには、超難関を突破しなくてはならないのです。
見た目はゆったりのんびりだけど、実際は入学するのも卒業するのもハードです。
5人の女の子たち、がんばってほしいです!!
2010-09-11
手札は多い方がいい
(Bruno君、あの動画まだ残ってたらすぐに捨てるように!!)
さて、ババ抜きのときは、手札が早くなくなってほしいものですが、
仕事の上では手札は多ければ多いほどいいと思います。
特に、今の職場はわたしに何ができるかによって仕事内容が大きく変わってくるので、
手札増やしのチャンスは大事にしたいです。
横浜の訓練で、
手札を増やすために準備や勉強をしないのは愚かなことだと講義で言われたことを
そうだなあと改めて実感しています。
そんなとき、同期の存在はとてもありがたいもの。
自分ひとりの知恵と経験だけでは得られないスペシャルカードを
手にすることができるからです。
今回のスペシャルカードは、アルゼンチン派遣のSalomeちゃんからもらいました。
祭り寿司です。
メールに添付されていた写真と関連HPを見たらすごく作ってみたくなって、
仕事帰りにさっそく材料を買いに行きました。
今回作ったのはこの2種類。
見た目は日本風ですが、
味は大好きな韓国料理
「キムパプ」風です。
1つ目のデザイン。

ピンクはハムで、その中の黄色いのは
卵の黄身とご飯を混ぜたものです。
緑はホウレンソウの茎。
外側のご飯は、
ごま油・塩・ゴマを混ぜてあります。
ハムにとっても塩気があるので、ブラジル人にはウケがいいと思います。
もう1つのデザインは、ちょっと手間がかかりました。
工作のようなので、わたしが作ってるところを見た人は食べる気しないかも…。

黄色の部分は、黄身とご飯を混ぜて
それを薄焼き卵で巻いたものです。
緑はホウレンソウ。
ご飯には、上のデザインのものに
甘辛く炒めた牛挽き肉を加えました。
メールに添付されていたお寿司は、
5枚のはなびらに葉っぱもついたデザインで、手作りのでんぶも使うという
とっても凝ったものでした。
まだまだ自分のスペシャルカードにするには練習が要りそうですが、
何かのときに使えるかも、というくらいのレベルの手札が増えました。
どうせなら、自分流がいい!!ということで、
ほんとはブラジルの国旗デザインのお寿司が作りたいのだけど、
青い食材ってなかなかないし…。
これから徐々に開拓していきます!!
2010-09-09
KUMON行くもん!!
この町に来て1か月以上。
そろそろ笑顔だけでは通じなくなってくる頃かなあと思うし、
周りの人たちともっと深く会話したいという思いもあって決めました。
世間話では、言いたいことが山ほどあるのに言葉が見つからない。
授業では、生徒たちの心に響くようなことが言えない。
買い物や電話では、柔らかい表現にしたいのにストレートな伝え方しかできない。
こういうのが、すごくもどかしい。
話すのと聞くのは日常生活でできるけれど、語彙を増やすのはなかなか難しいです。
その点、KUMONは書いたり読んだりするのを中心に勉強できるところがいいです。

契約書にサインをした後、
さっそくレベル判定のための
テストを受けました。
と言っても、分からない単語は
普通に教えてもらいながら
先生と一緒に解いていきます。
テストが終わったところで、
「この辺りから始めましょう」と言って先生がプリントをくれました。
聞いてみると、どうやらわたしは6歳くらいらしいです。
解答欄だけ見るとあまり難しくないけれど、問題文がすごく勉強になります。
品詞の説明とか、自分の授業にも役立つ言い回しがいっぱいです。
わたしは小学生に教えるので、
生徒の目線を知るための目安にもなるし。
久しぶりに「塾」と言われるところに来たせいで何だかテンションが上がり
プリントをばりばり解いていると、男の子とそのお母さんがやって来ました。
どうやらわたしと同じくKUMONデビューらしいです。
この教室では、ポルトガル語・数学・英語の3教科から、自分に必要な教科を選びます。
お母さんが、「あなたはポルトガル語と数学が苦手ね。その2つにしましょう。」と言うと、
「英語も勉強したい。」と男の子。
えらすぎる!!
確かに、KUMONのシステムは「勉強したい」という意思がないと、
なかなか厳しいのかもしれません。
教室に通うのは週2回で、
それ以外に3日分の宿題が毎週出ます。
黙々とプリントをこなすのは、
やる気がないと続かないだろうなあ。

帰りに
KUMONバッグと宿題プリントをもらい、
「今やっている課は全部で200問くらいあって、
宿題の分が終わると、だいたい半分だよ。」
と言われました。
てことは100問かあ。。。
宿題ちゃんとできるかなあ。。。
でも、あの男の子に負けないように、
「KUMON 行くもん 100問 解くもん」 を合言葉にがんばりますよー!!

帰り道、
復習用のノートを買いました。
何事も形から入るタイプなのです。
大好きなmoranginhoのノートで
しっかり復習します!!
2010-09-07
初旅行
ポルトガルからの独立を宣言したのが1822年の今日。
そのため土曜日から4連休だったので、旅行に行ってきました!!
ブラジルはとても広く、場所によって気候や風景が大きく異なります。
この国のことをより深く知るために、
20か月の間になるべくいろいろなところを訪れたいです。
今回は初めての旅行ということで、近場に行くことに。
芸術の街embuと、貿易港santosです。
普段の生活でも新しい発見の連続ですが、
異なる土地で過ごした4日間で、貴重な体験がたくさんできました。

☆初!!ハンモック☆
同期のFatimaの家に、
ハンモックがありました。
目を閉じると
波に揺れているみたいで 不思議。

☆初!!アトリエ訪問☆
embuのインディオ資料館には、
画家&作家のヴァルデ・マールさんの
絵や絵本がたくさんありました。
プロが実際に絵を描くところを
こんなに近くで見たのは初めてでした。
☆初!!お客様☆
旅行2日目、FatimaとSusanaが
アパートに泊まりにきてくれました。
雨で寒い夜だったけれど、
2人のおかげで
いつもよりにぎやかで楽しかったです。

☆初!!長距離バス☆
santosまではバスで1時間ちょっと。
バスを降りるとわたしの住む町とは
全っ然違う風景が広がっていました。
いつか長距離バスで
もっと遠くまで行ってみたいなあ。

☆初!!CHOCOCENTER☆
CMで見て、
ずっと行きたかったCHOCOCENTER。
まさかsantosで初対面になるとは…!!
いろんなチョコが店いっぱいで
夢のような空間でした。

☆初!!パクー☆
santosでは、
Burunoの知り合いの方の家でお世話に。
パクーという川魚の料理をいただきました。
見た目は巨大、味は繊細。
すっごくおいしかったです!!
超楽しい4日間でしたが、1つだけ残念なことがありました。
天気が悪くてsantosの海辺に行けなかったことです。
雨はここ最近ずっと降ってなかったのに、
よりによって連休中に。。。しかも雷まで!!
でも、
いろんな所に行けたし
久しぶりに仲間に会えたし、
充実した4日間でした。

あー、
明日からまた頑張ろ。
▲モンチ・セハーの丘からの眺め
2010-09-03
ナス攻略法教えます
生きることの基本である「食べること」に対して
じっくり向き合える国だなあと思います。
日本では、夜遅い時間まで職場にいて、
お菓子を適当に食べながら仕事をしていたわたし。
夕食をチョコやコンビニの味気ないごはんで済ませていました。
こちらでは、まだわたしの授業が本格化していないことや、
危険な夜の外出は禁止されているなどの理由で、
日本にいたころより早く帰宅して、ちゃんと夕食を作ることができています。
すごく楽しいですが、
厄介なことも多々あります。
例えば・・・
このナス。
これが普通サイズです。
隣のは卵です。
こんなふうに大きい野菜が多いと、
一人暮らしのわたしは、何日もその野菜を使うことになります。
料理のレパートリーが少ないので、
煮たり焼いたりしながら、何とか使い切るように工夫しています。
中でも、いちばん難易度が高い(と勝手に思っている)のが
先述のナスです!!
すごく好きな野菜なのですが、
ブラジルのナスは日本のものとは少し違います。
種の部分がとても多くて、苦味が強いです。
人生で最初に食べたナスがこれだったら、
多分わたしはナスが嫌いになっていたでしょう・・・。
でも、ここでナスを買わなくなったら負け。
なんとかおいしい調理法を見つけなくては!!

お味噌汁に入れたり、

焼きナスにしたり、

バターで焼いたり、
他にも、チーズ焼きやカレー、煮びたしなど、いろいろ試しました。
で、発見!!
わたし流ブラジルナスのおいしい食べ方!!
それは、「中途半端にしない」ことです。
温かい、ぬるい、薄味などはダメです。とことん熱いか、冷たいか、濃いか。
煮物にして冷蔵庫で冷やして味をなじませてから食べるとか、
アツアツのカレーやグラタンにするとか。
もし、大きいナスの調理法に困ったら(ないか…)、参考にしてください。